【女子海外1人旅:モロッコ18日間を駆け抜ける!】その4 アラビアのロレンスの町でサイクリング

モロッコ18日間を駆け抜ける!

Day 4 //2003年6月17日 ワルザザートにて

ワルザザートの町は、映画、「アラビアのロレンス」の撮影地だそうだ。

この映画を見たことはないが、ポスターなどで見る、イメージでなんとなく、「砂漠の民」みたいな映像が浮かぶ。

この町は、そのイメージ通りの町だった。

ここに来てから、アフリカ系の顔が随分増えた

マラケッシュは、中東の顔が多かった。

赤茶けた色の町。

ここを歩いていたら、古い歌が自分の中に湧き上がってきた。

久保田早紀の異邦人だ!

♫あなたにとって私、ただの通りすがりー 

ちょっと振り向いてみただけの、異邦人ー--♪

ホテルは、Hotel Babaというところに泊まった。

40DHディラハム、480円なり。

私が持っている、ガイドブックRoutardは、食の国、おフランスの出版社が出しているだけあって、レストランはいつも外れがない。

4カ月の旅行中に持ち歩いた、ガイドブック。フランスは、routard,英語は、Lonley Planetがバックパッカーにはとてもいい。

ワルザザートでは、”Chez Nabil”というレストランで食べた、タジン料理が抜群に美味しかった。

タジン料理をご存じだろうか?

タジン鍋という、陶器で作られた、とんがり帽子のような、高い蓋の土鍋を使用する料理のことだ。

この鍋に、旬の食材と色々なスパイス、そして多めの油を入れて、蓋をして火にかける。

スパイスで多いのは、コリアンダー、ターメリック、ジンジャー、クミン、パプリカなどだ。

すると、湯気が水蒸気となって、先端部分に届き、ポタポタと下に落ちる。

これにより、美味しい蒸し料理ができる

水がない砂漠の民が考えた料理だ。

ジャガイモが結構入っていることが多く、洋風肉じゃがみたいで、日本人の口に合うと思う。

ここで食べたタジン料理は、鶏肉とジャガイモにレモンの輪切りがごっそり入り、オリーブがゴロゴロ入っているタジンで、絶品だった。40DH、480円ほど。

レモンの皮がいっぱいのって、オリーブゴロゴロ。

また、”Cafe Mounia”というお店では、オムレツのフライドポテト添えとオレンジヨーグルトジュースというのがとっても美味しかった。

モロッコは、どこへ行っても美味しいものばかりだ

あー-これにビールがあれば、最高なのだが。。

イスラム教なので残念ながら、お酒にはありつけず。。

ワルザザートの町から1.5kmほど離れたところに、タウリルトカスバというところがある。

これが、アラビアのローレンスにでてくるところらしい。

カスバ(Kasbah)という言葉は、この国でよく出てくる。

辞書で調べると2つの意味合いが出てくる。↓

  1. 6世紀から作られたイスラム都市の、支配者が住居にした要塞。
  2. 〔北アフリカの都市の〕旧市街◆要塞のカスバのある地域で、市場が置かれていることが多い。【アルク英辞郎より引用】

モロッコは、北アフリカなので、どちらの意味でも使われる。

ここで見る、タウリルト・カスバは、18世紀から19世紀にかけてこの地を支配していたグラウィ家一族の住まいだった城の大きな城塞(カスバ)だ。
内部は迷路のようだった。

壁や天井を飾る美しいモザイクタイルや飾り窓がとても綺麗だった。

狭い階段を抜けて最上階の部屋に出ると、周囲が見渡せて、また異邦人の曲が流れる。

Day 5 // 2003年6月18日

今日は、朝5時に起きて、FINTというところにサイクリングに行った。

ここを曲がって、10km 走れば、目的地のオアシスがあるFINTへ。

町から15km。自転車を借りて、朝日を見る。

素晴らしい!!雲一つない地平線からの朝日は、息をのんだ。

FINTまでの道のりは、舗装されてないダートの道。

Fintは、オアシスがある場所だ。

オアシスって小さい頃読んだ、絵本に出てきた記憶がある。

「砂漠を歩いて、喉が渇くー-と思っていたら、オアシスが出てきて、美味しいお水を飲んだ」

みたいな話だった。

ずー-っと、オーストラリアのエアーズロックを思い起こさせる、赤茶けた土、赤い山、谷間を自転車で走っていたら、突然、ヤシの木が生えて、緑の草が生えて、水が湧き出ているところに着いた。

これがオアシスかー。

確かに、さっきまで、乾いた所しかなかったのに、急にぽつりと現れた。不思議。感激。

そのFintを通り過ぎ、COLLOUというところを通り過ぎると、またアウトバックの景色だ。

あー、8年前、私はオーストラリアのアウトバックを旅し、タスマニアをチャリで周った。

その2つの旅が合わさったような今日の旅。幸せだーー

オーストラリア/タスマニア自転車旅行
「オーストラリア/タスマニア自転車旅行」の記事一覧です。

途中の村々は、農業を営んでいる人達が沢山生きていた

ろばを連れて、イスラム教の女性が着る、ヒジャブ姿の人々が働いていた。

好奇心旺盛な子供が私に近づいてきたので、飴をあげた。

笑顔がかわいい。

通りがかりの人が、珍しそうに私を見るので、「ボンジュール!」と言って、手を振ると、皆、少し恥ずかしがりながらも手を振り返してくれる。

5時に出発して、結局、4時間で40kmのサイクリングを楽しんだ。

私は、やっぱり自転車が大好き。

チャリは、車ほど早くなく、歩くほど遅くない。

このテンポで景色を見るのが大好きだ。

またどこかで機会があったら、乗ろう!

まだ9時過ぎかー。

今日もジリジリ暑くなってきた。

ちょっとブラブラして、シエスタしてから、夜にまた町に繰り出そう。

つづく

それ以前のお話し↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました