通訳ガイドMutsi(ムッツィー)の日本探検隊!!茶道体験ツアーレポート後編!

通訳ガイド

本日もMutsi(ムッツィー)ツアーにご参加いただき、ありがとうございます。

前回に引き続き、本日は、茶道体験をする、スイス人クリスさんのツアーをご紹介!

前編を読んでない方は、こちらをどうぞ!

今回の茶道体験は、濃茶こいちゃ薄茶うすちゃという2種類のお茶を愉しめるプラン。

最上級のおもてなしと言われているのが、濃茶。

茶道と言えば、一椀の茶を数人の客で飲みまわしているイメージがあるかと思うが、これが濃茶だ。

濃茶は、濃厚でお茶本来の甘みを感じることができ、高級とのこと。

飲み回すという行為は、一椀の茶を囲み、心を寄せ合うという精神からきているそうだ。

ただ、コロナ渦という状態になり、この茶道体験も時代に合わせて変化しているという。

昨今、こちらの茶道体験では、飲み回しは、してないそうだ。

またいつか、元の状態に戻るのかなー。

今回の茶道体験は、クリスだけなので、いずれにせよ、彼がひとりでお茶を嗜む。

お茶の前に、まず主菓子と言われる、和菓子が提供される。

季節に合わせて変わるとのこと。冬のこの日は、ミカンを使った練り切りのお菓子。

(下の写真は、私の失敗作のおはぎなので、本編とは関係ありません!)

練り切りは白餡に求肥ぎゅうひと言われる、白玉粉に水飴や砂糖を加えて練り、蒸した薄い餅などが加わって、練り上げたお菓子だ。

これを単体でまず食べる。

口の中がお茶に合うような状態にして、濃茶を飲む体制にするそうだ。

亭主がお茶をたてる。

しーーーーーんとした中、釜からお湯の沸く音だけが響く。

茶道は5感で楽しむことが大事とのことだ。

茶せんという、竹製の道具を、素早く抹茶の中で動かして、お茶を点てる。

ちなみに昔は、炭を使って、釜を温めて、一酸化炭素中毒になる人が多発していたとのこと。

また、11月から4月の冬の寒い季節には、客人に炭を近づけて、「炉」と言われる囲炉裏を使って温かさを提供する。

そして、5月から10月の暖かい季節は、炭を遠ざけて、おもてなしをする。

また茶室をよく見ると、障子があるが、明かりのない昔は、ここから陽が差して、自然光を楽しんでいたそうだ。

亭主が濃茶をクリスに提供する。

「お点前てまえ、頂戴いたします」というセリフを教えて、一生懸命、発音していたのがかわいかった。

亭主が「きっと濃くてびっくりしますよ」と言っていたが、クリスは、美味しそうに飲んでいた。

次は、薄茶とのことで、今度は、亭主が、クリスにお茶の点て方を教えて、私がお客役になった。

薄茶は、濃茶の半分の抹茶の量とのことだ。

また静かなお湯が沸く音を聞きながら、茶せんを使って、クリスがお茶を点ててくれた。

「ドウゾ」と差し出されたので、今度は、私が、「お点前、頂戴いたします」と頂いた。

練りきりのお菓子の後だったので、私の口の中は、抹茶ががっつりマッチした。

とっても美味しかった。

茶道体験が無事に終わった。

茶器売場に、日本庭園によくある、大きな赤い和傘が飾られていたのだが、クリスの目が釘付けになった。

フランスにある、別荘のバルコニーに置きたいという。

こんなの買う人いるのかな?なんて思っていたのが、実は、需要があるらしく、30,000円ほどで購入できるらしい。

しかし、クリスは、この後、京都にも行くので、もう少し考えてみるとのことで結局購入はしなかった。

こうして茶道体験が終わり、浅草の町をちょっと歩いてから帰ることになった。

途中で、刀とか能面が売っている、骨董品屋さんの前を通ったら、立ち寄りたいと言う。

私なら、絶対に立ち寄らないタイプの重厚な感じのお店で、恐る恐る入ってみる。

店主は、外国人客の対応に慣れていて、クリスが、能面やら、木彫りの熊を見たいとリクエストすれば、鍵を開けて、実際に触らせてくれた。

天狗の能面をみて、「ジャパニーズ ピノキオ!」とクリスが言ったのが、面白いって思った。

このピノキオのお面、値段を聞いたら、10万円もした!!

どうしてかと聞いたら、もう日本に数人しかいない職人さんが作ったとのことだった。

クリスは、赤の傘に続き、またこれも、買いたそう。

そこで、携帯を取り出し、奥さんに電話をして、買っていいか?と聞いていたが、承認が出なかったらしく、お店を後にした。

浅草は、まだ初詣の名残があり、賑やかだった。

着物を着ている人が多くて、クリスは、それに関して私に沢山質問してきた。

浅草で着物を着ている人は、レンタルをして着ている、外国人がとても多い。

実際に、クリスが一緒に写真を撮りたいと、お願いした人も、韓国人の観光客だった。

そんな話しをしながら、浅草寺を通ったら、猿のショーをしていて、盛り上がっていた。

クリスは、それに釘付け。

動画を撮って、喜んでいたが、ショーが終わった後、「スイスでは、ああいうのは、動物虐待になるから、絶対にないよ。」とさらっと言っていたのがおかしかった。

そして、プライベートカーでホテルに戻る際に、また、奥さんに電話をしていた。

言葉はわからなかったけど、「モンキーショー、モンキショ―」と連呼したいた。

そんなわけで、無事に茶道体験が終わった。

私も沢山、勉強になったツアーだった!

また次回のツアーまでお楽しみ!

<思い出ブログ>

先日、中国から黄砂が吹いたというニュースがあった。

その黄砂は、「タクラマカン砂漠」からやってきたと聞き、私のタクラマカン砂漠の旅の日々が浮かんできた。

あー、あんな遠くから、黄砂が飛んできたのねーって感慨深く思ったので、今日はこちら!

コメント

タイトルとURLをコピーしました