【海外生活ブログ】 公共バスのお話し

海外生活/ ニュージーランド

ニュージーランド(NZ)に住んでいる時、ステージコーチという名のローカルバスに乗って、通勤していた。

私の住む、タカプナという場所から、仕事場のオークランドの中心部まで20分ほどの距離だ。

ハーバーブリッジを渡って、町に入ると、「今日も仕事が始まるな」と感じ、帰りは逆に、「今日もよく頑張った!」とこの橋で、私の仕事のオンとオフが切り替わる。

これが私のオンオフの切り替え地点のハーバーブリッジ

ある日、時刻表通りに来ない日が続き、遅刻してしまった。

バスを待っているメンバーは、お馴染みの顔ぶれだ。

一度も話したことは、ないが、1年以上も通っていると、勝手に親近感が沸く。

ちなみに朝のラッシュ時は、5分おきバスが来ると時刻表に記載されている。

道路事情もあるので、やっぱりバスは時間が読めない。

20分も来ないと思えば、逆に3台まとめて、バスが来るということもある。

NZらしいなと思うことがある。

まずは、人口密度が低い国、何せ、人間よりも羊が多い国なので、人が多い状況に国民全体が慣れていない。

バスの座席が全て埋まり、数名、車内に立っている人がいると、もうそれ以上、乗ろうとしない。

次のバスを待つしかない状況になる。

東京の満員電車を知っている私としては、「まだまだ乗れる!」と思うのだが、郷に入れば、郷に従えで、私も我慢だ。

もう1つ感じることは、バスを降りる時に、ほとんどの人が、Thank you!とドライバーさんに声をかけるということだ。

これは、スーパーのレジの時と同じだ。↓

このバスは、降車時は、前のドアからも、後ろからも降りれるのだが、後ろから降りる人も大きな声でThank you!という。

その中には、Thank you Driver!「ドライバーさん、ありがとう!」とわざわざ、「ドライバーさん」とまで言う人もいる。

これってとっても気持ちがいいなって思う。

バスの運転手さんは、同じ顔触れが多い。

乗客もドライバーさんも、皆顔見知りなのだ。

朝と帰りが一緒なドライバーさんっていうのもよくあって、ドライバーさんに、「朝も一緒だったね。」なんて言われる時もある。

その中に、アジア系のおじさんドライバーさんがいる。

彼は、笑顔を見せない。

私が、カード式の回数券を機械に入れるタイミングが早くてうまくいかなかった時があった。

「もっとゆっくりやりなさい。」とちょっと叱られたことがあった。

悪い人では決してないのだが、ちょっと緊張を与えるような感じの人だ。

彼には、朝も夕方にも会うことがあるのだが、相変わらず不愛想だ。

ある日の日曜日、またそのおじさんのバスにあたった。

「うわ、怒られないようにしないと!」と思い、ゆっくり、カードを入れて、無事に乗車。

しばらくして、バスに乗っていた、インド系の若い女の子3人が、後ろから、降りようとした。

すると、そのおじさんドライバーが、後ろをのドアを開けずに、「君たち、前にきなさい。」と怖い顔で言ってきた。

なんだ?と思っていたら、どうやら、彼女達は、3ゾーンの運賃を支払わなくてはならないのに2ゾーンの安い運賃しか払ってなかったらしい。

バスは、前払いで、乗る際に、自分が何ゾーンなのか、自己申告する。

彼女達は、2ゾーンと言って、乗ったのに、降りる場所は、3ゾーンだったのである。

「なぜ、そんなごまかしをするんだ?私は、いつもしっかり見ている、二度とこんなことをしないように」と注意した。

女子達は、「えー、ここ3ゾーンだったんだ、知らなかったー。お金払いましょうか?」なんて堂々と言う。

超過料金を払うのは、当たり前なのに、わざわざ、恩着せがましく言うんだーって私はびっくりした。

でも、ドライバーさんは、大人の対応だった。

今回は、特別に免除しよう。しかし、あなた達の顔を忘れないから、二度とこんなことをしないように」

と前のドアを開けて、解放した。

3人は、「やばい、ばれてたか!」という顔で立ち去った。

ドライバーさんは、ほとんどが男性だが、女性ドライバーさんも日本よりは、ずっと多い。

50代くらいの人が多い印象だが、皆、基本的にはとても親切だ。

社内アナウンスも日本のようになくて、ドライバーさんによっては、音楽やラジオをかけている人もいる。

個人商店みたいで面白いなーって思う。

というわけで、本日のお話しは、ここまで!

またねー-!!

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