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昨日のフランスのニュースを見ていたら、クリスマスに向けての食材不足が懸念されているという。

今、欧米は、物価上昇が急激に来ていて、深刻な状態だ

フランスのクリスマスでは、ホタテ、牡蠣、フォアグラが欠かせない。

そのどれもが例年よりも不足しているという

ホタテの値段は、25%も高いという。

その理由は、イギリスのEU 離脱 Brexitにより、イギリスとの境界線が引かれたことから、その地域一帯で取れていた、ホタテが取れなくなったとのこと。

フォアグラは、あひるちゃんが鳥インフルエンザになってしまったらしい。

鳥だって風邪くらいひくだろう。

クリスマスの話しは、また近づいたらしようと思っているが、フランスでは、週末のお昼に家族や友達を呼んで、ゆっくり食事会をして時間を過ごすことがよくある。

私のホームステイのママのクリスティーンとパパのクロウドには、その当時私の年齢と同じくらいの20代後半から30代の子供が3人いた。

皆バラバラに住んでいる。食事会の時に会えるのを、夫婦共々、楽しみにしている。

これに、クロウドのママのおばあちゃんもやってくることもある。

アペリティブにフォアグラを出す時は、クリスティーンは、甘い白ワインを用意する。

キンキンに冷やしたちょっと甘味のあるワインと、フォアグラのねっとりした塩気がとてもマッチする。

牡蠣や、ホタテは、クリスマスには登場するが、普段の週末の食事会では、頻繁には出てこない。

やはり高級品だ。

メインの食事も色々だ。

例えば、チキンの煮込み、ラザニア、いんげんと玉ねぎの炒めモノ、マッシュポテトなどなど。

このメニューは、普段の夕食にも出るのだが、食事会の時は、お皿をちょっといいものにしたり、テービルクロスや、フォークやナイフを置くナプキンを変えたりなど、ちょっとした工夫をして普段と違う空間を作る。

ある日の食事会。手前左側がクリスティーンの娘のバレリー、ママクリスティーンは、真ん中の立っている女性、パパクロウドは、右側。

お呼ばれする方も何か持ってくる。

ワインやお菓子などもあるが、私がいいなと思うのは、お花だ。

花束をさりげなくお呼ばれする時に持っていくって、素敵だなーって思う。

ディスカッション(討論)好きなフランス人。とにかく、皆、色々な事を話す。

必ず、政治の話しが絡む。

息子のダビットは、その当時私よりも年上の30歳だった。

頭の回転がいいのか、ものすごーーーーーーい早口で話す。

ある日、私がまだこのうちにきて、1か月くらいしか経ってない時にこの食事会があった。

途中から、これは、明らかに、討論が始まったなという雰囲気になった。

なぜかというと、聞き取れる単語がぐっと減ったからである。

なんとか、聞き取れたのが、「アメリカ」「白」「黒」

これが何度も出てきた。

これは、アメリカの人種問題について話しているのではないかと予測した

2003年当時、ちょうど、イラク戦争があった。

フランス人は、戦争反対のデモがしょっちゅう起きていて毎日、トップニュースだった。

だから、そのニュースを聞く時に、その3つの単語がよく出てきていたのである

ダビットが興奮して、どんどん喋るテンポが増してくる。

超マッハ級の早さ。

倍速だ!

皆も、そのペースに引き込まれていく。

皆、負けじとそれぞれの意見をどんどん言う

その意見には、やれ、「賛成だ。」「いや、それは、反対だ!」といった具合に続けられる。

途中でママのクリスティーンが、「もうあんたとは付き合いきれないわ」と意見が分かれて席を立ち上がり、食器の片付けに入り、デザートタイムに持ち込もうとした。

するとダビットは、「待って、ママ!まだ話しは終わってない!」とクリスティーンをキッチン中、追いかけまわす。

面白い!!

おばあちゃんや、姉妹の、コリンとバレリーは、「ウララー、またはじまった。。」といつもの事で慣れているようで、適当に聞き流しながら相手をしている

私があとで、クリスティーンに「ダビット話すの早いねー」と言ったら、「彼は、いつもああで疲れるのよー」と言っていた。

なんかTHE 家族って感じでいいーーーー!

フランスのテレビを見ているとよーく、こんな討論番組が放映されている。

ダビットの会話に対等に話せるくらいのフランス語力がほしいものだ。

コロナでこういう機会がフランスでも減っている。

ダビットは、どうやってこのおしゃべり欲を解消しているんだろうと思っている

ダビットは、今、カナダのモントリオールに奥さんのステファニーと暮らしているそうだ。

というわけで、今日の話しは、おしまい。

A bientôt またね!

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