ブルガリアを5日間、見て、食べて、飲んで、思い切り楽しんだ!
今日は、ブルガリアにお別れをして、隣の国のルーマニアにゆく!
島国ニッポンに住んでいるので、陸での国境超えは、毎回、ワクワクする。
ブルガリアからルーマニアへの入国は、電車にした。
琴欧州の故郷のヴェリコ・タルノヴォから北に向かい、ルセというブルガリアの第4の都市にドナウ川がある。
この川の反対側が、ルーマニアとなる。
東京の柴又から江戸川をまたげば、千葉の松戸に入るというのと要するに同じだ。
ルセまでは、距離にすると300kmなのだが、電車で7時間かかるという。
どんなに遠いんだろうと思っていたら、出発時間1時間半を過ぎても、まだ出発しない。
この日の朝早く、出発地のヴェリコ・タルノヴォがあまりにも気に入ったので、最後の散歩をした。
もう何度も2日間、歩いた場所なのだが、名残惜しい。
山に囲まれたこの地は、朝晩の冷え込みと日中の気温差が激しい。
朝は、霧がかかっていて、太陽が差し込むと神がかった雰囲気になる。
そんなことを思っていたら、空を見上げて、祈りを捧げている人に出くわした。↓
さて、手元にブルガリアのお金、5LV 260円ほど小銭が残った。
これを使い切ろうとスーパーに入り、お買い物ゲーム開始。
チョコレート2枚、ヨーグルトドリンクのアイリャン、熱々のケバチェ、コーヒー、そしてビールまで買えた。
すごいーー!!
もうブルガリア、思い残すことなし!
駅は、物凄ー----く閑散としていてびっくり。
この日が、平日ということもあるけど、それにしても静かだ。
ヨーロッパの長距離電車でよく見る、六人掛けの個室タイプの車両だった。
乗客は、たった1人の自分だけで、テンションが上がる。
気分は、「世界の車窓から」。
BGMを流したい気分なのだが、出発時刻から1時間半が過ぎているのに、一向に出発する気配がないのである。
ヴェリコ・タルノヴォのお気に入りの食堂でテイクアウトにしてランチを用意していた。
袋からお肉のいい匂いが漂う。
早く電車よ動けーー!と思うのだが、状況は変わらない。
動く車窓の景色を見ながらのランチを予定していたのだが、もう我慢できずに食べ始めた。
動かない、閑散とした、プラットホームの景色。
なんか、違うなーって思っていたら、駅員さんがやってきた。
すると、どうやら、私のチケットは、2等車両だったのに、1等車両に勝手に自分でアップグレードしていたようだ!!
「隣に移動して!」と言われた。
はいはい、すみません。
食べかけのランチとでっかいスーツケースを抱えて移動。
今回は、バックパックで来なかったことに後悔。
移動した車両にも誰1人いなかった。
24人掛けの2等車両は、私1人独占。
ある意味、一等車だ。
そして、そして、出発予定時刻の2時間後、ようやく、電車が動いた!
「おー、いいぞ、いいぞ、さあ、世界の車窓からBGMスタート!」
とワクワクしていたら、なんとなんと、バックし始め、なんかまた元のホームに戻って止まった。
ズコーーー!!とドリフのコントかいっ!つっこみたくなる展開なのである。
オイオイ、ドッキリか?なんだなんだ??と一人突っ込み。
すったもんだの末、よー---うやく出発した。
やれやれ。
走り出せば、平野の美しい草原景色。
これぞ、世界の車窓だ。
この日も大快晴。素晴らしい絵になる風景だ。
国境の町、ルセに2時間後、到着した。
出国審査の為、係員がスタンプを持って、車内に乗り込んできた。
当たり前だが、1人1人、きちんとチェックする。
これ、満席だったら、相当時間を要するなと思った。
私の2等車両も、リセに着いた時は、数名の乗客がいた。
そして、また出発。
すると、ドナウ川が見えてきた。川向うは、ルーマニア。
島国ニッポン人、感動の瞬間!!
今度は、ルーマニアでの入国審査だ。
ここでは、パスポートを取られ、待つこと15分ほどで入国スタンプが押されたパスポートが手元に戻ってきた。
ブルガリア、ルーマニア共、EU加盟国なので、パスポートに押される、スタンプのデザインは、基本、一緒だ。
しかし、電車で入国するとスタンプのマークが電車になっているいうことに気がついた。
いつもは、だいたい、飛行機マークだったので、あれ?なんか違う!と思ったのだ。
こうしてルーマニアの首都、ブカレストに着いた。
11時半発、19時到着の長い旅が無事終了。
2時間も遅れて出発したので、遅延確実と思っていたら、結局定刻通りだった。
やっぱりそもそもの時間設定がおかしいと思う。ポーランドと一緒だ。
でも、ちょっと思ったのは、乗客が異常に少なかったから、国境の審査の事務処理の総合時間を計算して、時間調整の為に、始発駅の2時間遅れという緻密な計算を実はしていたのかな?
うーむ、どういうことだろう?ってやっぱりよくわからなかった。
1人旅をしていると、考える時間が膨大にあるから、ついつい余計なことを考えてしまう!
というわけで、次回からは、ルーマニア編に入ります!
最後のブルガリア語でありがとうと叫んで、締めたいと思います!
「ブラゴテリアー」
コメント