G’day! (オーストラリアのカジュアルなこんにちは!)
今日は、久しぶりに客室乗務員(クルー)のお話し。
まず、友達のひまわり画伯から、クルーMutsiの新作を描いてもらいました!👏
バタバタのデビューでどうなることという始まりだったが、フライトは、回を重ねるごとに感触を掴み、慣れてきた。
この仕事をし始めて、体調、体質の変化を感じた。
機内は、サハラ砂漠並みの乾燥らしい。
それは、確かに体で感じる。
まず、手の指の爪の周りの皮が乾燥からむけてきて、ハンドクリームが冬ではないのに欠かせなくなった。
ある日、エプロンが汚れたので、洗って、機内で乾かしたら、20分もしないうちに、パリパリに乾いた。
また、私はハードコンタクトレンズ使用者なのだが、機内の乾燥で目が充血しがち。
9時間のフライト中、平均、1時間半から2時間ほどの休憩がある。
その際、私は、すぐに寝るのだが、数時間なので、コンタクトを最初つけたまま寝ていた。
でも、目の調子が悪くなり、短時間でも外すことにした。
オーストラリアは、紫外線が強く、皮膚癌も残念ながら多い。
この紫外線の影響は、目にもくるので、普段、外出の際は、サングラスも大事だ。
乾燥には、水分を取るしかない。
私は、あまり水分を取らない人なのだが、強制的に水分を取らないと、気が付かないうちに脱水症状になると言われた。
それも1週間後に体が反応するそうだ。
以前に、
「今日取った、栄養は、2週間後の自分のものになる」
と聞いたことがあるが、体のサイクルってそういうものなのだろうか?
機内に入ったら、私達は、まず自分たち用の1.5リットルの水のペットボトルを受け取る。
1フライトでこれを全部飲むのが目標だ。
ラベルが皆同じなので、間違えないようにするために自分の名前をマジックで大きく書く。
私は、機内のレモンを入れて、飲みやすいようにしておく。
機内食は、クルー用にももちろんある。
離陸地から、機内食を搭載するのだが、ハワイが、人気だ。
ハワイは、小さなポテトチップやチョコレートもついてくるので、それがうけている。
私も最初の頃は、食べていたのだが、やはり飽きる。
あと、あくまでも噂だが、上空では、味覚が地上よりも落ちるので、地上と同じものを食べても、物足りなく感じるから、濃いめの味付けにしている聞いたことがある。
また、フライトがやはり長いので、お腹がすぐにすかないように、油を多めに使ってこってりにしていると噂も聞いたことがある。
クルーになってしばらくしてから、制服がきつくなったのを感じた。
機内食のせいだと思ったが、それよりも、食べる時間が問題と自己分析した。
クルーの休憩時間は、最初のミールサービスが終わった後になる。
例えば、日本から、オーストラリアのフライトだと、通常、深夜0時くらいからようやく休憩だ。
最初は、その時間に食べていたので、それがよくなかったらしい。
特に夜間フライトは、休憩があっても眠気との闘いだ。
人間は夜に寝るようなバイオリズムなのである。
いくら、フライト前に、仮眠を取っていても、眠い。
おまけに乗客も寝るので、することがない。
眠気覚ましに、つまみ食いしていれば、そりゃ太るに決まっている。
外見の事よりも、何よりも胃が重いし、太ると、動きも鈍くなる。
そんなわけで、「健康第一!」と、夜間フライトの時は、食事時間を変えた。
例えば、日本線であれば、スーパーで夕食を買い、フライト前にきちんと食べる。
時間も18時くらいなのでちょうどいい。
機内での朝食は、早朝5時くらいだ。
もしお腹が空けば、それを食べた。
朝は、食べても問題ない。
するとどうだろう?
体も軽くなり、制服もサイズを変えなくてすんだ。
ところで、オーストラリアからのフライトは、家から、機内食を持参した。
機内に、機内食で使う、予備用のアルミフォイルのトレーがある。
私は、余った綺麗なトレーを集めていた。
そして、自分で料理したものをそのトレーに入れて、次のフライトで、機内に持ち込む。
ミールは、オーブンで温める。
クルーミールを温める時、ギャレーの子にお願いして一緒にオーブンに入れてもらうのである。
こうすれば好きなものが食べられる。
オーストラリアからの出発便は、こんな感じにしていた。
機内は、空気も薄く、高地トレーニングの要素が入っていると思う。
華やかに見える仕事も、皆こうして、水を飲んだり、クリームを塗って、頑張っているんだなーと思った。
というわけで、本日もご搭乗、誠にありがとうございました!
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