ホバートで、自転車での旅を終えて、大満足。
ここにたどり着くまで、ほぼ1人での思い出だったが、最後は賑やかなメンバーでタスマニアを締めくくることになった。
ところで、以前、印象に残った、素敵なバイロンベイの宿のお話しをした。(知らない方は、リンクは最後に。)
そこに匹敵する、いや、それ以上の素敵な宿がタスマニアもあった。
それは、当時、「世界最南端にある、YHA(ユースホステル)」と言われたLune River というところにあった。
ライダーの人達が勧めてくれていたので、何日泊まると決めずに、気に入ったら、気がすむまで滞在しようと思っていた。
旅の思い出は、どれだけいい場所かということが大事だが、誰と出会ったかが、もっと重要だと思う。
この宿で出会ったメンバーは、忘れられない、カラフルな面子だった。
それまで、オーストラリアの旅行で多く出会ったのが、私のように、「ワーホリ」のビザで来ていた、イギリス、スイス、オランダ、オーストリア、スコットランド、アイルランドといった国々の人だった。
今回は、それに加え、オージー、アラスカ(厳密には、アメリカ人だが、敢えて今回、そう呼ばせてもらう)、フランス、カナダというなかなか出会わなかった人達だった。
この人達と、なんだかとても気が合って、色々な事をした。
–野生のブラックベリーをもぎ取ってジャムを作る。
–線路の先が海になった不思議な駅を見に行く。
–鍾乳洞を見に行く。
–洞窟に行って、蛍を見る。満点の星空のようで息をのんだ。
–ラッセルフォールという滝を見る。
–スイス人のカレンとサイクリングをする。
中でも1番の思い出は、カヌーを漕いで、魚釣りに行ったことだ。
カヌーは、キャサリンゴージの乾季の1泊2日の旅を以前した。(最後にリンクあり)
今回は、寒いタスマニアでの1日のカヌーの旅。
8人で2人乗りカヌー2艇と、4人乗りカヌーに分かれて、皆で繰り出した。
私はアラスカのティムとコンビ。ティムはアラスカでもよく乗っているので、すごい慣れていた。
魚も簡単に釣っていた。
夜になると、毎晩、バイロンベイの時のように、演奏会が始まる。
カナダ人のデーブとフランス人のファビオがギター、イギリス人のスティーブンは、アボリジニの楽器のディジュリドゥ、アラスカからのティムは、なぜかマラカスだ。
彼ら4人は、旅の途中で出会い仲良くなって、一緒に旅をしていた。格好と同じくヒッピーな4人だ。
ここで、ワインを飲みながら、暖炉のそばでパチパチと薪木が燃える音を聞き、ろうそくが灯る中で、演奏を聞くのが実に粋なのである。
Neil Young というSugar Mountain という曲をよく演奏していた。
満月の日は、フルムーンパーティーもあった。
オーストラリアをこうやって周っていると、「今日は、フルムーンだよ」と言われることがよくあった。
電気をつけずに月明りの中のパーティーだ。
パーティーと言っても、また演奏して、飲んで、おしゃべりするだけなのだが、なぜか、満月はワクワクするらしい。
4人のヒッピーたちは、フルムーンの前日から、フルムーンイブパーティーと名付けて、また夜遅くまで演奏した。
とっても居心地がよく、私は結局、8日間、滞在した。
こうやってこの地で縁があって出会えることは、物凄い確率だ。
ましてや、その中で気が合うメンバーがこれだけ揃うって奇跡だと思う。
坂を駆け抜けて、お尻の痛さと戦いながら、頑張ってきたから、神様がご褒美をくれたのかななんて思うのだった。
フルムーンをみて、私も感傷的になっちゃった。
さて、いよいよ、次回は最終回。なんだか、寂しいなーー。
というわけで、またねーー!
タスマニア旅行その1から5までは、こちら👇
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