イスラエルには、7日間滞在した。
前回までの話し↓
イスラエル人は、とにかく主張する人種のようで、あちこちで口論が起きているのを見かける。
列は、「並ばない」のが前提のようだ。
雪の日にバスターミナルへ行くためにタクシーから降りようとしたら、悪天候のせいでタクシーの取り合いとなっていた。
私達が降りようとした、そのタクシーに自分達が何が何でも乗ってやると決意が固いようで、私達がまだ降りてないのに、乗り込んでくる始末。
車も運転が皆めちゃくちゃ。
「譲る」なんて言葉、この国にあるのかなと思うくらい、皆イケイケ、ガンガンモードで運転している。
一般の自動車だけでなく、公共のバスもイケイケ、ガンガンモードっていうことに驚く。
私達が乗ったバスが、すごいスピードを出して、車線を横切り、一般車のミラーにぶつかった。
当然、ぶつけられた方は、怒っている。
怒った車の持ち主はすかさずバスのナンバーをメモして、バス会社なのか、保険会社なのか、どこかに速攻電話している。
そして、怒りを電話の相手先にぶつけながら、運転をし続けていて、ぶつけたバスの運転手の横まで車を進めて、窓を開けて運転手に大声で怒りをぶつけている。
バスの運転手は、しれーーっとしながら、乗客を乗せて、運転を続けている。
すごいのなんのって、見てるこっちの肩に力が入る。
デバート、バスターミナルに入るにもセキュリティ検査がある。
物凄い厳しい空港のセキュリティチェックレベルで、長蛇の列。やれやれ。
イスラエルで生きていくのは、本当に大変だ。
デパートにただ、ぶらっと入りたいだけなのに、その度に時間を割かれる。
知らず知らずのうちにイライラさせられる環境になっているのだ。
また、パレスチナ問題が、実際にあるんだなと思うひとときがあった。
郊外へバスを走らせた時だった。
テントとは呼べない、ビニールをただかぶせたような一帯を通った。
パレスチナ人らが住んでいると教えてもらった。
3月でも雪が降っている寒さの、イスラエル。
あんな環境でずっと生活しているとは、想像以上にひどい環境だった。
エルサレムでは、町のあちこちに、銃を抱えた兵士がいる。
バスに乗れば乗客のほとんどが兵士という時も数回あった。
国全体に、ストレスが皆、相当たまっているような印象を受けた。
私が訪れたのは、2012年だったが、その当時でさえ、物価はとても高く、何をするにもお金がかかった。
ちょっとしたディナーに行き、美味しいイスラエルワインを開けた日には、2人で1万円は確実に飛んだ。
コロナ渦を経て、物価も更に上がっていることだろう。
そしてまた争いが起きている今は、優雅にイスラエルワインを飲んで、ディナーにいくどころではきっとないだろう。
レストランが高いので、私達は、一日おきにハンバーガやベーグルが夕食となった。
ちなみにベーグルはイスラエルが発祥地。
なので美味しい!
そして、またステーキーなどの高級料理コースを翌日に愉しんだ。
ちなみにユダヤ教徒の食事は、「コーシャフード」と呼ぶ。
コーシャとはヘブライ語で「適正」を意味し、ユダヤ教の聖典に記された食事の規定だ。
細かく規定されているのだが、大まかにいうと
- 豚肉、貝類、いか、たこ、えび、かに、うなぎなどの鱗のない魚介類は食べられない
- 肉と魚を同じ料理に使うことはできない
- 肉類は乳製品と一緒に食べることはできない
- 蹄が分かれた動物(牛、羊、ヤギ、鹿など)のみ食用可
という。
一般に食べるものは、ヨルダンと同様、ひよこ豆のペーストのフムスや、茄子のペーストが美味しい。
ケバブは、「カバーブ「というが、ハーブがたっぷり入った、大きなつくねでこれも癖になる。
ますのようなお魚も食べた。
グリルして、塩とレモンをかけてさっぱり。
そして、その横にフライドポテトが付いていて、このコンビネーション最高!
私の一番のお気に入りは、ファラフェル。
ひよこ豆で作るコロッケで、ひよこ豆のフムスが添えてあり、ナンのような薄いパンに挟んで食べる。
先日、虎ノ門ヒルズで見つけた、レストランは、あの時の記憶が蘇り、とっても美味しかった。
おススメです。↓
そして、日本食、特にSUSHIがとてもブームらしい。
リゾート地エイラットで、アジアチックなレストランに入ったところ、寿司バーみたいのがあり、大盛況だった。
シェフは、タイ人だった。
目の前で日本人の私達に見られていることに緊張した面持ちだった。
そして、日本人の私達からの合格点をもらい、嬉しかったようで、彼からデザートの差し入れを頂いた。
コーヒーは、エスプレッソで美味しく、ヨルダンでは紅茶のチャイ文化だったので久しぶりに美味しいコーヒーとこれまた美味しいケーキでお茶タイムも楽しめた。
そうそう、最後に雑学を1つご紹介。
ベーグルが、イスラエル発祥のものと話したが、なんと、「ビキニ」や「Tバック」もそうらしい!
びっくりでしょ!
というわけで、本日はおしまい。
<思い出ブログ>
イスラエルで美味しかった、食事。私の今でも脳裏に焼き付いている、キプロスのケバブは、人生の上位に入る美味しさで、イスラエルで食べた時にこの記憶が蘇った!!