【ナマステ―!インドをゆく:その4】カレー大国で見た、カースト制の悲しさ

海外旅行/アジア

ナマステ―(こんにちは!)

インド8日間の旅、今日は、第4回目!

  1. 入国で大騒ぎ編

2. インドの道中、はちゃめちゃ編

3. インチキ占い師にぼったくられる!

さて、4回目の今日は、美味しいモノのお話し!

インドの食事と言えば、やっぱりカレー。

それにしても毎日、飽きもせず、朝から晩まで、カレーをよく食べた。

スパイシーなものから、まろやかなベジタリアンカレーまで種類豊富。

牛は神聖な動物とのことで、食卓にビーフが出てくることはインドではない。

肉は、チキンやマトン、ベジタリアンになると、チーズを使ったものが多く出た。

焼きたてのナンはとてもおいしく、お米は、長い米なので、汁っ気のあるカレーによく合う。

一番美味しかったカレーは、デリーの、創業が1913年という老舗カレー屋、「カリムホテル KARIM HOTEL」。

インドでは、食堂のことを「ホテル」と呼ぶことがあり、このカリムホテルもレストランで宿泊施設ではない。

16時という中途半端な時間なのに、地元の人で賑わっている。皆、右手で食べていた。

インドでは右手は神聖な手、左手は不浄の手と言われ、食事の時は右手だけを使う。

イスラム教のモスクのある地域だったためか、イスラム教徒の人もたくさん来ていた。

私達は、タンドリーチキン、ナン、カレー2種類を注文した。

タンドリーチキンは、さすが本場!

スパイスとヨーグルトで下味を浸けた鶏肉を、タンドールという壺型の窯で焼くのだが、火加減や、スパイスの付き具合で、焦げが端っこにつきやすい。

このバランスが絶妙で美味しいのである。

ナンは、ヒョウタンみたいな形で大きくてふかふか。

そして、カレーは、バターチキンとポークのビンダル―の2種類を注文した。

バターチキンは、クリームとトマトベースで、コクがある。

そして、ビンダル―カレー。ここで勉強。

ビンダルーカレーは、ちょっと特別なルーツを持つ、インド×ポルトガルのハイブリッドカレーって知ってました?

ビンダルーは、元々はポルトガル語で、ワインビネガーとニンニクのマリネという意味。

ポルトガル人が16世紀にインドの西海岸のゴアに持ち込んだのがこの料理のルーツとのこと。

インド人がスパイスでアレンジをして、今の形になったそうだ。

面白い!!

このスパイスの配合が作る、パンチのある味。

どちらも美味しすぎて唸った!!

カレーと一緒に紫玉ねぎの薄切りが出てくるのだが、これがまた日本でいうと、ラッキョ代わりで、絶妙な口の中での混ざり具合となるのだ。

うーむ、もう13年も経つのに、思い出すと食べたくなる!!

また、インドの定食、「ターリー」も美味しかった。

「ターリー」という言葉は、ヒンディー語で「お盆」「トレー」を意味する。

大きな丸い金属製のお盆の上に、小さな器がいくつも並べらていて、女子が喜びそうな感じ。

お盆の中には、カレーはもちろん、チャツネや、惣菜、デザートがあり、パパドというおせんべいみたいなものもついてくる。

色々な味を楽しめてよい。

そして、もう一つ忘れられない味がガイドさんが道中買ってくれた、揚げたての大きなサモサ。

こちらも地元民で有名らしく、やっぱり地元民の舌は間違いない。

カリカリのホットケーキミックスのような生地で揚げた大きなサモサ。

具は、ジャガイモの中にいっぱいスパイスが入っていて、黒こしょうも丸ごと入っている。

変ったコロッケみたいで、とにもかくにも美味しかった。

これを超えるサモサには、あれから13年経つが出会ってない。

もうあんなに美味しいサモサには、後にも先にも出会えないだろうなー。

毎日、こんな贅沢な食事をしていたが、町中のレストランには、残飯を待っている、多くの浮浪者がたくさんいた。

インドで一番美味しかった、カリムホテル。

美味しかったねーってハッピーな私達がお店を出ると、お店の裏側で、じーーーーっと動かず、体育座りをして、待っている、集団がいた

全員男性だった。若い人も、お年寄りもいた。

入浴どころか、足もまともに長い間、洗ってないと思われる。

皮膚が汚れていて、とにかく真っ黒だった。その黒さは見たことがない、汚れだった。

きっと、ずっとずっと、洗えてなくて、もう肌に染みているんだと思った。

どんなに洗浄力がある石鹸でも、汚れは落ちないと思う。

強烈だったのは、彼らの目だった。

ただただ空腹なのでしょう。

その目は、人間ではなく、獣のようだった。

野犬のようにも見えた。

お店の人が、レストランで、お客さんの残飯を捨てに来た場所、つまり、ゴミ捨て場になっているところに、その集団が待っていた。

お店の人も、これが当たり前の事らしく、普通にごみを捨てるようにして、彼らに差し出した。

残飯がくると一心不乱で全員がすごい勢いで、貪り始めた。

誰も何もしゃべらず、手で、ただただ、口に食べ物を運んでいた。

その静けさと、食べ物を飲み込む、べちゃべちゃとした音に衝撃を受けた。

見てはならないものを見てしまった気がした。

カースト制のインドでは、物乞いとして生まれた人達は、それ以上の職に就くことはできないそうだ。

ガイドさんは、彼らを「プロの物乞い」と表現していた。

これがインドのカースト制だ。

なんとも悲しい現実に遭遇した。

改めて、こうして旅の食事を楽しめることができることに感謝した。

本日のインドの話しはこれにておしまい。

<思い出ブログ>

カラオケに最近行きたくなったので、カラオケツアーのお話し。

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