時間厳守で厳しく育てられた、日本人の私。
オージーもKiwi (ニュージーランド人)も割と、ちゃんと集合する。
スペイン、フランス、コロンビア、メキシコ人となってくると、私との時差が広がってくる。(あくまでも私の経験値での話。)
先日、フランス映画の「勝手にしやがれÀ bout de souffle」を見た。
1960年、ヌーベルバーグと言われるおしゃれな時代の大ヒット映画だ。
主役のジャン ポールベルモンドが9月に亡くなり、葬儀が盛大に行われた。
追悼番組として、BSで放送されていたものだ。
主人公のジャンが、イタリア人の女性に、
「ちょっと1秒、待ってて、すぐ戻るから」
と言うセリフがあった。
すると、そのイタリア人の女性が、
「フランス人の1秒は、5分ね」
と言った。
のんびりなイタリア人からみてもフランス人は、こんな感じなのかもしれない。
フランスで仲がよかった、スペイン人エレナと待ち合わせるときは、約束した時間に30分プラスした時間が待ち合わせ時間と思うようにしている。
14時集合と言えば、14時半といった具合だ。
とはいうものの、なんだかやっぱり、14時が近づくと、そわそわしてくる。
もしかして、今日は、ちゃんとくるかなーと思い、結局13時55分には、待ち合わせ場所に着いている。
そして、100%いるわけがないことをまた知る。
次回こそは、待ち合わせ時間よりも30分遅れにしようと自分自身に誓う。
その繰り返しだ。
そもそもエレナは、時計を持っていない。
その当時は、携帯もなかった。
エレナにどうやって時間を確認するの?と言ったら、
「体内時計!!」
と自信満々に言っていた。
「私の体は、私が一番よく知っている、だから大丈夫」と。
あとは、その辺にある時計も「参考」にするそうだ。
その辺とは、町や公園、お店だ。
お店のような建物の中なら、割と性格だが、外にある時計は、ほぼほぼ全部狂っている。
やっぱり待ち合わせ時間なんてあってないようなものだ。
そうだ、フランス人の大学の先生も毎日、15分遅れていたもんなー、なんて思う。
エレナは、その学校のクラスメートだ。
フランスに初めて行ったのは、添乗員時代の24歳の時だ。
列には並ばない、頼んだことは、まずやってもらえない、なんやらで、たった12時間、飛行機で飛んだだけで、こんなにも日本と違う世界があるんだっていうのに衝撃を受けた。
そして、5分前行動の時間厳守やら、列に並ぶのは当たり前、ごみは、ごみ箱に捨てる、なんていう
親や先生に厳しく言われて来たことって一体なんだったんだろうと考えてしまう。
もちろんこうやって勤勉にきちんとやる日本だから、資源がなくてもここまでの経済力を勝ち得た。
その恩恵を思い切り受けているから感謝しなくてはならない。
逆に、海外の人が日本に来た時に、必ず言われるのが、ごみがなくて、町が綺麗ということだ。
ごみ箱もないのに、一体どうやって綺麗にしているの?とよく聞かれる。
当たり前にやってきたことは、世界の人から褒められるんだって思った。
そんな中、フランスのガイドさんに言われて、なるほどと思った話しがある。
フランスは、農業の国だ。
食料自給率100%。
農家の人のおかげで、自国で食料がまかなえる。
あくせく働かなくても、いざとなっても食べていける。
だから、一生懸命にフランス人はならなくていい文化なのだと。
なるほど、一理ある。
日本ももっと農業を大切にしたほうがいいのかもしれない。
そんな世界探検隊の私が生まれ変わったら、次の人生の夢がある。
それは、「子だくさんのイタリア人男性になりたい、職業は国際線を飛ぶ、パイロット。」
私はイタリアに行くと、なんだか気持ちがとても楽しくて、わくわくしていて、自分の血が騒いでいるのがよくわかる。
きっと合っているのかもしれない。パイロットは、やっぱり憧れの仕事だ。
一緒に働いて、なおさら、感じる。
勝手な妄想だが、イタリアで生きるのは日本よりも気楽なような気がする。
そして、エレナのように、体内時計を信じて生きていける人生がいいなーなんて思うのであった。
私には、日本が大好きで長く住んでいるイタリア人の友達がいる。
今度、映画を一緒に見るのに久しぶりに会う。
この私の次の人生の夢を話したことがないので、実際、本当に私が思う気楽な国なのかちょっとそのあたりのことを聞いてみようと思っている。
おっと、もう時間!時間厳守!笑
今日はこれにておしまい!またねーー!
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