Day 2// 2003年6月15日 マラケッシュ
暑くて動けない。。。
この暑さは、尋常じゃないので、生活パターンを変えようと思う。
まだ涼しい、朝早いうちに行動して、午後から夕方6時くらいまでの異常な暑さの時間帯は、ホテルに戻って昼寝タイム、すなわちシエスタをしようと思う。
早朝5時には、もう出かける。
眠くても、シエスタのあてがあるので、起きれる。
エールフランスにまたもややられた、私のロスバゲの荷物も無事に戻り、昼寝の後、夕方、チケットを買いに駅までいった。
帰り道、子供連れのお父さんに会って話しているうちに、自分の家を見せてくれることになった。
そこまではよかったのだが、結局、ホテルとお店の勧誘、最後にガイド料をせびられた。
やられた、、
仕方なく、20DH240円ほどを渡したが、30DHくれ!と言われた。きっぱり断った。
子供連れだったので、油断してしまったが、やっぱり用心だ。
モロッコ人は、大家族で住んでいることが多い。
この人も、お兄さん4人、お姉さん2人、子供3人、お母さんなどなどで12人暮らしだった。
部屋は2階建てで8部屋あった。
1部屋にベットが3つ。なんだか、すごいものを見せてもらった。
でもやっぱりもう人についていくのはやめよう。
念には念を。
信じるものは、自分だけ。
私の旅の教訓だ。
お昼は、タジンを食べた。色々な種類があっておいしい。(タジンについては、次回説明をしたいと思う。)
そのレストランでちょっとお話しした男性が去ったあと、しばらくしたら、戻ってきた。
何かと思ったら、「いやいや、忘れ物をしたという」
何を忘れたのかとおもったら、なんと「歯」だった。
若いのに入れ歯だった。
何でもこの国は、虫歯になって、歯医者で詰め物を入れると、とても高いので、入れ歯を選ぶ人が多いとのことだった。
すごい一日だった。
Day 3 //2003年6月16日 マラケッシュからワルザザートへ
今日は、マラケッシュ MARRAKECH から、ワルザザード OUAEZAZATEに行く。
地元の人だらけのローカルなバスに乗った。158km、4時間の道のりだ。
距離の割に時間がかかるのは、大きな「アトラス山脈」を超えるからだ。
チケットは、70DH。840円ほど。
バスには、制服は着てないけど、切符をチェックしたり、止まる合図をしたりしている、車掌さんらしき男性が車内をうろうろしている。
荷物をこの車掌さんもどきに預けたら、10DH(12円)ほど取られた。
周りの人もそうしているから、ぼったくられているのではなさそうだ。
毎回、色々確認が大変だ。
出発してまもなくして、ガソリンを入れる。
8.3リットルで、50DH,600円ほどだ。
通っている道は、「Tizi n Tichka」という名前。
1936年にフランス人によって建設されたこの道路は、美しい景色が眺められることで有名だ。
標高2260mのくねくねした山道。
崖っぷちをひた走る。
ガードレールがあったりなかったり。
あっても、壊れているところがほとんど。
しかしまあ、壮大な景色だ。谷間をジグザグ、ジグザグ走り抜ける。
オーストラリアのエアーズロックを思い起こさせる雄大な景色だ。
赤茶けた色から、緑に変わり、また赤茶ける。
農業をしている人が途中、いっぱいいた。美しかった。
しかし、途中、バス停もなー---んにもないところで、降りる人が多い。
何でこんなところで降りるのだろう?家らしきものは、何も見当たらない。
バスの中は、アラブの音楽がガンガンにかかっている。ドライバーさんの趣味なのだろうか?
そして、車内は、クーラーなんてもちろんかかってない。
なので、じりじり汗をかいているのを感じながら、バスはドンドン進んでいる。
とにかくここでもよく声をかけられる。
そして、皆、いつも必ず、「うちによって、ごはんを食べなよ」というのである。
これは社交辞令なのか、枕詞なのか、私には、わからないのだが、とにかく、最後にはいつもこれだ。
観光客なんて1人もいない。
アジア人の女子が一人でいるのは、ものすごく目立つ。
すごい山道で降りるおじさんが、私に、「一緒にとにかく降りよう。」としつこかった。
乗っていた別のおじさんが、「とにかく気をつけなさい。」と言ってくれた。
それにしても、今日もとにかく暑い。40度くらいあると思う。
なんだか、暑さとアラブの音楽に揺られた、バスの旅で、頭も体もガヤガヤしたが、無事についた。
夕食を食べていたら、2人組の日本人のおばさんに会った。
1人は、控えめないい人だったが、もう一人が、とにかく、モロッコには、「安さ」を求めて旅しにきたらしく、口を開けば、「高い、高い」を連発していた。
ちょっと面倒くさい人だったが、彼女のおかげで、ちょっと面白いコースを発見できた。
ここも暑いから、また明日も早起きだ。
というわけで、本日のお話しは、ここまで。
最後の「お礼をするMutsi(ムッツィー)」は、ひまわり画伯の新作です!!
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