【女子海外1人旅:モロッコ18日間を駆け抜ける!】その14 高級レストランにハマムに贅沢ガールズトリップ

モロッコ18日間を駆け抜ける!

Day 15//2003年 6月28日

モロッコ、カサブランカにて、思いがけず、フランス人のマガリという、いい友達に出会い、せっかくだから、ちょっと奮発して、おしゃれなレストランに行こうということになった。

港の近くのロケーション。中庭がある素敵なレストラン。

ここで、魚のタジンを注文した。タジンは、110DHディラハム

これに、ノンアルコールのカクテル、その名も、「exotiqueエグゾテックカクテル」38DH(456円)っていうのを注文した。

合計金額、165DH(1,980円)

今までの約5倍の値段だ。

でもそれに匹敵する味だった。

この魚のタジンが、絶品!!

ソースと魚の絡みが、非常によく、二人で、美味しさから、「うー-ん、うー-ん」とうなった。

舌鼓を打つというのは、まさにこれだった。

マガリと私

夜、ハマムに行った。

ハマムとは、海外の銭湯のようなものだ。

アラブ諸国の中東をはじめ、特にトルコやモロッコでは伝統的な文化として根付き、地元の人からも親しまれている。

銭湯とはいうものの、実は、浴槽がなく浴室は蒸し風呂となっている。

ぬるめのサウナのような施設だ。

蒸気で汗を出し、体を芯から温め、お好みで温まった体を垢すりやマッサージをしてもらうという入浴方法になる。

私もモロッコでは、初体験だ。

今日は、「贅沢DAY」なので、ハマムもちょっといいところにした。

通常は、6DHくらいが相場だが、10倍する60DH(720円)のところに行く。

Les Bains Ziani というところ。

マガリは、裸になるのをやけに恥ずかしがっていた。

でも、人生初めてのハマム体験に感動していた。

韓国でやった、マッサージを思い出した。大理石の水道から、お湯と水が出てきて、桶にためて

体を洗う。

私は、この数週間のたまった、モロッコの汚れをゴシゴシと洗い流し、4回も洗った。

特に、足の裏が気持ちよく、最高だった。

もう、毛穴から、垢をすり出した。

その後、サロンと言われるお部屋で横になった。

ぐったりと疲れが押し寄せた。

歩きたくなかったが、私達の城、YHAユースホステルにしばらくしてから戻った。

マガリは、私のフランスでのホストファミリーのクリスティーンや、クロウドの要素がある、典型的フランス人だ。

例えば、文句があると、ぐわー---っとまくし立てて言ってくる。

それは、ハマムを私達が探している時に起きた。

道に迷ったので、道行く人に場所を聞く。

Allez tout droit et tournez a droite「 まっすぐ行って、右に曲がって」

と最初に言われた。

そして、右に曲がって、見つからないので、また聞くと、その人も、そしてまた曲がって別の人に聞いても皆、同じ答えなのである。

私は、それに気が付かなったのだが、マガリが3人目に聞いた後、突然、物凄い勢いで、

「これは、パリと一緒よ!皆、口を揃えて、tout droit et tournez a droite まっすぐ行って、右に曲がって言うの。いつもいつも。

知らないって言わないの。これじゃあ、いつまで経っても辿り着かないわ。もう自力で探す!」

とそりゃ、まあ、お怒りマガリ様なのである。

クリスティーンもクロウドもこういうところがあった。

でもそれだけなのである。

言った後は、けろっとしていて、怒りはとっくにどこかに行ってしまっている。

それが瞬時で変わるので、私の方が切り替えにもたつく。

マガリは、同棲しているボーイフレンド、(フランス語では、コパンという。)がいるのだが、結婚する気は、全く持ってない。

「結婚は、書類上の紙(パピエ)だけのものよ。」だと。

紙は、フランス語でパピエという。この軽いーー響きが私はなんか好きだ。

ご存じの通り、フランスは、籍を入れない事実婚の人が非常に多い。

結婚してもしなくても、ほぼ同等の権利が得られるから、わざわざしないという、社会の仕組みが大きいと思う。

ちなみにフランスは、子だくさんで、3人子供がいるカップルが結構多い。

事実婚でも、シングルママでも、子育てしやすい環境だ。

こうして、マガリといういいお友達がまたできた。

もっと一緒にいたかったが、マガリは、もうこれ以上の日程の変更が不可能だった。

翌日のバスでカサブランカを出るので、バス停まで見送ったが、また、話しが盛り上がって、次のバス、またその次のバスと延ばし延ばしになりながら、お昼過ぎに、「今度はパリで会おうね。」と言って別れた。

その数か月後にパリで再会した。

マガリは、その後、コパンとの間に子供が出来て、私は、8年後に再会している。

こうして、カサブランカを私も離れ、6月29日にマラケッシュに2週間ぶりに戻った。

いよいよモロッコ旅行のゴールが見えてきた。

つづく

モロッコ18日間を駆け抜ける!
「モロッコ18日間を駆け抜ける!」の記事一覧です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました