サッカーワールドカップ開幕!その1 Jリーグと98年フランス大会の悲劇!

エッセイ

サッカーのワールドカップがもうすぐ始まる。

私は、サッカー観戦も大好き。

特にワールドカップは、熱が入る。

野球に比べ、日本のプロサッカーの歴史は浅い。

Jリーグが開幕したのは、1993年5月、私が短大1年生の時だった。

あの時代は、カズ、武田、ラモスというスターがいる読売ヴェルディが人気を牽引。

それにも負けず、ジーコ、アルシンドのいる、鹿島アントラーズの強さも光り、華々しく日本サッカーが幕を開けた。

サッカーで振り返る平成史と、未来への展望。:Jリーグ.jp
サッカーで振り返る平成史と、未来への展望...

ちょうどその頃、プロ野球が下火になりかけていた。

時代も平成になってから5年ということもあり、昭和の野球、平成のサッカーの未来が明るい感じだった。

私は、ジーコが好きだったので、アントラーズを応援していた。

そんな開幕直後のサッカーの話題で盛り上がった6月に私は、中学の英語の教員免許の取得条件にある、教育実習にのぞんでいた。

教員には、なるつもりはなかったのだが、教育実習をしてみたかったし、せっかく親に高い学費を払ってもらっているからと勉強していた。

教育実習の話しは、またいつかすることにして、要するに何が言いたかったかというと、私が担任になった中学1年生の男の子たちが、揃いも揃って、皆、サッカーファンだっということだった。

なので、私も話題が尽きる事がなかったおかげで、生徒達とすぐに仲良くなれたのだ。

2週間の教育実習の最終日に、心のこもった色紙と共に、私がファンというアントラーズのステッカーのプレゼントをもらった。

今でも私の宝物だ。

そんなJリーグ開幕した年の年末、年越しのサザンオールスターズのライブに行った。

そして、初日の出を横浜で見て、そのまま、国立競技場に向かい、Jリーグ元年のチャンピオンを決める、鹿島アントラーズとヴェルディ川崎の試合を見るという、すごい年越しを成し遂げた!

今思うと、すごい!

これは若いからできた!

超満員の国立競技場の熱気は、物凄かった。

私はジーコが好きだったので、アントラーズを応援していたのだが、この日は、カズとビスマルクのゴールでヴェルディが勝った。

カズのパス回しの速さと芸術的な玉さばきが目の前で見れて、びっくりした記憶が今でもはっきりある。

あー、これからは、サッカーの時代が来るんだなって、なんとなくその時思った。

そして、短大を卒業して、海外添乗員になった、1998年にワールドカップのフランス大会があった。

ドーハの悲劇後、とうとう日本がワールドカップに出場できた記念すべき大会だ。

私は、海外添乗員になったばかりだったのだが、もしかして、この観戦ツアーに同行できるかもーなんて、密かな期待を抱いていた。

しかーし、そんな楽しい仕事は、新人に回ってくることはなく、カナダにばかり行っていた。

しかーし、結果的にこのツアーの担当にならなくてよかったという事件が起こる。

覚えている人も多いかと思うが、このフランス大会、チケット詐欺が横行して、大会直前にフランスに行っても試合が見れないという事件が起きたのである。

私がカナダのツアーの打ち合わせで旅行会社に行くと、顔色の悪い、社員さんであふれている。

謝罪電話を朝からずっとしているんだけど、電話を切ってもらえない。。ずっと怒られていて、頭がおかしくなってきた。」

とか「もう耳がストレスで聞こえなくなってきた!」なんて皆、青い顔をしていた。

中には、このワールドカップ観戦の為に、仕事を辞めて、人生賭けてきた人も数人いたとのことで、「俺の人生台無しだ!」と言われ、心を痛める社員さんもいた。

究極は、出発当日の空港での逸話だ。

サッカー観戦はできないが、フランスに行くというお客さんが数人いたらしく、その人達を社員一同、お見送りする儀式があった。

支店長を筆頭に、社員の皆さま、そして担当添乗員が、一斉に直立不動で、「この度は、誠に申し訳ございませんでした。いってらっしゃい」とやるのである。

関空での儀式で、一人の男性が身軽な恰好で近づいてきた。

「お前らふざけるなー!」と罵倒してきた男性は、サッカー観戦を楽しみにしていたらしい。

俺は、フランスに行かないが、考えれば考えるほど、今回のチケット詐欺に関して、腹の虫がおさまらん。今日は、福井からタクシーでやってきた。お前ら、これを払え!

とおもむろにタクシーの領収書と銀行の振込口座番号が書いてある紙を渡されたという。

これだけを言いに、福井からきた。今、同じタクシーを待たせている。これから、福井に帰るが、帰りの領収書も後で、送るから、それも振り込め、ばかやろー」

とその場を去ったそうだ。

ひえー-。もう怖すぎるー--

これは本当に惨事としか言いようがない。

そんなわけで、このツアーの担当にならず、カナダに行ったり来たりしていたことに感謝した。

そんな曰くつきのフランスのワールドカップ。私は、テレビ観戦を楽しんだ。

決勝トーナメントに入ってから、俄然おもしろくなって、すっかりはまってしまった。

国立競技場でカズのパス回しの速さにびっくりした感動が、フランスやら、ブラジルの試合をみていたら、伝わってくるのである。

これって芸術技じゃん!って見とれてしまった。

あー、もしかして、他の国のサッカーにはまるかもしれないなんて思っていたら、2年後に思いがけず、ユーロ2000の試合を見るチャンスがやってくる。

この続きは次回に!(こちら↓)

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