【海外生活ブログ】必見!おもしろ体験 フランスでのデモ行進参加レポート

海外生活/ フランス

2002年の28歳の時、フランスのワーホリで1年フランスに滞在した。


格安航空券だったので日本から乗り継ぎ34時間もかかって、ようやく目的地の南仏のモンペリエに着いた。(水色の丸がモンペリエ。)

フラフラになって、空港から、予約していた宿に向かうバスを探したら、en grève(アングレーブ)といわれる。


あっ、「ストライキ中」だ!

フランスでは、ストライキがよくあるから、重要単語として、覚えていた

初日からとほほ。仕方なくタクシーに乗って私の1年のフランス滞在が幕を開けた。


そんなストライキ中には、必ず、デモ行進がある。ちなみにフランス語では、manifestation(マニフェスタシオン)という。


私は、1年の滞在中、3回、デモ行進に繰り出した。今日は、その中で一番大きなデモのお話し。

赤い旗は、自分が所属している組合の旗。


その前に、フランスでは、サザエさん一家のような愉快な家庭にホームステイしたのだが、これから私のこのブログに幾度となく出てくるであろう2人の重要人物を紹介しておくとしよう。

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クリスティーン: この家のサザエさん的存在。
50歳くらいのママ。子供達3人は、独立し、子供の部屋をホームステイ用に利用し、お世話してくれる。


クロウド:クリスティーンの旦那で小学校の先生。絵に書いたような典型的フランス人。好物ー>シャンソン、タバコ、ワイン、カフェ(コーヒー)フロマージュ(チーズ)、バゲット(フランスパン)嫌いなものー>アメリカ映画、規則

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ストライキの内容は、男女平等、先生の給料値上げ要求、アメリカのイラク戦争反対などさまざま。


その中で1番私が経験した大きなデモ行進は、年金問題だった。


フランスも日本と同様平均寿命が延び、子供の数が減っている。


そのため、政府が年金受給年齢を上げ、受給額を減らしたいという法案を国会で出した。

この件に関して、反対ーーーーー!!の嵐が巻き起こる。

♪幸せなら態度で示そうよ♪という歌は、

♪不満なら態度で示そうよ、ほらみんなでデモに行こう♪になる。

反対の態度を示す儀式がデモ行進なのである


日本でデモとなるとなんとなく暗くて、その行進を見ないふりをして多くの人が通り過ぎるイメージだが、フランスは、深刻な雰囲気はない。

このバナーには、男女平等と書いてある。

デモは、意見を主張する場であり、何よりも大事なのは、暴力は絶対なしということだった。


行政も慣れているから、デモシフトになり、町のトラムもデモの時間帯は、折り返し運転になる。


クリスティーンによると、デモをしたい場合、2週間前に役所に届け、開始時刻を役所が決める。なので各地バラバラの開始時刻。

モンペリエの中心地、コメディ広場。トラムが走る。


私が参加した日は、14時半開始だったのだが、その日のデモの人数が予想以上に多く、集合場所の町の中心地のコメディ広場には、人があふれて大変な騒ぎになったため、行進時刻が早まった

この日のフランス人の意気込みは、過去2回と違うのを肌で感じた


持参品は、実にユニークである。


フライパン、お菓子の缶、ダイビングのマスク、ペットボトル、こんな類の物を持ち、掛け声に合わせて打楽器代わりにして鳴らす。


鉢巻、スローガンを書いた、オリジナルベストを着ている人もいる。


個人主義を徹底している彼らが、子供も、若者も大人、老人も皆一緒になって、口々に掛け声に合わせて持参打楽器を打ち鳴らしながら


一緒に頑張ろう tout le ensemble ウィウィウィ♪

団結の時だsolidaire ウィウィウィ♪

などといいながら、行進していく。


クロウドは、歩きながら、知っている顔があちこちあるのでその都度止まっておしゃべり

子供も参加。


私は、クリスティーンとふざけて、テレビの中継ごっこをはじめる。私はレポーター役


「こちら、モンペリエから中継です。

マダムクリスティーンに街頭インタビューさせていただきます。

マダム、今回のこのデモ行進、大規模なものになっております。

この問題についてどう思いますか?」


マイクを向けるふりをするとクリスティーンも面白がって


「はい、法案には、絶対反対です。

私達は、ずっと税金を納め続けています

国のお金がなくなっているといいますが、無駄に使っている部分があるはずです。

それをなおざりにして私達が犠牲になるのは許せません!ノンノンノン!


「以上、中継でした」と言うと、周りの参加者も大爆笑。

たすきがけの茶色のかばんをかけて笑顔なのがクリスティーン


逆に日本でデモにどれくらい参加しているの?なんて聞かれるので、私が一度も参加したことないというと、

「じゃあ、政府の政策に満足しているんだね。」

と言われた。


いやー、そうじゃないんだよなーなんて思っていたら、別の方角からディスコ調のノリノリの音楽が聞こえてきて、クラブ大好きクリスティーンに、「あっちの方が楽しいから行こう!」と手を引っ張られた。


トラックに大きなスピーカーが積まれていて、イケイケ音楽が流れてくる。


「持て!モチベーション、勝つぞウィウィウィ♪ 法案ノンノンノン♪」

ウォー!拳突き上げ!!


みたいな感じで、実に面白い。


ここまでくるともうお祭りみたいだ。

もう人でごった返している。


大規模デモのこの日は、ごみ収集も郵便局も学校もほとんどストップしていた。


ごみ収集、看護師、消防士などが制服で参加していて、なんだかコスプレ大会みたいになっていた。


結局通常1時間が2時間の行進になった。


その晩のニュースは、フランス中で起きた、このデモがトップニュースだった。


面白かったのが、参加者人数が警察発表のものと、主催の労働組合発表で物凄い差があること。


モンペリエは、警察発表2万人、組合側5万人.

パリになると、75,000人vs 25万と3倍にもなる

どちらが正しいのかわからないが、何事も話しを大きく盛る傾向にあるフランス人なので中間を取るのがよさそうだ。


いずれにせよ、フランス中で180万人の人々がデモ行進したというから、すごかったのだ。

ちなみに通常、モンペリエは、1万人規模のデモが普通である。


結局、この法案は通らなかった。国民の声が反映された。さすがフランス革命の国。

自分達の声で政治を動かせるのである。


かくいう、ジャポネーズ(日本人)の私は、年金なんてまともにもらえっこないと何もアクションもしてないのに諦めていて、仕方ないと思い込んで、それなりに覚悟もしている。


フランスの政治家は、大変だなという同情心と、こうしてアクションが起こせるフランスがうらやましいなと感じた。


文化が違うからデモ参加を日本でする気は全くないが、せめて、選挙には必ず行って、自分の意志を投じなければと、必ず投票している。


というわけで、本日のお話しはここまで!また次回!

コメント

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