ニュージーランドでのファームステイ体験の続きをご紹介。前回のお話し↓
夕食後、近くに住んでいる2人の弟がカーレースに今晩、出場するというので、皆で応援しに行こうということになった。
2人の弟もご両親もシンシアの30歳の誕生会の時に一度会っている。
しかし、その時は、人が多くてまともに話せなかったので、今回、お話しできそうで嬉しい。
25歳のカールと22歳のハンスは、どちらもイケメン!
2人共、とても仲がよく、兄弟で一緒に住んで、お父さんの会社で働いている。
車の改造が大好きで、Pokenoで2週間に1度行われている、カーレースに今週もエントリーしたとのこと。
400mの直線コースを120kmで走行する。
全体の平均タイムは、12.3秒とのことだ。
会場は、ものすごい人で溢れかえっていた。一体、どこからやってきたんだ?という感じだ。
シンシアも、実は、初めてこのレースを見にきたとのこと。
「たぶん、改造車好きの男性がいっぱいいて、ガラが悪い人が多いかもね!」なんて言ってた。
弟2人は、既に1度目の練習を終えたところで、車をそれぞれ見せてくれた。
何の変哲もない車に見えるが、実は、エンジンやタイやを改造しているとのことだった。
エンジンを私達に見せている時に、あちこちから車好きな人が2人に質問してきて、楽しそうに答えていた。
その日は、250台ほどのエントリーがあるとのこと。なかなかの数だ。
2台ずつ競争し、勝ち抜き戦になる。
エンジン音は、爆音。
また、車によっては、急ブレーキをかけることで、すごい煙が出るものあり、少々頭が痛くなるほどだった。
2人は、順調に勝ち抜いていったが、途中で弟のハンスがファウルで失格。
それでも、12.78秒の自己新記録が出たと喜んでいた。
兄のカールは、準決勝まで行ったが、最終的には、12.56秒の好タイムの後、負けてしまった。
21時から始まったレースは、決勝の頃には、0時をまわっていた。
「2週間後は、クリスマス特別大レースですよ。是非、ご参加下さい。」というアナウンスを聞きながら、会場をあとにした。
とても面白かった。
いやはや、すごい一日だった。
シンシアの実家に帰ったら、もう1時を過ぎていて、すぐに寝た。
翌朝は、目覚まし時計の代わりになるほどの、すさまじい鳥のさえずりで自然に目が覚めた。
美味しい朝食後に、Pokenoの町に繰り出した。
ここは、町というより、村だった。
町の中心は、数件のお店があるだけ。
Pokenoは、ソーセージ&ベーコンと、巨大なアイスクリームが美味しいと有名な場所だ。
ちなみにニュージーランドは、1人当たりのアイスクリームの消費量が世界一というデーターがあるほど、アイスクリーム好きだ。
スーパーには、3Lのアイスクリームが普通に売っている。
有名な巨大アイスクリームは、2種類選べて、1.6ドル(150円ほど)だ。
とにかく大きいがおいしい!
私は、ソーセージが大好き!5種類のソーセージを買った。
色々なハーブが入っているものや、ニュージーランドらしく、ラムの肉のソーセージもあった。
ドイツのソーセージを思い出すおいしさだった。
それから、シンシア一家経営の修理会社に向かった。
お母さんが、経理担当。
お父さんと弟2人、その他、7人ほどの従業員を抱えているそうだ。
この日は、土曜日だったので、両親しか仕事をしてなかった。
たくさんの車の部品や、中古車が並んでいた。
部品は、大きな倉庫の中に、ズラーーーっと陳列されていた。
これぞ、The 修理工場!!という感じだった。
11時ごろ、昨日のカーレースに出た、弟のハンスが眠そうな顔でやってきた。
シンシアが、「あんたは、土曜日は、12時までの仕事なのに、1時間で終わらせる気?」とからかっていた。
兄のカールは、まだ寝ているらしい。
Pokenoに行くには、バスも電車もない。交通手段は、車のみだ。
なので、車修理のビジネスは、とても順調だそうだ。
シンシアのご家族と出会えて、改めてシンシアの人柄の良さを感じた。
家族にお礼を言い、お別れしてオークランドに戻った。
シンシアは、今は、3人のママになった。
オークランドの郊外に住んでいて、育児と仕事で忙しいようだ。
毎年、私の誕生日とクリスマスに、メールをくれる。
家族写真は、すっかりママになったますます優しい顔になっていて、家は、相変わらずとっ散らかっているんだろうなと、毎年送ってくれる、写真から様子をうかがいながら、くすっと笑ってしまうのであった。
おしまい。
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