【客室乗務員】 素晴らしき福利厚生!旅行し放題? スタンバイチケット!!その1

客室乗務員

客室乗務員をしていた時の、労働条件は、素晴らしかった。

フライトは、LCCなので、それなりに飛ばされて、きついが、何よりも私のモチベーションになったのは、6週間の有給休暇だ。

シフト制のお仕事なので、休みだからといって、引継ぎもなー--んにもしなくていい。

有給休暇は、絶対に取らなくてはならない。それも最低2週間単位。

2週間を年に3回に分けて取る人もいれば、4週間、6週間をまとめてとる人もいる。

ちゃんと取ってないと、勝手に入れられている。

これは、本当に素晴らしい。

日本は、とてもいい国なのだが、やっぱりお休みががっつり取れないのが、本当ーーーーに残念だ。

この6週間のホリデーを5年間、つまり30週間、私はとったのだが、ほとんど旅行に費やした。

この会社のお休みもありがたいが更にありがたいことに、スタンバイベースとはいえ、ほとんどのエアラインの航空券を時期によっては、90%引きの値段で飛ぶことができるのだ。

もう夢のような生活だった。

スタンバイベース、つまり、座席が空いていれば、乗れる。

逆に言えば、繁忙期は、絶対に乗ることができない。

ちなみに、このスタンバイベースの航空券を使えるのは、ほぼ全世界の航空会社勤務者を対象にしているので、私達クルー、パイロットをはじめ、グランドスタッフ、経理や総務の人なども入る。

つまり、物凄い数が対象になる。

航空会社によって、スタンバイチケット使用対象人数が違ったりする。

私の働いていた会社は、社員1人に対して、2人登録ができた。

別の会社は、きっとお金持ちなのだろう。

対象人数が、「家族全員」とか10人までなんていうところもあった。

つまり、それだけ、スタンバイチケットを使う「ライバル」が多くなる。

例えば、オーストラリアから、ドバイまでは、エミレーツ航空で行くとする。

私は、エミレーツのクルーではないので、優先順位がエミレーツ勤務対象者より低くなる。

ある日のフライトの、ライバルは、イスラム教の大家族だった。

イスラム教の人々は、妻を5人まで持てる戒律のところもあるので、こういう場合は、どこまでがスタンバイチケットの対象なんだろう?とふと思ってしまった。

チェックインカウンターに行き、自分がどれくらい、乗れる確率があるか聞いてみる。

ちなみに、チケットは、予め、予約をする必要がある。

5年のクルー人生で最初の2年は、紙の航空券の発券の受け取りが事前に必要だった。

念入りの計画が必要でなかなか大変だった。

それが、途中から、新しいシステムが導入され、Eチケット扱いになったので、とても使いやすくなった。

システムで予約をする前に、混雑状況が見れるので、それで旅行計画を立てていく。

色々な国に飛ぶので、出発地のオーストラリアのホリデー期間と、行く国のホリデー期間にぶつからないかチェックをする必要がある。

また、めちゃくちゃすいてそうでも、直前に天候不順による遅延や、機材故障など、色々な理由で、一気に満席になるということも多々ある。

そんなわけで、バックアップチケットを取っておかないといけない。

例えば、ある時、南米に行こうということになった。

オーストラリアから、直行便で行ければ、シドニーから、アルゼンチンに飛べる。

バックアップとして用意するルートは、ニュージーランド経由のチリ経由。

シドニーが危ないなら、ブリスベン経由のアルゼンチン、といった具合に、3つほどバックアップを用意しておく。

乗らなかったら、払い戻されるので、とにかくチケットを用意できるだけしておく。

これは、大変そうにみえるが、妄想旅行が出来て、とても楽しい。

色々なエアラインに搭乗できるのもよい。

チェックインカウンターでは、どの国の人も同じ同業者のよしみなのか、とても親切な人が多い。

あと、ラッキーだと、アップグレードしてくれることもあるので、ある程度、綺麗な恰好で行く。

私は、トルコ航空と、KLMで、ビジネスクラスにアップグレートしてもらったことがあった。

トルコ航空では、コックピットにも招待してもらえた。本当にありがたく、いい思い出だ。

トルコ航空のビジネスクラスには、シェフがミールサービスをしてくれて、料理の説明をしてくれる。

まさに、空飛ぶレストランだ。

クルーの人ともお話しできて、それぞれのエアライン事情を教えあったりするのもの楽しい。

どの国の人も親切と言ったが、例外があった。

それはインドだ。

さあ、何があったのか??

続きは、次回に!!

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