G’Day! オージー風あいさつで、こんにちは!
先日、オーストラリアのキャサリンゴージ(渓谷)で干上がった川を通りながら、カヌーをした話しをした。
今日は、この地域の「ノーザンテリトリー」と呼ばれる地域での観光のハイライト、エアーズロックのお話しをしましょう!
オーストラリアの観光ポスターなどに登場する赤い巨大岩「エアーズロック」。
正式には、「ウルル/エアーズロック」と呼ばれる。
「ウルル」とは、先住民アボリジニの「偉大な石」という意味だ。
オーストラリアのこのシンボルは、世界遺産にも登録され、これまで世界中からたくさんの観光客がやってきている。
1995年の10月、オーストラリアを1年かけて旅している私に会いに、日本から、友達のなっちゃんが
1か月ほど遊びにきた。
あの頃は、フットワークが皆軽かった。
なっちゃんには、
「アリススプリングで待ち合わせ!」
と大胆に指示をし、彼女もポンとやってきた。
アリススプリングは、オーストラリアの真ん中だ。
赤茶けた地。アウトバックと呼ばれる、この内陸地。
天気がいいと、真っ青な空と赤茶けたコントラスが素晴らしく美しい。
ここで2泊3日のエアーズロックへ行くキャンプツアーに参加した。
英語がわからないというなっちゃんを強引に英語ツアーに放り込んだ私。
アリススプリングスは、内陸部の砂漠地帯なので、夏は、40度を超え、冬は、25度くらいだ。
10月の「春」は、ちょうどいい気候だ。ただし、朝晩は、予想以上に冷え込む。
ちなみに夏に車を運転すると、タイヤが道路との摩擦の熱さで焼けてしまうらしく、制限速度、90Kmが推奨されている。
車が少ないので、ついついスピードを出しすぎる人が多いらしい。気持ちもわかる。
2泊3日の最終日に私の夢である、エアーズロックという一枚岩に登れる。
アリススプリングスからエアーズロックは、470Kmほど。
東京から金沢くらいの距離だ。
10人くらい乗れる、バンに乗り、カウボーイハットのガイドさんに連れられ、出発。
この辺りは、ラクダも多い。可愛くて、びっくりした。
生まれて初めて、ラクダに乗る。
その当時の感想したメモには、「乗り心地は、不思ギな感じ」と書いてあった。
このあたりは、カヌーを漕いだ時のように、たくさんの渓谷、「ゴージ」があちこちにある。
レインボーバレー、キングスキャニオンなどそれぞれに名前がついているのが、どこもかしこも、赤茶けた岩だ。
ごつごつした岩肌。
キングスキャニオンは、オーストラリアの「グランドキャニオン」と呼ばれている。
ここは、2時間かけて歩いた。
昼間なのでもう暑いし、乾燥しているので喉が渇く。
今まで自分が見たものとの、スケールの違いの大きさに感動していた。
2日目、いよいよ、エアーズロックに会える!
赤茶けた道は、初日は、興奮していたが、だんだん見慣れてくる。
そうしているうちに寝てしまった。
すると、誰かが、「エアーズロックだ!」というので、その声で目が覚めた。
そうしたら、遠くにそびえたっていた。
うわーーー!感動!!
涙がもう出そうになる。
自然をみてこんな気持ちになったの初めて!と思っていたのだが、、
なんと偽物だったーーー
笑顔で写真に写ったあと、ガイドさんに、その事実を知らせるのであった。
やられたーー!!!
それくらい、ここにはたくさんの岩がいっぱいだ。
エアーズロックの近くに36個の岩が集まっている、マウントオルガという場所についた。
ここは、風の谷のナウシカの舞台と聞いた。
中を歩くと、風がとても強い。
角度によって、景色が全然違う。
美しい。
雨も一瞬降った。
雨が降ると、虹が出やすい。
そんな中、今度こそ、本物のエアーズロックが見えてきた。
それも虹とのコンビネーションだ!
また涙が出そうになる!
私は、とうとう、エアーズロックとご対面できたのである。
周囲9km 高さは、348m
東京タワーくらいの高さの、大きな大きな一枚岩だ。
なんだろう、とってもかっこいいのである。
オーストラリア大陸のほぼ真ん中にあり、荒涼とした砂漠の真ん中に忽然と現れるその姿は、まさに「地球のへそ」というのにふさわしい。
夕陽があたると一枚岩が赤く染まる。
これを見たかったのだが、残念ながら見れなかった。
明日の最終日は、いよいよここに登る。ワクワクした!
そうそう、2泊とも、夜は、キャンプ。
今回は、ガイドさんつきツアーなので、テントを建てて、食事もキャンプファイヤーで作ってくれる。
外の食事は、本当に美味しい。
オージーは、バーベキューが大好きだ。
ガイドさんは、カーボーイハットを被りながら、手際よく、デザートまで作ってくれた。
私が気に入ったのが、厚い鉄鍋で作るダンパー。
ホットケーキのようなものだが、小麦粉、水、バターを手でかき混ぜて、厚い鉄鍋にいれる。
そして砂の中に埋めて、周りに熱した炭をおいて、じっくりと焼き上げるのである。
ふっくらして、香ばしいいい匂い。これにはちみつをつけて食べる。
出来立ては、いい匂いで美味しい。
これに、ホーローカップに入れた、紅茶が実に合う。幸せ!
また星空も素晴らしい。天の川ばっかりだった。
さて、最終日。
エアーズロックに登った。
ちなみに、2019年からアボリジニの聖地を汚してはならないと、登れなくなったそうだ。
登り口から最初の急な部分には、鎖が張られていて、それをしっかりつかみながら、登山が始まる。
この登山は、思った以上にきつく、はーはーいいながら登った。
とにかく最初が難関だ。突風も吹くので、スリルがある。
登るだけで、1時間くらいかかった。
頂上も、なかなかな強風。
眺めは、素晴らしく、まわりに「不毛の大地」といった感じの景色があった。
拍手!!
とっても素晴らしかった。
なんだか、とってもとっても幸せだった。
というわけで、私の夢が1つ叶った瞬間だった。
なっちゃんとは、今でも、この旅の話しをする。
お互いの宝物のような思い出だ。
というわけで、今日のお話しは、おしまい。
本日もご訪問、ありがとうございましたーー!
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