通訳ガイドMutsi(ムッツィー)の日本探検隊!!最近のインバウンド状況

通訳ガイド

気が付けば、今年は、まだ通訳ガイドのお話しをしていなかった!

前回、お怒りクルーズ帰りのお客さんの話しをしたので、もう気持ちめげちゃったかなって思ってましたか?笑

私は、去年の夏から、インバウンドの仕事に4年ぶりに戻った。

今回は、マネージャーのポジション。

優雅で気楽なOLから、あの大変な業務に戻るのに、決断までにかなりの勇気と時間を要した。

一瞬、ノイローゼ気味になったりしたが、やっぱり人間、どうにか乗り越えられるようになっているんだと思う。

インバウンドの仕事は、コロナ前に3年ほどやっていた。

コロナ前と後で、色々大きな違いを感じている。

そんな違いも含め、私なりの最近のインバウンド分析をご紹介したいと思う。

まず、

  1. とにかく忙しく、オフシーズンがない!!!コロナ前は、3,4,5月と9,10,11月をピークシーズンだった。しかし、今は、年末、6月とそれまで忙しくないシーズンでさえ忙しい。
  2. どこもかしこも混みすぎの上、観光しにくい状況が増えた。

都内でいうと、浅草、渋谷、秋葉原、築地が外国人だらけ。

浅草の仲見世で、人形焼きを試食にと思って、お客さんの分を買った。

すぐ食べようと思ったら、お店の人が申し訳なさそうに、「ごめんねー、食べる時は、この通りだめっていわれちゃっているから、別の通りで食べてもらえる?」と言われた。

これって周りのお店から苦情がきているのかなって思った。

正直、マナーの悪い人もいるだろうから、その気持ちもわかる。

でもせっかく、インバウンドで旅行業がコロナ後に盛り返し見せているのに、また、日本独特の禁止事項一杯作るのは、すごい水を差すなと感じた。

私がお店の人に説明を聞いているのを見て、お客さんが何かを感じたらしい。

私が隣の通りに誘導して、熱々の人形焼きを渡して、ここで食べなくてはならない理由を説明した。

お客さんは、アメリカからのご夫婦だったのだが、「アメリカ人は、マナーの悪い人がいるから仕方ないわ」と言う。

私が日本人だから気を遣った発言に聞こえた。

築地なんてもっと大変だ。

魚は、そもそも観光客は買わない。

だから、写真しか撮らない。

当然、商いをしている人からしたら、ある意味、迷惑だと思う。

日本人の私は、あまり観光客を快く思ってない人達の雰囲気をどうして感じてしまう。

その雰囲気をお客さんに感じ取られないようにしたいなって思うと、変に気を遣って疲れる。

3.レストラン予約に関しての文化の差

最近、物凄くレストランの予約の依頼が入る。

私は正直この業務が大嫌いだ。

そもそも、多くの外国人は、予約しても簡単にキャンセルできると思っている。

有名なお寿司屋の予約も入るのだが、この時代にまだ、FAXで予約をしなければならないところもある。

苦労して席を取ったのに、結局、お客さんが来なくて、お店から苦情の電話が来ることもしばしばある。

キャンセルチャージがかかってくるので、お客さんにそれを求めると納得してもらえない。

あまりにもそれが続いたので、社内でガイドラインを設けた。

お寿司は、特に、その日の予約状況に合わせて、鮮度のいいお魚を用意する。

予約していたお客さんが、来ない事でその食材が無駄になる。

そういう認識をしっかり持って、予約が取れたら、必ず行ってほしい。

いや、行ってもらわないと、こちらが迷惑だ。

4. どこもかしこも人手不足:需要と供給が合ってない。

毎日、日本に来たいという各国のエージェントから問い合わせがあり、見積りを出す。

でも時期によっては、既にガイドや車不足で、これ以上、問い合わせを受け付けられない月がたくさんある。

また、ドライバー不足も深刻だ。

ガイドをする際、今年に入ってから、特に、若い、20代のドライバーさんがとても増えた。

それも女性、さらには、外国人の女性っていうことも多い。

私がガイドをする前日にドライバーさん情報を得るのだが、最近、一度夕方に決まったドライバーさんから違うドライバーさんに朝になっていたら変わっていることがよくある。

ひどいと一晩に3回も変わっていることもある。

ドライバーさんにそのことを聞いてみると、とにかく忙しすぎて、自分の業務内容がコロコロ変わっているという。

この前は、トルコ人だけど、生まれも育ちも日本という若い女性ドライバーさんだった。

英語も話せて、将来は、自分で運転をしながら、ガイドを知るのが夢と言っていた。

ある日は、中国人のこれまた若い男性ドライバーさんだった。

「ホンジツ、はじめて、おキャクさん乗せて運転シマス」なんて言っていた。

その日は、雷門の後、今戸神社に行く予定だったのが、「イマドジンジャ、ワカリマセン」っていうので焦った。

住所を見せて、「私達が観光中にしっかり、予習しておいてね」と話しておいた。

2時間ほどの時間でしっかり道順をマスターしていたので問題なくできた。

お互いチームとして、協力しあい、お客さんがHAPPYな日本体験をしてもらえばいいなと思っているけど、しばらくは、まだまだ課題だらけだなーと思っている。

今年は、少なくても月に1回は、ガイドをやろうと目標値を立てた。

年間12回、目指します!

来週は、第3回目。

頑張ってきますー

<思い出ブログ>

ようやく桜が咲いた。今年は東京は雨や曇りが多く、ちょっと残念だけど、やっぱり桜を見ると気持ちが華やぐなー。

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