【海外生活ブログ】外国はどうなの?ニュージーランドの選挙運動体験談 後編

海外生活/ ニュージーランド

キオラ!(NZの先住民マオリ族のこんにちは!)

2005年に私が遊びで書いたNZ選挙レポートの今日の続きです。

前回のお話👇

では、2005年の9月のレポートの続き、スタート!

ーーー

さて選挙当日の9月17日は、土曜日

そう、こちらは、日本と違って選挙日は、土曜日だ

ラジオを聞いていたら、何度も、

今晩19時までに投票をすませましょう

というアナウンスが流れていた。

投票所は、日本と同じく学校になる。

私は選挙権もないくせに、近所の小学校を覗いてきた。

投票用紙は、支持政党をマークし、支持者の名前を書き込む。日本とほぼ同じだ。

入口に投票の仕方の説明が掲示されていたのだが、さすがの移民の国らしく様々な言語に訳されていた。

マオリ、トンガ、サモア、ベトナム、タイ、アラブ、中国と言った具合だ。

日本語は、なかった

投票所には、次々と人が詰めかけていた。

19時からのテレビの開票結果が出始めた。

田原総一郎や筑紫哲也のような感じの司会者が進行役を務め、現在の開票率などを含め、随時レポートしている。

赤の国民党が微妙にリードし、接戦模様。

もっと見たかったが、NZにきてからすっかり早寝になった私は、22時半で眠気に負け就寝。

翌朝、日本なら、テレビの特番が組まれそうだが、通常の日曜放送で、アニメしか放送されてなかった。

そこで、新聞を買いに行き、ようやく結果が判明した。

赤の労働党 40.7 % (2議席減) VS 青の国民党 39.6%(22議席増)

減税キャンペーンの影響力が強かったようで国民党大躍進という結果だった。

ところで、その日は、旅先で会った、ビッキーというKIWIの友達とランチの約束をしていた。

彼女はちなみに、以前、日本の天草で英語教師をしていた。

ケビンという公務員で、真面目で勉強ができるタイプのボーイフレンドがいる。

保守党、青の国民党支持者なので大喜びしていたと言っていた。

ビッキーとケビンご本人

ビッキーは、現在、中学と高校で日本語教師をしている。

こちらの若者も授業を聞かない、態度が悪い子など多く、精神的に疲れていると言っていた。

息子さんも数学の先生をしていたそうだが、最近、メンタルをやられて、退職してしまったそうだ。

NZでも若者の態度の悪さが社会問題になっている。

離婚率も大変高く、子供も神経過敏に育っていることが多いとのことだ。

そんなビッキーも離婚して、女手一つで息子さんを育てた。

自然豊かで、人よりも羊の方が多い、のんびりなニュージーランド

ストレスなんかなさそうなんて思ってしまうが、現実はそうでもないようだ。

ビッキーは、赤の労働党に今回投票したそうだ。

先日、日本のニュースを見ていたら、「むしゃくしゃしたから人を刺した」というのと、「人を殺してみたかった」という理由で事件を起こしたニュースが気になったと言っていた。

NZは、クレイジーな事件がそこまでないが、いずれにせよ、政府がきちんと社会問題に目を向けて、よりよい国づくりをしてほしいと話していた。

今日は、真面目な議題を2人でしてしまった。

というわけで、ヘレンクラークには、届かないでしょうが、色々なメッセージを込めた、私のNZ選挙リポートはこれにて終了です。

ご拝読ありがとうございました。

国会議事堂前にて

PS:我が家の愉快なフラットメイト、ピーターとコロコロコロンは、タイのバカンス中だ

選挙には全く興味がなかったと思われる

それでも、ピーターの投票用紙は、キッチンに無造作におかれていた

コロンは、恐らく、選挙登録も済ませてないと思われる。

おしまい。ーーー

↑というのが2005年の私のレポートだ。いかがだったでしょうか?

投票所に行ったことなど全く記憶になかったので、好奇心旺盛な私がまた色々やらかしていたなーなんて懐かしく読んだ。

またこれを読んで思ったのが、インターネットが家になかった

仕事では、メールして、ネットもバンバン使っていたが、まだ、FAXも日本に送っていた。(今もまだ日本では使っているが)

それがこの16年という月日だ。

コロナ渦では、NZの女性首相、ジャシンダ アーダンを知った人も多いとおもう。

素晴らしいリーダーシップぶりと評価されている。

特に、2019年3月にクライストチャーチモスク銃乱射事件があり、51人もの人が死亡した大きな事件があったが、この時の対応には定評がある。

ビッキーが「NZには、まだクレイジーな事件がない」と16年前に言っていたが、残念ながら現在は、そう言い切れないようになった。

私の住んでいたオークランドは、現在ロックダウン中だ。

8月の半ばから続いている。

8月の半ばといえば、アフガニスタンがタリバンに掌握され、首都カブールの国際空港に人が押し寄せパニックになった頃だ。

あれからずっとロックダウンとはやっぱり長い。

今回、車山のスキー場で出会ってからの友達、ジェシンタ(首相と名前が似てる!)に16年前のヘレンクラークのことも含め、今の状況をどう思っているか聞いてみた。

彼女はまず、SNSでの色々な人の書き込みを見せてきた。

それによると、首相のワクチン推進論調が強いので、反対派が差別にあい、社会全体がぎすぎすしているというものだった。

彼女の意見は、

「首相は、NZのテロの時の対応が素晴らしくあの時はスターだった

でも今回のロックダウンにより支持率は下がってきている。計画性がない

ただ、「いい人」を醸し出している態度によってなんとかそこまでの反発を免れていると思う。

2005年の首相、ヘレンクラークは、全く違うタイプだ。

彼女は、厳しい態度で臨みちょっと冷たい印象がある。

いずれにせよ、結局は、誰が首相になっても同じ。私は仕事があって家族がいて日々を感謝しながら過ごすだけよ。」

ということだった。

結局そういうことか。。

長年NZに在住しているテツシさんからは、

ジャシンダさん、はっきり物言いますし、決断も早くて頼れるキャプテン、って感じですかねぇ

決断合ってるかどうかは色々あると思いますけど。。笑」

という返事をもらった。

結局誰がやってもきっと一緒なのだろう

ただ、フランスで3回もデモ行進に参加した私としては、モノ申さないということは満足しているととらえられてしまう。

だから、選挙にはやっぱり行く。

行かなくてはならないと思う。

世界には、アフガニスタンのように女性が教育を受ける権利さえ奪われ、涙を流す人々がいる国もたくさんある。

選挙権があるのは、当たり前ではない。

自分の置かれている状況が幸せなことと考えないと罰があたるなと思った。

というわけで、Mutsiの選挙リポートはこれにておしまい。

またねーー。

同居人のピーターとコロコロコロンについて知らない人は、こちらをどうぞ

またフランスのデモ行進参加のリンクも貼っておきます。

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