イスラエル紀行記、最終回!
出国手続きが大変なことになり、もうこの国を去ることに全く未練はない!と強く思い、ようやくイスラエルのナショナルフラッグ「エルアル航空」に初搭乗。
前回のお話し↓
嘆きたい思いで飛行機に乗り込んだ。
もはやここまでくると、一刻も早くイスラエルを出たいという思いに駆られていた。
搭乗して、着席後、機内誌の最後のページにある、地図のページに目を通していた。
私の予想では、イスラエルのテルアビブから、インドのムンバイまでは、直線距離を考え5時間程のフライトだと思っていた。
しかし、機内誌の航路図を見てびっくり。
イスラエルは、国境を結んでない国に囲まれている為、紅海をぐるーーーっと回る経路でムンバイに行くので7時間半もかかることに今更気が付いた。
いやはや、本当に大変な国だーと思っていたら、今度は機内でドラマが巻き起こる。
出発準備が整った機内。
CAは、若い子ばかり。
しかし、チーフパーサは、大きなメガネをかけたでっかいおばちゃんだった。
容姿を見て、勝手に「シャロン」と命名!!
そのシャロンが私達の斜め向かいの2人の男性に何か注意をしているようで、もめているようだった。
お酒を持ち込んで勝手に飲み始めたのか?はっきりした理由はよくわからないのだが、その、若い男性2人組が反論して大声を出し始めた。
するとシャロン、大きなメガネの向こう側の目がキラリと光り、動じる事なく、その2人を指をさしてた。
そして、「ほらほら、これ以上大声出したら、あなたたち、どうなるかわかっているでしょうね?」と威風堂々と言い放った。
離陸ギリギリまでもめていて、一体、飛び立つのかと心配に思ったが、ようやく離陸した。
「やれやれ、こっちは、もう疲れて静かに寝たい!」と思っていたら、離陸後、今度は、ターミネータばりのでっかい男性が通りがかり、例の若い2人の男を一瞥しながら通り過ぎて行った。
そういえば、イスラエルでは、飛行機のハイジャックや、爆撃事故が過去にあった為、常にセキュリティの人が搭乗していると聞いたことがある。
あの貫禄からすると、もしかして、彼がそうなんじゃないかなと思ったが、やはりその通りだった。
問題となった、あの2人組のところに戻り、何かまた言っている。
2人組、それでもめげずに反論中。
シャロンは、正義感が強いのか、それともただ単に、担当のファーストクラスが暇なのか、謎なのだが、エコノミークラスに降りてきて、サービスを反対側通路でしながらも、目を光られせて彼らを観察している。
しばらくすると、今度はなんと機長搭乗!
警告文のような、書面を渡して、威風堂々、何かを言っている!
シャロンも「ほらみろ!」と言った感じで一瞥していた。
しかーし、それでも反論する若者2人。
一体問題は何だったのか?
言葉も通じないので、よくわからなかった。
私自身、CA時代、このように、乗客がもめて、機長が出てくるという、出来事が何回かあった。
オーストラリアの航空会社だったが、その際は、到着時の空港で警察や、セキュリティの人が待機して、入国拒否されるというパターンがほとんどだった。
なので、彼らもきっとそうなるんだろうと思っていた。
しかし、インドに到着したら、何事もなく、さっさと入国していた。
全く一体何だったのか??
よくわからなかった。
やっぱり、イスラエル恐るべし。
この機内ドラマのおかげで私は、一睡もできず、すっかり寝不足。
頭がぼーっとしたまま、インドにようやく到着した。
インドのビザを空港で取得する予定だった私は、すでにビザを取得済みのイスラエル人にどんどん、入国審査にて抜かされていった。
さよなら、イスラエル!
そして、インドでは、少しは、リラックスできるかなと思っていた。
しかし、インドの洗礼もその後、存分に受けるとはこの時、思ってもいなかった!!
これまた強烈な国、インド。
そんなインドの話しは、またいつか!
あー、イスラエル、イスラエル!!
そんなわけで、7日のイスラエル滞在で7シリーズのネタでした!
これは、2012年の出来事。
2024年の現在、イスラエルは戦争状態だ。
今はこんな呑気に旅行をしている人はいないと思う。
大変な経験だったけど、実際にあの地で過ごせたのは、私の財産だ。
1日も早く、戦争が終わればいいなと祈るばかりです。
<思い出ブログ>
また、朝活ウォーキング、再開しました。