【おいしいもの万歳!】秋!!栗おこわとモロゾフのパンプキンプリン

エッセイ

今でも、とてもはっきり覚えてる、小さな頃の記憶がある。たぶん5歳くらいだったと思う。

それは、母世界の国々が載った図鑑を読んでもらっている時だった。

結構な分厚さで、ページをめくると、色々な国が出てくる。

アメリカだったら、「世界一の経済力」とか、エジプトには、「エジプト文明と世界一の長さのナイル川」とかちょっとしたタイトルと共に、関連する様々な挿絵が載っていた。

そして、日本はどうかなーってわくわくしてめくったページには、「四季が美しい」ってタイトルになっていた。

桜や富士山、紅葉の挿絵があった。

私は、その時、率直に、「四季が美しい」ってなんか、子供心ながら、つまらないなって思った。

よくわからないが、なんか、他力本願な感じがしたのである。

アメリカは、自分達の努力で世界一の経済力をもたらし、エジプトも昔の人達が築いた文明がある。

なのに、日本の四季の美しさって、なんか陳腐な感じがしたのである。

その疑問を母にぶつけたら、「四季の美しが誇れるなんてすばらしいことよ」って言った。

でも5歳の私は、府に落ちなかった。

あの時の母の年齢もとっくに超えた私は、今、日本の四季がいかに素晴らしいか、それは、日本の代名詞と言ってもおかしくないって感じれるオトナになれた。

海外59カ国も見てきて、ますますそれは感じる。

それは、食べ物にも通じている。

四季折々の食材の豊かさには、目を見張るものがある。

オーストラリアに6年いた際は、全体的に1年を通して同じ食材が多かった。

マンゴーが出てくると、おー、来た来た!この季節!って思えるけど、日本ほどの季節感はなかった。

日本は春になれば、たけのこ、菜の花、いちご、夏は、梅、きゅうり、みょうが、すいか、冬がくれば、牡蠣、たら、みかんなどなど、スーパーで季節を感じる事ができる

そしてその季節を一番強く感じれるのが、秋だ。

秋になったら必ず作る料理が栗おこわ。

母が作っていたレシピを元に、毎年かかさずに作っている。

きは、私は全く面倒くさいと思わない。

音楽を聴きながら、集中できるこの作業は逆に没頭できて、好きだ。

簡単に作れるので、是非、皆様に今日は我が家の栗おこわのレシピをご紹介。

まず、何はともあれ、栗!

今回の栗は茨城産。茨城は栗の生産、日本一だ。

ぷりっとしていて照りがよい。

まず、この栗を1晩、たっぷりの水に浸す。

そして、翌朝、たっぷりの水で20分茹でる。

この間に、お米の準備。

白米、もち米の割合は、お好みで。

私は、もち米が好きなので、3合に対して1:1の割合。つまり、お米1.5合、もち米1.5合。

お米をといで、同量のお水に1時間以上つける。

そんな間に、栗を茹でていた20分が経つ。

火を止めて、お湯に浸したまま、冷めるまで放置。

そうすることで栗がきやすくなる。

ここまでは、水に浸けて、火をつけるだけの何でもない作業だ。

さあ、いよいよ栗剝き!

ソファーに座り、テーブルにまな板と包丁と、ナイフを用意。

まず、栗のお尻を包丁で切る。

そこから鬼皮と呼ばれる、外の皮を剥く。さくっと剥けて気持ちがいい!

ここからが人によっては面倒くさいと思うかもだが、私が好きな作業の渋皮剝き。

私はナイフで、リンゴの皮むきと同じ要領で渋皮を剝いでいく。

じゃーーん!こんな量になりました。

まずこのままの栗を丸ごとかじる!

ほっこり、ほのかに甘くておいしい!!

貴重なので、これ以上食べるのをぐっと堪える。

この作業が終われば、もう栗ご飯は、もう半分出来上がったようなもんだ。

後は、炊くだけ。

先ほど、といだお米にみりんとお酒を大さじ2杯ずつ入れる。

そして栗をごそっと入れる。

さっき、剥いた栗を全部入れたいが、もう1回食べたいので、半分ジッパー袋に入れて、冷凍。

残り半分を炊飯器に入れて、スイッチオン!

そして、もち米のいい匂いが、45分ほどするとしてきます!

できあがりました!

じゃーーーん!

この炊飯器を開ける瞬間が幸せーー

炊き立てをその日は食べて、残りは、ラップに小分けして、冷凍!

こうすると、残り5回、楽しめる!

数週間経つと、また食べたくなる!

そうだ!半分冷凍している栗がある!またお米ともち米に冷凍のまま栗をぶっこんでスイッチオン!

これで、また栗ご飯にありつけるわけである。

栗ご飯の日は、秋刀魚さんまを焼く事が多い。

最近は、秋刀魚は、高級な値段になっちゃって、以前ほど気軽に食べられなくなって残念。

塩をたっぷりかけて、ちょっと冷蔵庫で寝かしてから、魚焼きグリルで焼く。

パチパチと音がして、香ばしいいい匂い。焦がさないように、マメにチェック。

この日は、豪華に焼きナス、シシトウ、温泉卵に豆腐とネギの味噌汁。パイナップルも!

あー、満足満足!

さて、もう1つ、必ず秋に食べているものがある。

それは、モロゾフのパンプキンプリンだ。

毎年、10月に「ハローウィンにぴったりなスイーツ」と題して、1カ月限定で売り出される、1,000円のたっぷりサイズを買うのが楽しみだ。

これも我が家の風物詩。もう30年以上、毎年食べている。

以前は、この丸い、ドーナツの形。↓

北海道産えびすかぼちゃのペーストに牛乳、卵、生クリームを加えて、じっくりと焼き上げている。

シナモンの風味が効いていて、濃厚なかぼちゃの味わいがとにかく長年、全く変わらない味で美味しいのだ。

下にたっぷり溜まっている、カラメルソースとの相性が最高!

数年前から、持ちやすさを追求したのか、細長い形になった。

値段は、この物価が上がった時代でも、1,080円。

私は、3日に分けて、淹れたてのコーヒーと一緒に楽しんでいる。

今年は、大きなサイズが買いに行った時、売れ切れだったので、絶対31日の最終日まで、買わなくては!!

そんなわけで、あの5歳の私がこんなに四季を満喫できるようになるなんて、あの頃の自分は想像もつかなかっただろうなーとだんだん秋めいたこの気持ちのいい束の間の時間を楽しんでいる。

<思い出ブログ>

6月の梅作業も大人になって楽しめるようになった!

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