【女子海外1人旅:モロッコ18日間を駆け抜ける!】その2 マラケッシュ 奇人変人大集合!

モロッコ18日間を駆け抜ける!

Day 1 // 2003年6月15日

さあ、モロッコのマラケッシュ到着。地図では、この赤い丸のところ。パリから飛んで3時間だ。

空港に着いたら、18kgのバックパックがなかった。

さすが、エールフランス。4カ月の旅の初日からロスバゲ

仕方あるまい。

今日は1日、キャンプ生活と思うことにする。ホテルは、Hotel Imouzzer。

Hôtel Imouzzer

一泊50ディラハム。 600円ほどだ。

荷物が翌日届き、荷物と一緒に写真を撮る!

それにしても、マラケッシュは、めちゃくちゃ暑い。

住んでいた、フランスのモンペリエも暑かったが、それ以上だ。

でもモロッコ人は、「まだ暑いとはこれじゃあ、言えないよ」と言っている。

真夏を想像したら、恐ろしくなった。

スーク(Souk)と呼ばれる市場ではなくどこを歩いても、「コンニチワ」と言われる。

アジアとアラブ圏の男性は、おしゃべり好きだ

ここは、私のお気に入りのオレンジ100%のジュース屋さんのお兄さん。とてもフレンドリー。

ここを歩いているとベトナム、タイ、インドネシア、中国、トルコなどの記憶がよみがえる。

暑さと共に、バイクと排気ガスと香辛料の匂い。

ロバが歩いていたり、小さな個人商店があちこちある。

こんな中を歩いていると、とにかく色々な国の思い出が次々と頭の中をよぎるのである。

5感の記憶だ。

マラケッシュの町は、ピンクでカラフルだ

人の顔を見て色々な日本語を発するモロッコ人達

「ゲンキデスカ?」

「二ホン?」

「アリガト、サヨナラ」などは、よく言われる言葉だが、

桃太郎

ナカタ

という人が何故か多く、笑ってしまう。

スーク周辺

ナカタは、元サッカー日本代表の中田英寿の事だ。2003年は、イタリアのパルマに在籍していた。

サッカーは、モロッコでも、大人気のスポーツだ

皆、適当に、私の国籍を推測する。中国、タイ、インド、イタリア、何でもありだ。

子供は、とても人懐っこく、ちょっと恥ずかしがりながら、「ボンジュール」と声をかけてくる。

マラケッシュの人々は、フランス語が皆、上手だ。

マラケッシュは、「世界おもしろ、珍人間大集合!」と言った具合に、実に色々な人がいる。

特に面白いのが、夜になると賑わう、 ジャマ・エル・フナ広場Place Djemaa El Fna だ。

世界遺産にも登録されている。

マラケッシュの旧市街の迷路のように入り組んだスーク(市場)の一角の広場だ。

この広場には、18時過ぎから、物凄い数の屋台が、ずらー-っと並ぶ。

スープやケバブなどモロッコの代表料理の屋台もここでもちろん食べられる。

私も地元の人と一緒に肩を並べて、食べ歩きだ。

「いつもこれが夕食なの?」と隣のおじさんに聞いたら、「ここでちょこっと食べて、夕食は家で21時くらいかな。」と言っていた。

こういう屋台が夜から続々と出てくるのである。

イスラム教なので、お酒はないが、会社帰りのサラリーマンの一杯に似ているなと思った。

ここのスープが美味しい!!

ここは、夜、ずっー----と賑やかだ。

とにかく面白い。

ヘビ使いや踊り子、曲芸師など多くの芸人による大道芸があちこちで行われている。

私がめちゃくちゃ気に入ったのは、「薬売りのおじさん」だ

長くて白いあごひげを生やして、前歯がない。

様々な薬を前に、それらが何に効くか、全身を使って、表現するのだが、その表現法がめちゃくちゃ笑える。

例えば、ある薬が、お腹が痛い時に効くとする。

おじさんは、「痛いよ、痛いよー-」とお腹を丸めて、腹痛を全身で表現している。

そして、薬を飲む。

そして、いきなり、「はっ!!」「シュー!はっ!!」と変な掛け声をかける。

どうやら、薬が体を周り、それが効いた瞬間を表現しているらしい。

そしてそのあと、足を首にまわし、器械体操のような、ヨガのようなポーズをして、「こんなに元気になりましたよ!はっ!!」と笑顔で演じるのである。

うける!!

驚いたのが、周りの反応だ。

あちこちから、「ほしい!」とお金を払って買うのである。

おじさん、営業成績、抜群じゃないか!!

私は、もう大爆笑してしまった。

すると、おじさん、私が笑っているのをみて、また張り切って、今度は、10倍大袈裟に演じる

サービス精神旺盛だ。

いやーおじさん、最高だった。

他にも、

紙芝居を披露している人、

解剖人形を見せながら、健康について語る人、

日本のお祭りにもある、風船釣りをしている人、

その風船の中に何故か、ジュースもあって、ジュースのパックを釣っている人、

ボクシングをしている人、

ダンスをしている人、

などなど、とにかくさまざまな人がひしめきあって、カラフルだ。

暗くなっても屋台は、大繁盛。肉の焼けるいい匂いー--

モロッコ人は、喧嘩っ早いのか、ボクシングの戦い方もかなり激しい。

子供のボクシングを審判員のおじさんがジャッジしている。

子供達がエスカレートしているのを、バシっと思い切り叩いて、止める。

その叩き方が物凄く激しいので、日本のオトナが見たら、ヤンヤ言われそうだ

そんな楽しい広場を後にして、ホテルに戻った。

寝ようと思ったが、暑くて眠れない。

荷物もない状態でキャンプ生活みたいな感じだが、1日目のモロッコがあっという間に終わった。

つづく。

前回のお話し。

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