【女子海外1人旅:モロッコ18日間を駆け抜ける!】その13 カサブランカの町で。

モロッコ18日間を駆け抜ける!

Day 14 // 2003年6月27日

カサブランカにやってきた。

モロッコに来て、初めて、電車に乗った。

1時間15分。カサブランカは、モロッコ最大の都市だ。

首都と最大の都市を結ぶ交通網。電車は、30分おきに出ている。

砂漠の民だったザゴラの長距離バスなんて、1日2本とかだった。

モロッコは、北と南の格差がすごいんだと思う。

電車は、2等車で29.5DHディラハム。(約350円)

カサブランカという昔の映画を見たことはあるだろうか?

恋人同士だった男女のやるせない再会劇。

皆が集う、カサブランカのお洒落なバーとフランス国歌のラマルセユーズの場面展開が印象的な映画だ。

そんな粋なイメージだったカサブランカ

しかし、足を踏み入れたら、作られた大都市、シンガポールのようなところで、ノスタルジックな要素は何もなく、自分の思い描いてたカサブランカではなかった。

町の見どころは、映画の最初にも出てくる立派なモスク。

以上!

あー、終わっちゃった。

まだ寝るには、早いが、屋台のホットドックを食べて、部屋に戻った

今回もまたYHAユースホステルに泊まった。

実は、別のホテルに最初泊まる予定だった。

事前に電話をして、値段を聞いておいたのだが、いざ、到着して、提示された値段が、物凄い高かった。

駅から、18kgのバックパックを担いで、ようやく辿り着いたのにだ。

ジャコブ兄弟に出会ってなかったら、このバックパックの重みと暑さに負けて、お金で解決と、高い部屋代を払ったかもしれない。

しかし、今の私は、あの兄弟から、モロッコ人にぼられないためのテクニックを学んだのだ。

これが18kgのバックパック。

「この値段は、話しと違う。払えない。」と断固拒否して、出てきた。

そして、YHAに泊まったのである。

2人部屋ドミトリーだった

とりあえず、シャワーを浴びようとしたら、同部屋の女性が入ってきた。

Salut, ca va? こんにちは、元気?」とフランス語で挨拶された

マガリとの出会いである。

フランス人。パリ在住。職業、フランス語の教師。

「カサブランカ、どう思う?」と立て続けに聞いてきたので、「特に魅力ないなー。」と言ったら、「おー------、私も一緒ー--!!」とその答えを待っていたかのようにはしゃいでいた。

それから、話しのオンパレードで、そのまま外出しようということになった。

とにかく話しが尽きないのである。

映画の話しになり、私が、「アメリの映画大好きなんだよねー」と言った。

主人公のアメリがとってもユニークで可愛いのだ。

映画、アメリは、是非みていただきたい。

そうしたら、「アメリって私のことよ。私はアメリ。」と真面目な顔で言うので、うけた。

本気で言っているようだった。こういうぶっ飛んだ人は好きだ。

カフェでお茶をした。

外のテラスに座って、ミントティーを飲んでいたら、不気味な微笑みをうかべる、穏やかそうなおじさんが、ゆっくり近づいてきた。

そして、マガリのミントティーにそー--っと手をかけ、飲もうとしたのである。

え???誰、あんた??何するの??と一瞬、フリーズする私達。

そして、その数秒後、一斉に我に返り、周りの人と共に、「NOー-----」と大きな声で私達は、叫んだ。

彼は、その手を一度止めたのだが、また、ムフフーーと笑みを浮かべて、マガリのミントティーを私達の目の前で堂々と飲み干したのである!!!

あー-------

変なおじさんー----

一同絶句。。

そして、その静けさの中、おじさんは、するー--っと静かに立ち去り、消えた。。。。

私達は大爆笑!!笑いのつぼ、ドンピシャすぎた。

こうして、退屈な夜になると思っていた、カサブランカの初日の夜が、思いがけず、楽しいものになった。

あの時、踏ん張って、ホテルを変えてなければ、マガリに出会ってなかった

ジャコブ兄弟にここでも感謝。

マガリは、翌日、カサブランカを去る予定だった。

でも、お互い、気が合いすぎて、「もう1日、カサブランカに泊まる!」と言ってくれた。

首都ラバトの時と同じような事がここで起きた!

さて続きは、また次回に!本日はここでおしまいー

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