今年は、戦後80年という節目とあって、私も改めて、戦争について考えた。
テレビで、「火垂るの墓」を放映していたので見た。

また、漫画「はだしのゲン」も読み始めたところ。

そして、NHKの朝ドラのあんぱんでも、6月に、戦争時代のシーンが2週間ほどあった。

それはそれは、辛いエピソードの毎日で、毎朝、胸が苦しいまま、仕事に行った。
この3作品に関して、「内容が悲惨すぎて、こんなの子供に見せられない。」とか、「朝からこんな暗い内容だから、テレビを見る気が失せた」とか、「気持ち悪くて見れない」なんてコメントを聞いて、とってもびっくりしたと同時に、ショックでもあった。
悲惨な事を起こしたのは、私達、人間であり、気持ち悪い状況を実際に経験した人がいるということを知るべきだと思っている。
東京でガイドをしていると、江戸時代の話しをすることがとても多い。
それは、1600年代の事。
そこから比べたら、80年前の1945年ってつい最近の話しなのだ。
「お国の為に、命を捧げなさい」や、暴力、いじめが当たり前だったあの時代。

2025年は、そこから真逆の価値観がはびこっている。
「命を大切にしなさい。」「暴力反対!」そしてコンプライアンスというよくわからない定義。
よく最近、「これも時代だね。」と言うことも聞くことも多い。
私の中学時代なんて、学校の先生は、竹刀振り回していて悪い事したら、それで思い切り殴っていた。
そんなの今、見つかったら完全アウトだ。

価値観なんて、本当にもろいものだと思う。
7月の参議院選挙では、外国人を敵視する党が支持を得た。
外国人と関わる生活をしている私は、この状況に日本人の根底にある、よそ者を排除する島国根性を見せつけられた気がして、とても怖くなった。
最近、ガイドをしていても、外国人観光客を露骨に嫌がる人達を見ることもある。
もちろん、マナーがない外国人も多いのは事実。
でも資源のない日本は、外国とうまくやって行き、今、注目されている、日本文化を武器に、うまく立ち回りした方がいいと思っている。
このまま、日本人VS外国人みたいな構造を作ってしまうと、また戦争がこの国でも起きてしまうんじゃないかと、ぞっとすることがある。

ところで、戦争で何よりも悲惨な事は空腹だと、どの作品でも表現されていた。
毎日、お腹いっぱい食べられる、この状況は、当たり前じゃなくて、改めて、感謝しなければと思う。
世界のニュースを見れば、戦争があちこちで、起きている。
火垂るの墓の映画や、あんぱんのドラマで描かれている事は、今、この時点でも引き続きどこかで起きていることを肝に銘じなければならないと思った。
私のこのブログでの、初投稿は、2021年9月11日、「【旅行業の仕事】海外添乗員 9.11,2001 米国同時多発テロでの体験」だった。
あれから、4年にわたり、1つ1つ投稿を続けていたら、なんと投稿数が340になっていた。
このブログの中で、「戦争」という言葉が出てきた回は、全部でこの初投稿も入れて、ちょうど10つになる。
中学の時に、テレビの取材で、戦争について意見を述べたこともあった。↓
フランスに住んでいる時は、戦争について、ホストファミリーと多くの意見を交わしたこともあった。↓
戦争の影響を大きく受けたポーランドを訪問したこともあった。↓
さて、夏に見きれなかった、作品がまだまだあるので、これからゆっくり時間をかけて見て行こうと思っている。
そんな私のTo Do リスト:
映画「日本のいちばん長い日」

ドラマ 太平洋戦争80年 特集ドラマ 倫敦(ロンドン)ノ山本五十六

戦後80年特別放送 映画ラーゲリより愛を込めて

そして、漫画、はだしのゲンは、2巻まで読んでいるので、最後まで読み切る。
大事なのは、ちゃんと考えるという事だと思う。
そして、姪っ子や甥っ子をはじめとした、若い世代にも関心を持ってもらえるように、伝えることかなと思っている。
というわけで今日は、真面目なお話しでした。