体調を崩したこともあり、今週は、病院の話しの2回シリーズ。
前回は、オーストラリアのシドニーで、中国人系の行きつけの病院のお話しをした。↓
今日は、もう1つの病院を紹介しよう!
今度は、中東系、アラブの人が多い地域に引っ越した時の話しだ。
病院に入ったら、今は亡き、アラファト議長の写真が飾られていて、女性は、皆、目だけしか見えないヒジャブを被っていて、聞こえてくる言語は、アラビア語のみだった。
一瞬、ここがオーストラリアである事を忘れてしまった!
モロッコの思い出が蘇った!
それにしても、患者でいっぱい!!
私も実は、いつもの中国人のお医者さんに行くつもりだったのだが、いっぱいと断られ、3つの病院に連絡し、やっと予約にこぎづけられたのが、この病院だった。
予約の11時半に行ったが、ここも次々と予約なしの患者がやってきて、受付のお姉さんも「いつもこうなの、本当に嫌になるわ。」と患者と戦っていた。
お医者さんは、白人の白髪のサンタクロースを彷彿させるおじいちゃんみたいな人だった。
パンダのかわいいネクタイをして穏やかに問診してくれた。
この時は、お腹を下したので、「消化のいいものを食べて、ゆっくり休みなさい。」という診察で終了。
薬も出なかった。
ところで、診察料だが、2008年のその当時、初診で43ドル、その当時のレートだと、4300円ほど支払った。
私の客室乗務員の仕事は、日本採用でオーストラリアの就労ビザが航空会社から出て、在住していた。
オーストラリアの保険は、最低限のものがかけられていて、保険会社にこの43ドルを請求して、33ドルほど戻ってくる。
なので、自己負担は、10ドル、1000円ほどだった。
この証明書を会社に提出して、病欠がようやく認められるわけである。
ちょっとした風邪の場合、病院に行くほどでもないのだが、そうすると、病欠申請ができないので、やっぱり病院に行かなくてはならないのである。
幸い、5年間のキャビンクルー人生で、大した病気にかからなかった。
毎回、家庭の医学の本に書かれてあることを言われて、熱があると、オーストラリアで重宝されている「パナドル」という日本でいうと、バファリンのような解熱剤を受け取って終わることが多かった。
なんか、総じて、基本的に「Don’t worry 大丈夫!」って最後に言われることが心強かった。
コロナがピークだった、2020年は、このオーストラリアの病院も、もっともっと忙しくてきっと大変だったろうなと思う。
今年は、ワクチンの副作用で、体調を崩した以外は、元気に過ごせた。
膀胱炎で久しぶりに、お医者さんのお世話になり、改めて、健康第一を痛感した。
これに勝るものは、ないといっても過言ではない。
それにしても、日本の健康保険制度は、改めて、素晴らしいと思った。
今回、膀胱炎で、2回、病院に行った。
薬代を含めても1000円代って素晴らしい。
一般のオージー(オーストラリア人)は、どうしているか気になる方もいるだろう。
オーストラリアでは、Medicareというのが、日本の健康保険に相当する。
メディケアは大部分の医療費をカバーしている。
まず体調が悪くなったら、GP(General Practitioner)という、かかりつけのお医者さんの診断を受ける。
私がお世話になった、2つの病院もこれにあたる。
ここで、重病だったら救急車を呼ぶか、救急入口に直接出向く。
精密検査が必要な状態になると、専門医を紹介してくれる。
公立病院は、費用が安い分、予約待ちでいっぱいだ。
順番が回ってくるまで容体が急変し、手術が間に合わず、死亡してしまうケースもあるという。
話しが飛ぶが、カナダに添乗員として行った時に、ガイドさんが、恐ろしい話しをした。
それは、医療費の高さだ。
「救急車を皆さん、もし今晩呼んだりしたら、福沢諭吉が100人宙に舞います!
なので、くれぐれもそんなことにならないように、お気を付けください。」
と言っていた。
救急車を呼ぶだけで、100万円って、こりゃ大変だーって思った。
北米の医療費の高さは、半端ない。お金がないと医療の恩恵は受けられないと考えても過言ではない。
それに比べて、オーストラリア、ニュージーランドの状況は、いい。
それでも、オーストラリアは、州によって、救急車代が違うが、6万円-15万円くらいかかってきて、高い。
日本は、無料で素晴らしいが、タクシー代わりに利用するなんてニュースを聞くと本当に腹立たしくなる。
自覚をしっかり持ってほしいと思う。
以前、歯医者の料金が海外で高いという話しをしたが、日本は本当に健康で過ごせるように社会がしっかりしていて、改めて感謝しないと思った。
改めて、健康のありがたさを痛感したところである。
日本も寒い季節になってくるので、体調管理をまたしっかりしないとと気が引き締まった。
というわけで、海外の病院のお話シリーズはこれにておしまい!
またねー!
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