【海外旅行トラブル実例】フランスで盗難に遭い警察に行く

海外生活/ フランス

ボンジュール!

前回、フランスでCDプレイヤーを盗まれた話しをした。👇

今日は、盗難後、保険に加入していたので、書類をもらう為に、警察に行ったお話しをしたい。

フランスに来て、2週間も経ってないのに、警察で自分の状況をフランス語で説明しなくてはならないと思うと、緊張した。

On m’a vole le CD lecteur. CDプレイヤーを盗まれました

Je voudrais d’eclaration de vol. 盗難証明書がほしいです

この2つの文を頭に叩き込み、警察へ。

私の前に既に2人、手続きしている人がいた。

その横で私も書類の記入を始めた。するとどんどん人が増えてくる

結局、私は、1時間半、手続きをしてもらうまでに待たされるのだが、いやはや、この待ち時間、観察し甲斐が実にあった。

色々な人が次々に来た

パスポートを盗られたイタリア人、

何か盗難にあったらしい、イギリス人。

何か紛失したと、アラビア語を話す夫婦と小さな子供。

財布を盗られたという、汚い恰好のフランス人のおじさん。

そして、面白かったのが、体をブルブル震わせ、モノプリというフランスにあちこちある、スーパーのプラスチックのレジ袋にシャンプーらしきものを入れて、具合が悪そうに入ってきたおじさんだった。

もう死にそうだから、薬が欲しい、と言っている。

警察はその時、2人いた。

物凄いがっつりした体格の女性警官と、小柄だけど、筋肉ムキムキ、トム・クルーズ似の男性警官だった。

その震えているおじさんには、トム・クルーズが対応していた。

トムが、「ここの病院に行けば、事情を知っているから,行きなさい。薬をただでもらえるから。」と説明していた。

おじさんは、「ただなんだね?」と3回、念を押して聞いていた

そして、また具合が悪そうに警察を出て行った。

まだ、人はどんどんくる。

クレジットカードを紛失したという老夫婦などなど。

そして、巡回を終えた、別の警察官が戻ってきた。

ところで、フランス人の挨拶に「ビズla bise」というのがあるが、ご存じだろうか?

ビズとはキスのことなのだが、挨拶のビスは、頬をお互い合わせて、「チュ」と音を鳴らすのである。

ビズは、フランスの地域によって、回数や初めに頬を合わせるのが左からか右からかというのが様々なのが面白い。

パリでは、左右に1回ずつの2回。

南に行けば行くほど、回数が多いと言われ、私の住んでいたモンペリエは、右、左、右の3回だった。

そんなわけで、頬を出すのが、お互いが同じ方向だった場合、突進して危うく、本当にキスしそうになる。

そんな時は、お互い、「おっと失礼!」ととっさに、離れるわけである!

巡回終わりの警察官も同僚とビズをしていた。

こんなに人がごった返して、待っている人がわんさかいるが、ちゃんとビズをしている。

やっぱりこういうところはフランス人だ。

まあそんな、コメディー劇場をみながら、よーーーーーーうやく、私の申請の番になった。

感じのよい、偉いポジションっぽい警察が私のレポートを書いてくれた。

その警官は、私のレポートを書き終えたら、今日の任務が終了だよと言っていた。

その結果、非常にスムーズに私の盗難証明書は、発行されたわけである。

いやはや、すごい一日になった。

わちゃわちゃしすぎて、耳の奥にまだ騒音が残っている感じだった。

さあ、スーパーにでも寄って、ちょっとお菓子でも買っていこうかなと思った。

ふと、あのブルブル震えていたおじさんがモノプリのスーパーの袋を持っていたことを思い出し、私もあのスーパーは好きなので立ち寄った。

お気に入りのチョコレートビスケットを買って、お店をでたら、あれ?見覚えのある顔を見つけた。

そうあの震えていたおじさんだった。

おじさんは、モノプリの前で物乞いをしていた。

モンペリエの町の広場。この近くのスーパーにおじさんがいた。

薬はちゃんともらったのかなーと気になった。

相変わらず寒そうで気の毒に感じ、1ユーロコインを寄付した。

そしたら、小さな声で、「メルシー マドモワゼル (ありがとうお嬢さん)」と言ってくれた。

おじさんは、無事にあの冬を乗り越えられたかなーと急にこれを書いていたら思い出してしまった。

というわけで、本日はおしまい。またねーー。

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