【クルーズ船で働く】船酔い大丈夫?元クルーがその疑問にお答えしましょう!

クルーズ船

1997年の4月の23歳の時、私はクルーズ船で働いていた。

(過去3回の記事↓。)

船で働くと決まった時、船酔いは大丈夫だろうかという懸念があった。

スキューバーダイビングをした時や、体調が悪い時に船酔いしたこともあったので気がかりだった。

船は、豪華客船みたいだったが、それでももちろん揺れる

特に、私たちの船は、沖縄と台湾の行き来。そこは、台風がよく通るのである。

シーバンドとはご存じだろうか?船酔いを防ぐための秘密兵器だ

指圧の原理に基づいたリストバンドで、「内関」と呼ばれるツボにあたるようバンド着用し、手首にあて、気持ち悪くなりそうになったら、それを押すのである。

ネットでみたら、この「スッキリバンド」というのが近かった。👇

【正規品】スッキリバンド シーバンド 大人用 子供用 妊婦さん用(トラベルグッズ 海外旅行グッズ 旅行 便利グッズ 飛行機 つわり 快適 旅行用品 旅行グッズ 機内グッズ トラベル 酔い止め 車 バンド 乗り物酔い 妊婦 海外旅行 車酔い 船酔い リストバンド FMヨコハマ 横浜)価格:1,980円
(2021/10/14 10:43時点)
感想(14件)

私は既に、ツボの場所を体で覚えたので、シーバンドなしでいける。

台風が近づくと3日前くらいから、船の揺れ方がいつもと違ってくる

5カ月もいると、サーファーみたいに感度がついて、波の違いがわかるのである。

波乗りMutsi(ムッツィー)だ。

私達が、船底に住んでいるのは、以前話した。(過去リンク参照)

船は、低層階は揺れないといわれているが、それは、あくまでも客室の話しだ。

半地下の船底は、丸窓から見える景色が、半分海につかっている。

それがゆらゆらするのでつられて気持ち悪くなるのである

ある日の夕方、私は、フィリピンシェフのあまりおいしくない、クルーメス(私の階級の食事場所)で同僚と食事をしていた。

台風が近づいているようで、左右船体が揺れて、頭が痛い

台風が通過するまでこれが数日続くと思うと憂鬱になってきた。

ところで、フィリピン人は、いつも明るく、親日家ばかりだ。

私は、600人中の4人の日本人クルー。

そのうちの2人は、階級が上なので、トモコさんと私の2人しか、クルーメスに来ない。

なので、ニッポン代表として人気者に勝手になる。

みんな、いつも「もしもし、トモダチーー」と声をかけてくる。

有名人になった気分だ

そんなわけで、その日も知らないフィリピン人に囲まれながら、食事をしていた。

この日の食事は、なんだか材料が揃わなかったとかで衝撃のメニューだった。

ビュッフェだが、3つしか選択肢がない。

  1. 白いご飯
  2. 鶏の足をただゆでたもの。チキンレッグなんて素敵なものではない。止まり木につかまっているあの5本指の足だ。
  3. 鶏の足を、醤油みたいなよくわからない、フィリピン特製茶色いソースで煮詰めたもの。

要するにごはんと鶏の足だ。👇生々しい写真だが、本当にこんな感じなのである。

私は、子供のころに、ゴン太とウメ子という、つがいの白文鳥を飼っていた。

チンネンという子供が生まれ、手乗り文鳥にして可愛がった。

鳥には、思入れが人より強い

その夕食に出てきた大量の足は、あまりにも痛々しく、なんだか、めまいがしてきた

これは、台風のせいもある。

困った、食欲減退。。

「オフィサーメス(階級が上の人の食事場所)で食べた方がいいかも。」と思い始めた。

しかし、ここまできたので、白いお米だけお皿に乗せて黙って食べた

すると、隣に座っていた、知らないクルーが「もしもしトモダチーーー、ハロー」と元気に話しかけてきた。

彼は、ごはんの上の左側にゆでたピンクの足を1つ、右側に茶色い足を1つ綺麗に並べていた。

そして、

「みてみて、おいしいよーー。Play the piano ピアノ弾いてるよーー」

と言ってきたのである。そして、本当においしそうに食べていた。

ぎょーーーーーーーー

アウトーーー!!

もう耐えられず、食欲も失い、シーバンドでツボを押しても、どうにも効かないので、半地下の部屋に戻った。。

あのおかずは、みかけはグロテスクだが、きっと出汁がたっぷり出て、美味しいんだと思う。

彼の「おいしいよー」に噓偽りは、なかった

しかし、ビジュアルが悪すぎた。。

私はどうやら、深刻な船酔いに突入したようだ

そんなわけで、その日は、病欠し、船底でひたすら眠った。

この出来事は、もう24年前の話しだが、今も鮮明に覚えている

というわけで、本日もご乗船誠にありがとうございました。

過去のクルーズ記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました