中国の中でも私のおススメの秘境、新疆ウイグル地区のお話し後編!
このツアーの見どころのひとつとして、タクラマカン砂漠を縦断する!というのがある。
タクラマカン砂漠は、四国くらいの大きさだ。
世界の砂漠では、10位となる大きさ。
ちなみに世界一の砂漠は、サハラ砂漠。
2位は、オーストラリア砂漠。
私達は、今回、シルクロードの砂漠を縦断した。
ここにある一本道をひたすら走るのが、ちょうどツアーの折り返しの6日目だ。
この日は、クチャというところからニヤに行く。
750km、10時間のドライブだ。
ドライバーさんは、たった1人だ。
まっすー----ー----ぐな道をひたすら走る。
信号なんてない。
すれ違う車もほとんどない。
気が付くとこっくり寝てしまっている。
途中で休憩がてら、砂漠をちょっと歩いてみる。
また、お昼休憩では、ガソリンスタンドと一緒に、食堂があるのでそこで一休み。
たまにラクダの群れを見る。
草も何も生えてないところもあれば、ちょこっと生えてたり、だ。
どこまでも、どこまでもつづく、砂漠のドライブ。ひたすら駆け抜けた。
こうして、砂漠の縦断を終えて、ニヤところで2泊だ。
メインの交通手段が馬車で、とても小さな街。
600m歩けば、もう郊外だ。
街があるのは、そこが、水のある「オアシス」だからだ。
水って当たり前だが、必需品だ。
(モロッコのオアシスのお話し↓)
町の中心には、モスクがある。ここまでくると、漢民族はいないに等しい。
人々の顔は、もう日本人の私から見ると、「異国人」だ。
ここが中国であるということを一瞬忘れてしまう。
ちなみに道路標識にチベットの方角を指すものを見た。
チベット、是非いつか行ってみたいものだ。
さて、この地図↓では、ニヤ、ホータンが320kmの6時間のドライブ。
ホータンからカシュガルは、549km,9時間のドライブという広さになる。
ドライバーさん、本当にすごい。
今の日本だったら、労働基準法違反で交代運転手を必ず乗せなくてはならないが、この地では、そんなものは存在しない。
長い距離を走るので、トイレ休憩のひと休みの際、心を込めて、ドライバーさんには、「シンクーラー(お疲れ様)」と伝える。
ドライバーさんの休憩も兼ねて、村に立ち寄ったりするのも楽しい。
なんといっても子供たちが、元気で可愛い。
そして、皆、笑顔が美しい。
デジカメを持っているのを見つけて、「写真を撮って!」と皆、身を乗り出してくる。
そして直立不動になって、私がシャッターを押すのを待つ。THE 昭和だ!
そして、もっと盛り上がるのが、携帯電話のカメラだ。
2006年のその当時、私の携帯は、ガラ携だった。
この国では、珍しいようだ。
皆、「見せて、見せて!」とはしゃぎだす。
今思うと、あの、ガラ携の小さな画像で映像も荒いのだが、なんだか、最新のものを持っているみたいな扱いを受けて、よくわからないが、誇らしくなる私。
「これが日本よー。」なんて気持ちが大きくなる。
この辺りの地域は、やっぱり貧乏らしい。
年収は、日本円で2000円ほどだとガイドさんが教えてくれた。
玉石、絨毯が名産とのことだ。
モロッコでは、「スーク」と言われていた、市場も、この地域では、「バザール」という、トルコなどで呼ばれている呼び方だ。
バザールでござーる!ここもやっぱり、人が生きているーって感じだ。
カシュガルは、名前から異国情緒たっぷり。
ここは、シルクロードの2つのルートの交差点で、立派なモスクのミナレット(尖塔)が目立つ。
朝5時から、お祈りの合図のアザーンが聞こえて、おや、本格的にイスラム教の街だと思った。
ここのバザールもにぎやかだ。
ウイグル地区は、回教と言われるイスラム教とはいえ、女性が中東のイスラム国より、オープンで働いている人も町を出歩いている女性も多くいた。
モロッコのイスラム教徒とまた違う。
露店もたくさんある。道端では、チェスを楽しんでいる人もたくさんいる。
ここから南に下ったところに、カラクリ湖という綺麗な湖がある。
ここは、パミール高原で、標高7548mと7719mの2つの山の麓に広がる草原の中にある湖だ。
パミール高原ってなんだか、地理の授業で習ったなー。
↑写真の保存状態が悪くて、申し訳ない!
でもなんとなくー-イメージが沸くだろうか?
遊牧民の移動式の家、パオがあるせいか、モンゴルみたいだ。
また異国情緒あふれる雰囲気。
カシュガルの町から、カラクリ湖までの道のりも広大だった。
ところで、新疆ウイグル地区の人達は、パンをよく食べる。
ピザの土台みたいな形をしたパンを、石釜で焼くのだが、これが実に美味しい。
小麦粉の香りたっぷりで、パン屋さんに取り囲まれた気分だ。
この滞在した12日間で、羊肉をよく食べた。
香辛料がたっぷり効いているので、ラム独特の匂いはなく、美味しかった。
また「ラグメン」という麺料理は、抜群に美味しかった。
麺は、手打ちでうどんのような太さだがもちもち感がすごい。
羊肉野菜炒めがかかっている。トマト、玉ねぎ、ニンニクの芽、ピーマンなどなど。
これを麺に絡めるのだが、のど越しがよく、つるつるっと行ける!
そんなわけで、政治的には、色々、問題があると言われている、新疆ウイグル地区。
私があの時見た、元気で明るい彼らのまま、幸せに1人でも多くの人が暮らせているといいなと思っている。
というわけで、新疆ウイグル地区のお話しは、おしまい。
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