【海外旅行】ドバイ観察記 その2 光と影

海外旅行/中東

3回シリーズのドバイのお話し。本日は、第2回です!

その1は、こちら↓

今日は、地元のバスに乗ったお話しから始めよう!

どこの国に行っても、「地元民の生活に触れたい」と思っている私。

モロッコでの、地元民一杯のバスも凄かった。↓

さて、ドバイのバスは、それこそ1時間ほど走った距離でも2.5DHMディラハム(約95円)、初乗りは1DHM(30円)という、超絶格安料金。

乗客は、やはりインド、パキスタン、フィリピン人などの労働者ばかりだった。

バスで驚いたのは、1~4列目までの16席分のエリアが女性専用エリアということだ。

日本にも「女性専用列車」があるが、この国では宗教的な理由で設けられている。

私達はバス停の後ろのほうに並んでいたのだが、係員が女性を前に乗せる為に最初に呼んでくれた為、無事に乗る事ができた。

ただし、16人以上女性は乗せられない。

女性専用とは言ってもカップルで乗車した場合は、男性はそのエリアに着席できる。

しかし、その分も女性の16人の人数として含まれているので、途中から女性が乗るチャンスは少なくなる。

バスの後方を見ると男性軍が所狭しと乗車している。

ドバイにいる女性達は、カップルで歩いている人が多いので、この女性専用席の仕組みが、女性にとって、優遇されているのか、そうでないのか、よくわからなかった。

だって、カップルだったら、8組で座席が埋められ、女性は、実質8名しか乗れないということだからだ。

私達は、空港に向かう為、大きなバックパックを抱えていた。

バスに定員は、ないようで、どんどん、仕事帰りと思われる、人々が乗る。

バスのルートは、あの昼間見た華やかな地域とは、かけ離れた場所を通った。

労働者の皆さんが住んでいる地域だろう。

古い団地のような建物が多かった。その地域には、あまり電灯がなく、暗かった。

あー、この人達が、あの表舞台のドバイを支えているんだな」って思った。

貴重な体験だった。

さて、バスの他に、重宝した、もう一つの交通手段が「アブラ」と呼ばれる水上タクシーだ。

ドバイにはクリークと呼ばれる水路がたくさんある

これを利用して対岸に行く。

これも1DHM(30円)とお安い。

風をあびて、気持ちがいい。

クリークの水が、予想外にとても綺麗。

この綺麗な水の上を船で走り、気持ちがよかった。

私達は、スーク(市場)に向かっていた。

途中、外国人労働者が働く為にレントゲン検査を受けなければならないらしく、病院で長蛇の列を見た。

そして、TYPINGタイピング」と看板を掲げているオフィスが沢山その周りにあった。

何の事だろう?と疑問に思ったのだが、どうやら履歴書を作成するための商売らしい。

労働者の人々は、パソコンスキルがなかったり、字も読めない人も多いのだろう。

私達は、TYPINGのお店を通るたびに「TYPING?」と声をかけられる。

きっと、フィリピンからきた出稼ぎ者に見えたのかもしれない。

ふと町を見ると、遠くに見える観光客だらけのエリアの立派なビル群、そして目の前では工事がどんどん進み、大量の外国人労働者が仕事の為にやってきている。

こういう底辺の人達でドバイという都市が成り立っているんだな、と思った。

ホテルの人、タクシーの人、レストランの人、私達がこの旅行中に関わった人でアラブ人はほとんどいなかった。

タクシーでは、パキスタンやインドからの出稼ぎ者が多かった。

私達が乗ったタクシーの運転手の1人は、インド人のおじさんだった。

もう16年もここで働いていて、1年半に1度故郷に帰るそうだ。

家族を残してつらいけれど、インドで働くよりお給料がいいので、ここでやるしかないと話していた。

私は、自らの意志で、日本を出て、外国で好きなように働いている。

お金の為に、海外に働きに行ってない。

このドライバーさんのような切ない思いはないのである。

自分が、日本という豊かで、戦争のない、この時代に生まれてきたことを、改めて感謝しなければと感じた。

次回は、最終回!つづく↓

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