通訳ガイドMutsi(ムッツィー)の日本探検隊!!桜のお花見ツアー

通訳ガイド

本日もMutsi(ムッツィー)ツアーにご参加いただき、ありがとうございます!

インバウンド(訪日外国人旅行)にて、年間で1番忙しいシーズンは、桜の時期だ。

ご存じの通り、桜の開花は、その年によって異なる。

2023年は、東京は、史上最速の桜の開花なんて言われた。

通常、3月の最終週は、桜目当てのお客さんの予約のピークだ。

毎年、この時期、ガイドが足りない。

ある日、有名なホテルに翌週にお迎えする、お客様の事前準備の為に、下見をしに行った。

その際、コンシェルジェの方が私がガイドとわかるや否や、「来週、ガイドできませんか?」と突然スカウトしてきた。

空いてないことを伝えると、「この際、ガイドの資格がなくてもいいから、英語が話せて、一緒に電車に乗ってくれる人でもいいから、もしいたら教えてほしい。」と言われた。

海外のお客さんは、現地に行けば、ガイドの手配は、すぐできると思っている人も多いようだ。

3月後半は、本当にガイド不足だ。

そんな中、アメリカ人、2家族、7人をお迎えして、東京半日ツアーにご案内した。

2組は姉と弟家族。2組の両親に、男の子、11,14,15歳の3人がやってきた。

彼らは従兄弟同志になる。

お泊りは、Four Seasons Hotel 大手町。

この高級ホテル、以前紹介した、茶道体験のお客さんも泊まっていたが、今回もまたお金持ちファミリーだ。

9時から13時の半日ツアー。

彼らは、これから2週間の日程で日本を旅行する。

事前にエージェントから、

自分達で電車を乗りこなしたいようなので、Suicaの使い方、電車の乗り方のレクチャー

そして、

明治神宮と、桜の咲き始めなので、代々木公園にも行ってほしい、最後は、渋谷で釣りができるレストランを13時に予約しているので、それに遅れないように。」

とリクエストがきた。

終わりの時間が決められると、時間配分が重要になる。おまけに自由なアメリカ人

(アメリカ人の自由さを象徴する爆笑ストーリー、是非ご覧になってない方、読んでみてください!)↓

そんなわけで、事前に恒例の大事な下見をしに行った。(下見の重要さはこちら↓)

誘惑のありそうな通りは、場合によっては避けないとレストランの予約時間に間に合わない。

こりゃ、ドキドキだ。

そんなわけで、当日を迎える。

9時の集合なのだが、誰も来る気配がない。

ホテルを間違えたかもと、またドキドキする。

コンシェルジェの人が、そんな心配そうな私を気にかけてくれた。

お客さんを探してくれたのだが、まだ優雅に朝食を食べていた!!

それも1家族しか見つからない。

この家族の1人息子、15歳のディラン君がいやーー、べらぼうにかわいい!!

「東京」と不器用な字で書かれたTシャツを着て、笑顔でNice to meet you! とまず挨拶してきた!

彼らはニューヨークから来た、都会っ子だった。

「東京」のTシャツは、マンハッタンで買ったそうだ。

もう1家族がようやく来た時には、集合時間から、既に20分過ぎていた。

ひえーー!

ちょっと時間オーバーだが、致し方ない!

Suicaの使い方の注意点、電車の乗り方、路線図の味方、エスカレーターでの立ち位置、車内でのバックパックの持ち方など説明した。

なんだか、学校の先生になった気分だ。

ここでディラン君が、素晴らしいアシスト。

この2家族、とにかく、私の説明中勝手によくしゃべる。

そして、話している途中も質問を次々被せてくる。

ちょっと困って固まる私をディラン君が、「皆、ちゃんとまずMutsiの話し聞いて!」とコントロールしてくれるのである。

できる男だ!!

彼らは、ネットや、友達からの情報をフル活用して、色々な計画を既に沢山していた。

大阪では、阪神戦のプロ野球観戦を既に、ローソンチケットで購入したので、発券のお手伝いをした。

彼らは、野球が大好きという。

ちょうどWBCの前半の試合で盛り上がっていたので、その話しをふったら、WBCは、興味がない!と言ってた。

結局決勝で、日本と当たったが、あの試合も見てないのかなー。

日本の地下鉄は、ニューヨーカーからすると、とにかく綺麗すぎて、子供達も含め、びっくりしていた。

車内のモニターに漫画ワンピースやポケモンの宣伝が流れると、11歳のクリクリ頭の一番年下のジャック君が、大喜びしていた。

ジャックの両親は、どちらも見た目からお金持ち。

奥さんニコール、ブロンドで身に着けているもの、皆高そう。

旦那さんのマークは、社長らしく、なんだか偉そうだ!そしてせっかちなのである!

口癖は、”Kepp going!” (続けて!!)

質問に答える中で、少しでも止まると、Keep going!とすぐに言われるので、焦る!!

そんな時は、いつもいいタイミングで甥っ子のディラン君が助けてくれる!

このグループの救世主だ!

明治神宮に一同癒され、お隣の代々木公園に連れて行く。

日本のお花見をちょっと体験してほしかったので、ブルーシートを持って行った。

桜は、咲き始めだったが、天気がとてもよかったので、人も多くて、賑わっていた。

ちなみに日本の自動販売機は、ガイドとして「説明し甲斐のある」トピックだ。

冷たい飲み物、熱い飲みものがあること、そして季節によってその割合が変わること、お汁粉や、スープっていうのがあったり、皆、「ワオ!」って喜んでくれる。

ディランを含む、子供達3人が「ファンタグレープ」を見つけて、めちゃくちゃ盛り上がっていた

何でも、ニューヨークには、ファンタオレンジしかないそうだ。それがまた美味しいという。

ファンタグレープを買って飲んだら、相当美味しいらしく、喉を鳴らして、美味しそうに飲んでいた。

それを飲みながら、皆で、桜の木の下で座って、ちょっと休憩。

桜は、だんだんピンク色になるのか?何種類あるのかと色々な質問が飛んだ。

そんな中、渋谷の釣りのできるレストランに13時に到着しなくてはならない。

このレストランは、彼らが日本に行ったことのある、友達から勧められてそうで、外国人ばっかりだった。

釣船茶屋ざうお | 「楽しい」を釣ろう! | 釣船茶屋ざうお

そこへ行くには、外国人が大好きな、スクランブル交差点を通って行く。

ここを通る時間を計算すると、もう代々木公園を出なくてはならないので、お花見は、一瞬で終わった。

それでも皆、喜んでいたのでよかった。

スクランブル交差点は、まず、実際に皆で、渡る。

そして、マークシティの上に連れて行って、上から見せている。

そうすることで、自分達があの中の1人だったっていうのがわかって、喜ぶ。

1度に3000人くらい渡るのでやっぱり改めて上からみるとすごい人の数だなって思う。

そうそう、「マークシティー」ってあの偉そうなkeep goingパパの名前なので、子供達が、「パパのシティだってーー」って笑いのつぼに入って、爆笑していた

これ、アメリカンジョークなのかな??

そのマークは、マークシティ内でも、質問を私に浴びせる。

私が答えを考える間に、間をあけると、keep goingってすかさず言われた。

半日のツアーでよかった。(笑)

というわけで、今年の桜の咲き始めは、かわいい15歳のディラン君のおかげで、無事に済んだ。

しばらく、忙しい週末ガイドのいいスタートになりました!

本日も一期一会!

本日のツアーもご愛読いただき、誠にありがとうございました。

<思い出ブログ>

スーパーに梅がもう売り出されたみたいです。今年も梅仕事!

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