【魅惑の南米へ4/最終回】アルゼンチン//2011年3月11日 イグアスの滝

海外旅行/ 南米

2011年2月、私は、CA同期の仲良し3人でアルゼンチン、ペルー、チリ、南アフリカを1か月半旅行した。

アルゼンチン ブエノスアイレスの町の様子をちょっと紹介したのが第1回投稿↓

アルゼンチンの美味しいものを紹介したのが、第2回投稿↓

もう少し首都ブエノスアイレスについて語ってみた、アルゼンチン第3弾!↓

もう一か所、アルゼンチンで訪れたのは、イグアスの滝だ。

訪れた日は、忘れられない。

2011年3月11日、そう、東日本大震災があった日だ。

私達は、チリの首都サンティアゴから、アルゼンチンのイグアスの滝に飛行機で飛んだのだが、その移動中にこの地震の事を知ることになる。

その前日、私達は、チリのワイナリーにいた。

「UNDURRAGA」というワイナリーで、ちょうど収穫を迎えるブドウ園を廻りながら、ガイドさんの興味深い話を聞いていた。

ここは、1960年にマグニチュード9.5の今でも世界最大級の地震が起きた際、壊滅的な被害を受けたそうだ。

そしてワイナリーの中にもその当時の傷跡が未だにあった。

ちなみに東日本大震災のマグニチュードは、9.0だ。

私達が同じ地震国日本から来たと知ると、ガイドさんが、

「チリには強―いお酒、”テレモト”というのがあるんだよ。

テレモトは、地震という意味で、それを飲むと、ドカーンと地震のような衝撃を受けるからこの名前がついてるんだ」

と言ってきた。

その翌日、チリを出国する際、審査場の人がパスポートにスタンプを押す際に、私達が日本人とわかると、一斉に「テレモト、テレモト」と言い、テレビを指差した。

あれ?テレモトってお酒だったよな?と思いながら見た空港にあった、テレビのCNNの映像は日本での地震らしきものの映像で、その時に私達は、地震を知ることになる。

そう、お酒のテレモトの語源になった、「地震」が日本で起きたのだということにこの時に気が付くのである。

周りの人も、テレビの映像と私達を見ながら、心配そうにしている。

ただ、CNNとはいっても、スペイン語の報道なので、何を言っているのか、ちゃんと理解できないでいた。

日本とチリの時差は、12時間。

日本が12時間進んでいた。

朝に知ったその映像は、日本ではもう3月11日の夜になっていた。

それでもテレビの一部の映像しかみてないので、事の深刻さがわからないまま、チリを後にした。

3時間ほどのフライトだったのだが、山脈の景色が美しかった。

そして、アルゼンチンのイグアスに到着した。

宿について、部屋まで案内してくれた、宿主が、黙って、CNNのテレビをつけて、何も言わずに部屋を去った。

そこで見た映像は、津波だった。

映画のワンシーンを見ているかのような、おぞましい、悲惨な映像で、それが自分の国で起こったと信じるには、正直時間がかかった。

絶句するしかなく、とりあえず、私達もそれぞれ、家族や友人に連絡を取り、無事を確認できた。

だからといってよかったとはとても言えず、無力を感じるのみだった。

その日、宿の近くのイタリアンに夕食を食べにいったが、3人おしゃべりが大好きなのに、なんだか、シーンとなった。

ただ、私達がこの時点でできることは、もうない。

心配して、観光を辞めてもどうにもならないので、気持ちを切り替えて、楽しもうということになった。

そんなイグアスの滝。

ここでは、びっくりの水量を体に浴びて、滝の偉大さを体で感じた。

ズバリどでかかった!!

アルゼンチンとブラジルの二国にまたがる世界最大の滝。

私がそれまでの人生で見た一番大きな滝は、カナダのナイアガラの滝だ。

(関連記事↓)

イグアスの滝は、北米のナイアガラの滝、アフリカのヴィクトリアの滝と並び、世界三大瀑布に数えられている。

スケールの大きさは、このイグアスの滝が断トツNo1だ。

イグアスの滝は大小275の滝があり、最大落差約80メートル、滝幅はなんと約4キロ。

先住民の言葉で「大いなる水」を意味するイグアスの滝はその名の通り、毎秒65,000トンという想像もつかないような大量の水を放出する。

私のそれまでの人生1大きいと思っていた、ナイアガラの滝の大きさは落差52m、幅675m。

プロが撮った、ナイアガラの滝の写真

これに度肝を抜かれたが、イグアスの滝は規模が違った。

色々な名前が付いた滝ががあるのだが、中でも「悪魔の喉笛」といわれる滝は、なんだかそのまま吸い込まれそうな勢いで、跳ね返る水しぶきで滝つぼが見えない!

遠くから水しぶきが空高く上がっているのがよく見える。

いかに滝の勢いが強いかという証拠だ。

また数種類の美しい滝をすべて含めて「イグアスの滝」と位置付けるらしく、ナイアガラの滝は一か所ドカン!と来たので、また違った滝を見て、改めて感動だった。

(ナイアガラの滝についての関連記事↓)

上から滝を眺めた後、午後は水着に着替えて、スピードボートに乗って滝つぼの下から滝の大きさを体感した。

滝つぼにある、ボートに私達も乗った!

上から吸い込まれそうだったが、下から見る滝も大迫力!!

大きさもさることながら、ゴーっという轟音と風の演出でなんだか夢の中にいるような頭の中にモヤがかかった感じになった。

ぎりぎりまで船で近付いた時はもう完全に台風中継。

水をガンガンに浴びて大歓声が沸き起こった。

水着になっていたので、体ごと滝のシャワーを浴びた!

とっても気持ちがよかった。

帰り際、虹が綺麗にかかっていた。

2つも同時に綺麗に架かっている虹を生まれて初めて見た。

実に綺麗で、ふと、あのテレビの画像で見た、地震は、夢じゃないのかなって思うほど、ちょっと現実から離れた世界にいる感じがした。

滝の向こうは、ブラジル。

ナイアガラの滝も、カナダとアメリカの国境をまたいでいる。

これって、国境を引くとき、両国の間で、陣地取りでもめたのかなーなんて考えてしまった。

世界3大瀑布の内の、2つの滝を見た!

残りは、アフリカにある、ヴィクトリアの滝だ。

なんと、ここも、ジンバブエとザンビアの国境に位置するそうだ!

ここにもいつか行けるといいなー。

というわけで、東日本大震災の風景は、私にとって、イグアスの滝だ。

さて、4回に渡って、ご紹介した、アルゼンチンのお話しは、ひとまずおしまい。

同時に旅行した、ペルーやチリのお話しもまたいつか紹介したいと思います。

最後に、恒例の現地語でありがとうを伝えて、これにておしまい。

Gracias!! グラシアス!!

<思い出ブログ> 去年の今頃は、まだウクライナ戦争は、始まっていませんでした。

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