海外での家探しのお話し。今日は、前編に続いて、後編。
ある日、よさそうな物件の家主にメッセージを送ったら、速攻、電話がきて、「今すぐ来て!」と言う。
なんだか、せっかちそうな人だが、私も早めに決めたいとも思っていた。
その家の場所が、近所で、家主が、車で迎えに来てくれるというので、秒速で内見が決まった。
訛りのある英語を話すなーと思っていたら、エクアドル人だった。
11歳の息子がいるご夫婦の3人暮らしだった。
子供がいる家は、恐怖の怪獣館でこりごりだった。(館のお話は、前編をどうぞ。)
家に行くまで、その事実を知らなかったので、無駄足だった。
このせっかちエクアドル人の家は、バス停から0分というのだが、どう考えても徒歩20分はする距離だった。
この人は、車生活なので、感覚が違うと思った。
全ての条件が見合わないので、その場で断ると、大きな電卓を持ってきて、バチバチ数字をはじき、家賃の話しをしてきた。
ちなみにシドニーの家は、物凄く高い。
2008年の話しだが、一軒家をトニーとシェアして、トニーが月10万円、私が、74,000円ほど支払っていた。シドニー郊外でもこれだけする。
光熱費込みではあるが、他人と暮らして、中心地ではないのでに、こんなにかかるんだと最初驚いた。
エクアドル人のはじき出した家賃もなんだか、やたら高くて、とにかくもうここにいても時間の無駄と思い、車に乗せてきてもらったけど、帰りは、歩いて帰った。
はー、、大変。
その後、スロベニアのマッチョな男性とのシェアハウスを見に行った。
とてもよさそうだったのだが、カップル用の値段設定になっていて、月10万円を超えるので、予算オーバーだった。
カップルでシェアハウスに入る人も結構いる。
私が見た、カップルの部屋は、ダブルベットがドン!と部屋を占めていて、あとは、何もなかった。
これで10万円は高いなって思った。
こうして、2カ月ほど格闘して、ようやく家が決まった。
空港からの400番のバスに乗って、すぐ。
2階建ての大きな家で、ベランダから、シドニーシティが一望できる、眺めのいい立地。
ここで、ブラジル人男性、ロドリゴと、もうひと部屋は、色々な人が入れ替わる、シェアハウスになるのだが、またこの家の話しはいつかしよう。
こうして、ピーターパン トニーは、オーストラリア西部のポートヘッドランドという鉱山に行くと決めて準備をしていた。
しかし、元々、都会のシドニーが好きだった彼。
出発日が近づくにつれて、果たして、自分が田舎で生活できるのか不安になってきたと言ってきた。
そもそも、今の仕事は、オーストラリアの自衛隊の飛行機のエンジニア。
実は、好条件なのだ。
最初は、「嫌なら帰ってくればいいや。」なんて余裕をかましていたのだが、だんだん、
「もし帰ってきたら、今のようないい仕事にありつけるかなー」
と言い始めた。
辞表を出したのに、また、上司に相談をするという。
こういう感覚って自由だなーって思う。
私には、とても真似できない。
そして、結局、鉱山出発1週間前に、「やっぱり、ここに残る!!」と一攫千金プランをドタキャンした!!
え??
何だ??
うむ?
おいおいおー------------------------い!!
トニーくー--------ん!!
それなら、引っ越しすることなかったじゃんー---
出たーーー
これまで、多くの騒動があったが、夢見るピーターパンのきまぐれに私もすっかり最後まで振り回された。
そんなわけで、私は何の為に、必死こいて、引っ越し先を探したんだーと思ったが、これも何か意味があるのだろうと、トニーとの生活が終わったのであった。
海外に住んでいると、色々なことが次々に起きるが、受け入れるという姿勢が大事だと学んだ出来事の1つであった。
おしまい。
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