ロンボク島あげての結婚の宴に参加し、友が島を去り、祭りのあとのような、夏休み最終日、みたいなシーーんとした気分に襲われた。
なんだか、気が抜けてしまった。
ロブ達を見送って、午前中、ビーチでうたた寝をした。
午後は、またダイビングをすることになった。
色黒、小柄なインストラクターのアンギと今度は2人で潜ってきた。(前回のダイビングの話しはこちら↓)
70分も潜った。
また、違った海の中の景色だった。
海の中も、地上と同じで色々な町があるなー-って思う。
ダイビングは、物凄い体力を消耗する。
ダイビングポイントまで、小さな船で、縦横に揺られ、ポイントまで来たら、思いギアを身に着け、タンクを背負って、潜る。
潜っている時は、夢中なのだが、終わって、また船に戻ると、一気に疲れが襲う。
それなのに、アンギは、ダイビングのギアのつけたまま、バレーボールをやろうと言ってきた。
最初、言っている意味がよくわからなかったが、ちゃんとネットがあって、それを海のど真ん中に張って、バレーボールのラリーを始めた。
しかしまあ、これはハードで、私はバテバテ。
アンギは、いつもバレーボールで遊んでいるらしく、余裕だった。
今日は、私のギリメノの最後の夜だ。
アンギは、ショップのある場所に住んでいる。そこに集まって、飲もうということになった。
歯なしパパも当然やってきた。
彼らは、バリのお酒、「アラック」を振舞ってくれた。
これは、ヤシの樹液から作る蒸留酒で非常にアルコール度数が高い。
私は、レモンとハチミツを混ぜた、ハチミツレモン アラックを飲んだ。
アンギは、いつも外で寝ているらしく、大きなベットがお庭にあった。
星空は物凄い綺麗だけど、蚊が結構いる。
こんな中でよく眠れるなーと思った。
「アラックを飲んでいるから、蚊はやってこない」とよくわからないことを言っていた。
こうして、1週間のロンボクの旅が終わった。
予想をはるかに超える楽しい旅行だった。
バリに戻り、常宿、ウブドビューに戻った。
皆、「おかえりー」」って言ってくれた。
たった1週間離れただけなのに、随分、会ってない感じがして、見慣れた顔を見て、懐かしくてうれしくなった。
最後のバリは、雨が降った。
田んぼの周りを歩いて、ゆっくり過ごした。
こうして2週間のバリ、ロンボク島の旅が終わった。
旅日記には、次の旅に向けて、私の決意が英語で書かれていた。
そこには、
「今度は、最低でも1か月お休みを取って、旅行する」
「荷物は、できるだけ軽くしていく」
と。
今回の旅行で出会った、イタリア人夫婦もモッくん似のロブ達も皆、1か月のんびり旅をしていた。
私もすっかり彼らに刺激されてしまったようだ。
その後、私は、確かに、1か月どころか、数か月に渡って旅する人になっていた。
バリは、その後、オーストラリアでキャビンクルーになってから、飛ぶことになる。
しかー--し、シドニーから、6時間弱のフライトは、会社の既定の、滞在できる寄港地にその当時ならなかった。
つまり、シドニーからバリを徹夜で往復する、私には、バリは、恐怖でしかない行き先になってしまった。
バリでこれから旅行する、楽しそうな、お客さんを降ろして、機内で、次のお客さんが来るまでの準備時間がちょっとした私達の休憩時間だ。
機内食搭載や、清掃スタッフが入ってきて、飛行機のドアの外から、むわっと湿気のある空気とスパイスの混ざったあの匂いは、私の楽しかった、バリ、ロンボクの思い出がよみがえる。
一瞬、この旅を思い出して、幸せになるものの、すぐに、フライト準備で忙しくなり、一気に現実に引き戻される。
そして、おならの匂いがしたり、足の臭い人達が多かったりする、野生バリ旅行帰りの乗客を乗せて、シドニーに戻り、家にまっすぐ帰り、シャワーを浴びて、寝るのであった。
8回シリーズのバリ、ロンボク島の旅、お楽しみいただけましたか?
さて、恒例の現地語、「ありがとう」を叫び、これにてバリ、ロンボクシリーズおしまいです。
Terima kasih (テレマカシ)!!
おしまい。
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