サッカーワールドカップ開幕!その2 ユーロ2000ベルギーで観戦の巻!

エッセイ

2022年、FIFAワールドカップがもうすぐ開催ということで、サッカーのお話し。

今日は第2弾。

Jリーグが発足し、日本もワールドカップに出場できた記念すべき、フランス大会で不運なチケット詐欺事件が起きた。

(前回の記事↓)

私は、海外添乗員デビューの年。

最初、「観戦ツアーの添乗員というおいしい仕事は、新人には回ってこないわよー」なんて、優越感漂っていた、先輩達に言われていた。

しかし、結果的に、お客さんに罵倒される立場になり、密かに、私達ラッキーと同期と胸をなでおろしていた。

そんな私に、おいしい仕事が2年後に回ってきた!

ユーロ2000というヨーロッパチャンピオンを決める大会が、ベルギーとオランダの2カ国同時開催で行われた。

ヨーロッパは、サッカーの強豪国が集まる。

その当時は、何と言っても、イングランドのベッカムが大フィーバーを起こし、サッカーの女子人気も急上昇していた時だった。

その準々決勝2試合観戦ツアーのアテンドの仕事が私に回ってきたのだ!

ルーマニア vs イタリア

スペイン vs フランス

1日、1試合、2日間の観戦。

このツアーに参加するお客さんは、かなりのサッカー通だった。

まだ、ネットもそこまで盛んじゃなかった時代。

お客さんの主な情報源は、サッカーマガジンなどの専門雑誌という人が多かった。

10人のお客さんと一緒に、ベルギーに飛ぶ。

通常、こういうツアーは、現地係員が対応をして、添乗員は、つかない。

しかーし、2年前のチケット詐欺事件の悪夢にうなされていた、旅行会社の人々。

何かあったらまずいと、安全策を取り、添乗員を日本からつけることになったのだ。

購入チケットにも保険をつけて、慎重に取り扱った。

その結果プレス席という席を会社が確保。

席も2試合共、真正面の特別席。

試合前に3コースメニューをスタジアムの特設レストランで食べられるという添乗員にとっては、「ボーナス」のような、おいしいお仕事。

夜8時45分開始の試合の前に、スタジアムのよく見えるレストランで食事をする。

食事後に試合観戦だ。

スタジアムは、ブリュッセルの、ボードゥアン国王競技場

翌日は、また夕食のバスのお迎えが来るまで、全員フリータイム。

通常、フリータイムの時の添乗員は、実は結構忙しい。

1人行動ができない人用の案内とか、バッチリ計画立てている人からの質問やら、翌日のツアーの諸々確認などなどがある。

しかし、今回の10人のサッカー好きのお客さんは、世界のサッカー観戦に長けているので、旅慣れしている。

フリータイムも、スタジアムに足を運んだり、サッカーグッズを専門店に買いに行ったりと、もう自分達で段取りが出来ているので、「添乗員さん、また夜ねー!」なんて言って、各々、好き勝手にやってくれるのである。

私も完全にお客さんのようにフリータイムを楽しめるのだ!

そのうち、

「添乗員さん、今回、ラッキーだったねー。

こういうツアー、添乗員さんが来ても、通常、添乗員さんは、チケット取れないから、スタジアムの外で待ちぼうけってパターンが多いんだよー。

もう便乗員って呼んじゃうよ!

なんていじられる始末だ!

いやはや、ごもっともです、お客様!グーの音も出ない!

かくして、私の初海外サッカー観戦が始まった!

まず、何が素晴らしいって各国のファンの熱い思いが凄いのである。

自分の国の旗を大きくふりながら、熱心に応援なのだが、その、音のボリュームが凄いのである。

ちなみにその日の観客数は、42,000人!

そして、選手との距離が異常に近い!

高級チケットということもあるが、スタジアムの作りもあると思う。

もう手を伸ばせば、届きそうな感じなのだ。

かくして、イタリア vs ルーマニアの試合が始まった!

ルーマニアに行った時の、国旗の写真。

イタリアは、王子様、トッティと、韋駄天セクシー男、インザーギがそれぞれ点数を取って、2-0で勝利!

イタリアのサッカーは、なんだか芸術的だ。

泥臭くない!

ルーマニアは、ノーマークだったが、さすが、準々決勝まで勝ち上がっただけあって、なかなかの鉄壁だった。

お客さんの大半は、イタリアサッカーチーム、アズーリのファンが多かったので、皆、勝利に大喜び。

そして翌日も、夕食後20時45分のキックオフで、フランスvsスペインという夢の対戦!

試合会場は、ヤン・ブレイデルスタディオン。

30,000人収容で、前日のスタジアムよりも小さめだ。

好カードで、この日も熱気が凄かった。

前半32分で、あのジダンがゴール!

ジダンは、この9年後のワールドカップで頭突き退場をするのだが、この時も既にスターだった。

なんか、磁石が足とボールについているみたいに、ボール運びが凄いのだ。

その8分後に、スペインのメンディエタがPKで同点ゴール。

前半がもう終わるギリギリの44分にフランスのジョルカエフが1点入れて、結局2-1でフランスが勝った。

どちらの応援団も大合唱、大声援だった。

この大会、最終的には、フランスとイタリアの決勝で、フランスが優勝した。

この2試合観戦で、私のヨーロッパサッカー熱が、一気に沸騰した!

イタリア、スペイン、フランスという強豪国の試合を最高の座席で見れたのだ!

こんなおいしい仕事は、年に1度、あるかないか!

まあ、ボーナスのようなもんだ!ありがたや!

こうして、2002年、日韓ワールドカップが開催を迎えるのだが、この話はまた次回に!(こちら↓)

ルーマニア戦にちなんで、ルーマニア旅行の話しをご紹介。↓

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