やっと秋めいてきた。
もう10月だ。
そんな中、月に1冊も読書しないという人が6割もいるというニュースを見て、やっぱりそっかーってちょっと残念に思う。
そりゃそうだ。皆、スマホに時間を奪われているからだ。
私は本が大好きだ。
ただ、通勤時間に本を読むことが多いので、通勤が週2回の今は、逆に読書の時間が減ってしまっている。
読書の秋ということで、ちょっとおススメの本をご紹介!
- 漫画 君たちはどう生きるか 原作 吉野源三郎 漫画 羽賀翔一
漫画と文章の2構成。
「人間、皆、平等でない」、「理不尽がたくさんある」、「自分がモノを手にするまでに見えない多くの人が関わっている」など、自分が知っていることばかりではあるのだが、ぐっと心を掴まれる内容だった。
2. ダーク・スター・サファリ 著者 ポールセロー
690ページの大作。村上春樹オススメで読んでみた。
カイロから南アフリカまでの5ヶ月、本物のアフリカに触れる旅。
この地域は、なかなか自分ではいけそうにないので、本を読みながら自分も旅をしている気分になった。
時計や文房具よりも、靴が盗みの標的にされる。
なぜなら、時計は、日時計を使うので必要性がない。
文房具を持っていても、字が書けない。
この中では、靴が一番重要なのだ。
そして、棺桶屋という職業が物凄い多い。それだけ死人が多いということだ。
また、汚職だらけな政治がどの国ももれなく横行。
アフリカの国々がずーーっと豊かな国になれないのは、こういうところなんだと思う。
なんだか生きていくのが大変な国ばかりのような印象だった。
3. 葬送 著者 平野啓一郎
第一部553ページ、第二部713ページの超大作。
広辞苑みたいな分厚い本だったが、読み応えがあった。
ショパンを取り巻く、人間ドラマ。
第一部は、ショパンよりもドラクロワの話しの方が多かった。
第二部は、ショパンが最期を迎えるまでの話し。
「死想観」がリアルで自分が、その立場になったらまた読んでみたいと思った。
私は、ショパンの「レクイエム」が大好きだ。
ショパンは、こういう経験があるからこそ、あの魂の音楽が生まれたんだと思った。
ポーランドに行った時、たまたま、10月17日のショパンの命日で、ショパンの心臓のある教会のミサに偶然参加できたことを思い出して、またぐっと来た。
ショパンを久しぶりに聴きたくなった。
4. 自分の体で実験したい 命がけの科学者列伝 著者 レスリーデンディ +メル ポーリング
こちらも村上春樹オススメで読んでみる。
自分で黄熱病にかかるために蚊に刺されたり、消化機能を調べるために木筒を飲んで吐いたり、カテーテルになる前のものを考えて、自分の体に入れてみたり、まさに命がけの実験の実例がわんさか、わんさか、で、うひょーーって言いながら読んだ!
こういう人達のおかげで今の発達した医学の恩恵を受けているんだなと思う。
5. プーチンの国 著者 アン ギャレルズ
モスクワは、真のロシアではないと言われ、アメリカ人のベテラン女性ジャーナリストがあえて地方都市を選んで20年スパイのように滞在する。
汚職、腐敗、LGDBへの差別、隠蔽体質とげんなりする現実ばかりだった。
あの国に未来なんかあるのだろうか。
これを読んだのは、2022年だから、もう2年も前だ。
ウクライナ戦争のニュースで心がモヤモヤして読んだのだが、戦争はまだ終わっておらず、ニュースにすらなってない。
本当に悲しい。
さて、新しい作家との出会いもあった。
6 . 著者 原田マハ
「楽園のカンヴァス」、「暗幕のゲルニカと絵画」「ジヴェルニーの食卓」「リボルバー」など。
どれも読み応えがある。マハさんの文章は、話の展開がドラマチックで、あっという間に読めた。
7. ほっこり癒されたのが韓国の作家の2冊
「私は私に時間をあげることにした」
「私は私のままで生きることにした」
どちらもほっこり。
絵も可愛くて、力を抜いてリラックスして読める。
そして、がんばらないぞ!って思う。
さて、ガイドをすると、歴史の質問を外国人からたくさん受ける。
歴史は好きだが、英語で説明となると、上手にできない!
相手がわかりやすい表現方法は、どこで学べるのだろう?と思っていたら、高校の歴史の教科書の山川出版社が、「英文詳細日本史」というものを出版しているのを発見。
「本能寺の変」ってHonnoji Incidentって言えばいいのかーー!
などなど、まだまだ読めてないが、勉強になる!
最近、NETFLEXのSHOGUN将軍がエミー賞を受賞したこともあり、江戸幕府の質問の内容が以前よりも深くなってきた。
こういう内容をスラスラと話せるようになればいいなーー。
というわけで、まだまだx100たくさんいい本はあるのですが、今日はここまで!
皆さま、是非、この秋、何か1冊、本を読んでみてはいかがでしょうか?
<思い出ブログ>
私の2022年の年末に紹介した一番大好きな本は、「6か国転校生 ナージャの発見」
これは今も大好きです。
そして、刺さりまくった、「原因と結果の法則」や遠藤周作に関してのお話しはこちら↓
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