最近の私は、金曜日の野菜によって、その翌週の献立が決まる。
実は、会社の近くに大丸東京があり、金曜日は、多くの野菜は88円で売られているのである。
それがパクチー3束、里芋、玉ねぎ、人参1袋、ほうれん草、小松菜、大きな米ナス、キャベツ丸ごと、キノコ類、ごぼうなどなど全て88円なのである。
週によって品揃えは変わるのだが、さすが、大丸百貨店。新鮮でイキイキとした野菜だ。
私は、パクチーが大好き。なので、3束で88円なんて買わないわけがない。
タイカレー、ガパオ、蒸し鶏、サラダなどにいい刺激を与える。
普段、買わない野菜もこの値段なら迷わず買う。その組み合わせで献立を決めるのが楽しい。

ただ、持ち帰りが大変だ。
まだ在宅勤務があるので、PCの入った大きなリュックで帰る。
そこに、野菜を更に詰め込むとかなりの大きさのリュックになる。
私は、170cm身長があり、ヒールなんて履くと更に大きい。
そんな大きな人がカラフルな服を着て、どでかいリュックを担いでいるので、ちょっと不思議な目で電車に乗ると見られる。
この前は、泥付きの新鮮な下仁田ネギ2本が88円で迷わず手にいれた。
リュックにネギをぶっ指したら、正面から見ると、剣を持った騎士だ。

おまけに新鮮なので、袋に入っていても、ネギの香りが漏れる。
このネギを使って、何を作ろうかななんて思案しながら、電車を降りようとして座席から立ち上がったら、同じ車両にいた人の視線をがっつり感じた!
明らかに私をみているのがわかった。そりゃそうだ。
電車のドアにぶつかりそうなくらい、ネギが頭の後ろから出ていたら、目立つに決まっている。
やばい、また私の周りに人が近づかない怪しい現象になってしまった。
(過去の怪しい現象を知らない方は、こちらをどうぞ。↓)
慌てて、持参している買い物袋を出して、ネギの剣をおろし、手で持った。
それでも次の乗り換えた電車の中でネギが香ってきて、別の袋を被せて匂いを防いだ!
「野菜売りの行商の派手なおばちゃんが乗り込んできた!」
とそのうち、ツイッターに書き込まれそうな気配があるが、それでも金曜日の野菜はやめられない。
そんな料理好きの私は、海外で、マーケットに行くのが大好きだった。


ニュージーランドでは、近所の「タカプナマーケット」が毎週日曜日に開催される。
町の中心にある大きな駐車場に100店舗以上の屋台が出る。


野菜、果物はもちろんの事、ガラクタ、洋服、手作りパンや、はちみつ、チョコレートなど何でもありだ。


生鮮食品は、近所のスーパーより断然お買い得なので、ここでまとめ買いする。
マッシュルームの大きな袋詰めが2ドル(その当時のレートが1ドル70円ほどだったので、140円。)キウウイ10個で1ドル70円、玉ねぎ5個入り1ドルといった具合だ。
かぼちゃはハロウィーンに出てきそうな大きなもので、1つ買うと、1人では食べきれないので、半個を1ドルで買ったりする。
このかぼちゃは日本のものより水っぽい。なので煮物には向かない。
栗かぼちゃのような濃い味なので、塩コショウして、オリーブオイルをかけて、オーブンでグリルするシンプルなのが1番美味しかった。
このマーケットで有名なのが、お花だ。
鉢植えや切り花の種類が多く、部屋にちょっと飾るだけでも華やぐのでよく買っていた。


野菜や果物をついつい買いすぎると、1人で食べきれないので、なかなか大変だ。
今なら、冷凍をする知識があるが、その当時はそういう発想がなく、どう食べ尽くすか、知恵をふり絞っていた。
キャベツを丸ごと買うと、自分がバッタになった気分になるくらい、毎日キャベツを食べた。
日本のスーパーでニュージーランド産のかぼちゃを時々見る。懐かしくて見つけると買っている。
そしてキウウイ。現地よりもちろん高いが、よく買っている。

そしてまた、金曜日がやってくる。
今週の大丸では、どんな88円の野菜が売り出されるか楽しみだ!

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