【客室乗務員ネタ】アップルジュースを乗客にこぼす!!

客室乗務員

本日もご搭乗誠にありがとうございます。

ある日、私の完全な不注意でオージーのお客さんに渡したアップルジュースが見事にこぼれて、お客さんがびしょ濡れになってしまった。

謝ったものの、後の祭り。

とにかく、物凄い怒りようで、「お前のせいでこの旅がめちゃくちゃだー(私の解釈した英語訳)」とまで言われてしまった。

靴下を渡して、濡れてしまったズボンを乾かそうと思ったのだが、もう、「何も食べない、飲まない」とイヤホンをして、そしてなぜか、サングラスもかけて、シャットダウンされてしまった。

ここまでくると私ももう何もできない。

完全に私の不注意なのでただただ、申し訳ない気持ちでいっぱいなのだが、これ以上のアクションはもうできないと判断した。

チーフパーサに事情を話したら、「あらー、じゃあ、私も謝りに行くわ」と優しく対応してくれた。

しかし、お客さんは、全く私にした態度と同じで、やっぱりどうにもならないことがわかった。

そして、「Mutsi(ムッツィー)もういいわよ。あの人、どうしようもないわ。もう放っておきましょう。気にしちゃだめよ」とこの一件、これにて終わってしまった。

同僚も皆、慰めてくれて、「私なんて、赤ワイン、思い切りかけちゃったこと何度もあるわよ。でもしょうがないわよ、わざとじゃないんだから」とそれぞれの失敗談を話して、励ましてくれた。

私もしょうがないと思ったものの、なんだかやっぱり、モヤモヤして、着陸前にもう一度、謝罪をしようかなとチーフパーサーに相談しにいった。

アップルジュースを浴びせてから、5時間ほど経っていた。

相変わらず、怒ったお客さんは、イヤホンに、サングラス姿だった。

しかし、チーフパーサは、どうやらこの一件をすでに記憶から排除していたようで、私の言っていることが最初、よくわかってなくて、ちょっとした間があった。

そして、ようやく思い出したらしく、「何言ってんの!あの人にあなたは、謝罪したのに、彼はそれを受け入れてくれなかったのよ。もう2度と謝らなくていいからね。」と言い放った。

この話を、某大手航空会社で以前勤務していた、数人の同期に話したら、

私の会社、そういう場合、手書きの謝罪文書かされた。」

とか

うちは、ポイント制度なんだけど、こういうことが起きると、ネガティブポイントというのがついて、ネガティブポイント3点になると、クビになるんだよ。

と、恐ろしい話しを聞いてしまって、背筋が凍った!!

オージー リラックス エアラインで、助かった。ありがたやー-と心の底から感謝した。

全ては、私がぼーーっとしていたから、こういうことが起きてしまったのであって、本当に気をつけなければと身が引き締まった。

ちなみに私の働いて会社がLCCと呼ばれる、格安航空ということで、お客さんによっては、格安=サービスも悪いみたいな決めつけ態度で馬鹿にしたり、文句をいう人も残念ながらいる。

(LCCについては、こちらをどうぞ↓)

一度、日本人の年配の女性に、「なんだか夢のない飛行機だわ」と言われてびっくりした。

フルサービスの航空会社と違って、LCCは、確かに乗客に与えられるモノは、限りがある。

座席も狭いというのは、事実だ。

ただ、クルーは、どのエアラインであろうが、その人次第だと思う。

私もクルーになってから、色々なエアラインに乗って、観察してきた。

サービスが有名な飛行機に乗っても、自分のエリアの担当の人は、全然仕事をしてなかったが、反対側のエリアのクルーは、きちんと仕事をしていた。

どこでも、その人次第だと思うから、色眼鏡で見てほしくないなーって思った。

まあいずれにせよ、アップルジュース事件からしばらくは、ジュースを渡す時、めちゃくちゃ緊張した。

というわけで、当機はまもなく到着となります。

本日もご搭乗いただき、誠にありがとうございました!

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