日本の四季の美しさは、年を取るごとにぐっとくるものがある!
お花を通じて、四季を感じる事が多いが、先日、千葉の佐原市にある、佐原あやめパークに行って、初夏を感じてきた。
ちなみに、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの違いって知ってます?
アヤメは、乾燥地に多い。
カキツバタは、日当たりの良い湿地に生息。
ハナショウブは、湿地で陽光を好むとのこと。
英語では、アヤメは、Iris,カキツバタは、Water Iris.
確かに、この説明を聞くと、納得だ。
ハナショウブは、Japanese Irisというらしい。
まあ、厳密には、違いはあるものの、そんなことはあまり気にならない!
基本的には、紫系が多いが、白や黄色、ピンクがかったものもある。
園内には、400品種、150万本あるというからすごい。
お花には、それぞれに木の看板が立っていて、肥後系、江戸系、伊勢系と言った具合にお花の名前と系列が記載されている。
アメリカからのものもかなりあった。
ここでは、サッパ船という小舟に乗って、お花を観賞するのが有名だ。
この日は、初夏を超えて、もう真夏の気温だった。
通常よりも早めに満開のピークが過ぎていたが、それでも綺麗!
アヤメと同時に紫陽花もとっても綺麗だった。
ところで、都内では、江戸川河川敷にある、小岩菖蒲園もおススメ。
京成線が通るのを見ながら、5万本の菖蒲を楽しめる。
また、葛飾区にある、堀切菖蒲園も有名だ。
堀切の花菖蒲は、江戸時代には「江戸百景」に数えられ、安藤広重をはじめ歌川豊国、清親などの絵師が錦絵に描いている。
さてさて、千葉の佐原のお話しに戻ろう!
佐原は、「水郷佐原」と称されているが、利根川の水利で商業の街として栄えた。
江戸時代に商工業者が軒を連ねて、当時の面影を残している一帯は、関東地方で初めて、「重要伝統建造物群保存地区」に選定された。
三菱銀行の旧館の洋館や、江戸時代の町家のような、醬油製造屋など、風情がとてもあるので、街歩きをしながら見るのはおススメだ。
また、日本地図を初めて作った、偉人、伊能忠敬の記念館と旧宅がある。
私は、地図が大好き!
伊能先生は、婿入りして、17歳の時に佐原にやってきた。
妻のミチさんは、22歳。
伊能家は、米の売買や、酒造りを営む大きな商家だった。
伊能忠敬は、経営の才能があったらしく、業績を4倍にしたそうだ。
勉強好きだった彼は、仕事の合間に天文暦学を勉強していた。
伊勢神宮の旅に行った際には、経度、方位観測を行い、49歳で隠居して、本格的に勉強し始める。
高橋至時という先生のところに弟子入りするのだが、この先生の教えが素晴らしかったそうだ。
こうした出会いもあり、55歳から10回に分けて、全国測量を行った。
その間に歩いた距離は、地球1周分の3万5千キロになるという!
彼が作成した、物凄い細かいデーターの地図は、芸術的だ。
正確さと緻密な原本は、是非、記念館で見てほしい。
車や電車がない時代の地図作成。
その当時は、日本がどれくらいの大きさで、どこまであるか、わからない、未知の世界の地図作りに挑戦している伊能先生。
測量をしながら、コツコツと作業していて、ゴールは、見えていたのか?
それとも、ただ好奇心に押されて、挑んでいたのか?
どんなモチベーションだったんだろう?
江戸幕府に認められてからは、助手が沢山ついたが、それまでの地道な作業の大変さは、想像を絶する。
それも北海道の寒い地から始めていて、この頃は精神的にも大変だったとのこと。
73歳で亡くなるまで、人生をかけて、地図の作成をしたが、最終的には、亡くなって3年後に弟子たちが完成させたそうだ。
改めて、昔の色々な人々の努力のおかげで、私は、今、地図を見るのを楽しむことができていることに感謝だ。
そんな伊能先生と関わりがあるかわからないが、「伊能忠次郎商店」というところでランチ!
美味しい、クラフトビールと卵とふわとした生地のピザ、フィッシュアンドチップス、ソーセージ、そして黄金生姜のジンジャーエールでお腹を幸せに満たした!
佐原は、香取神宮というパワースポットにもいったのだが、この話しは、また別の機会に!
<思い出ブログ>去年の今頃はこんな記事を書いてました。そろそろ海外に行きたいなー。
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