熱狂!2022年 カタール サッカーワールドカップ閉幕 前編 素晴らしき決勝戦!

エッセイ

1ヶ月にわたる、サッカーワールドカップが終わった。

決勝戦は、優秀な脚本家でもこんなシナリオ書けないって思うほど、ドラマチックだった。

まず、南米とヨーロッパという対戦。

ワールドカップの醍醐味だ。

そして、アルゼンチンとフランスという好カード。

メッシは、神の子と呼ばれ、伝説のマラドーナとずっと比較され続けた。

名誉ある、タイトルは、全部モノにしたが、唯一持ってないのが、ワールドカップ優勝だった。

今回最後のワールドカップと言っている。

メッシに笑ってもらいたいっていう熱量がすごい。

2011年 アルゼンチン ブエノスアイレスにて

対するフランスの23才のエース、エムバペ。

4年前、華麗にワールドカップデビューしたときは、「ムバッペ」と「エムバぺ」という表記に分かれ、統一されてなかった。

23歳になった2回目のW杯では、堂々とチームの中心になっていた。

どちらも優勝すれば3回目。

マラドーナが亡くなってから、最初のW杯。

フランスは連覇なら56年振り。

どちらが勝っても、とにかくすごいのである。

世間の声としては,「メッシに勝ってもらって,有終の美を飾ってもらいたい。」というのが圧倒的。

でも、フランスが勝つという予想が多かった。

フランスはここまで攻守ともにとてもバランスがよく強いなーって思える試合が多かった。

またチームの雰囲気もいい。

4年前も活躍した、ジルー、グリーズマン、そしてキャプテンのキーパ、ロリスなど、チーム全体の年齢の幅もよく、個人主義のフランスだが、とてもバランスがとれているなと思う。

モロッコにフランスが勝った時、マクロン大統領が試合後のロッカーに選手たちをねぎらいにきた。

選手は、勝利を喜び、テーブルの上でナナナ♫と歌い、マクロン大統領そっちのけで踊っているのがフランス人ぽくていいなーって思った。

日本だったら、堅苦しい首相の挨拶を選手が直立不動で聞いているに違いない!

個人的にはエムバぺが好き。

サッカー大好き少年がそのまま大人になっちゃう感じの素朴さがあっていい。

4年前に比べてどれくらい、ケバくなっているかなって思ったら、4年前よりも、更に自然な感じになっていた。

髪型もシンプルな坊主で洒落っ気がないのにも好感が持てる。

シンプソンズに出てきそうなキャラクターのように愛嬌がある!

彼は子供好きなんだろうなと思うのが入場の際のエスコートキッズにいつも笑顔で声をかけているところ。

そこも好きだ。

プレーも魅力的。足がとにかく早い。

モロッコ 戦では、ボールを受け取ってから新幹線みたいな物凄い速さで、ゴールまで突進。

それをディフェンス選手が追いかけてくるのだが、必死に全速力でエムバぺを追いかける姿は、オリンピックの100m走を思わせるような、腕振り、足上げばっちりだ。

それでも追いつかないのである。とにかく速い!

対するアルゼンチンはまさかのサウジアラビアに負けて一気に目覚めた。

天才キッズが滑り止めの学校に全部落ちて焦っている!みたいな感じ。

こうして目覚めて本気を出した!

日経新聞12月13日のクロアチアvs アルゼンチン戦の準決勝をむかえるにあたって、メッシとモドリッチを比較したおもしろい記事があった。

>>アルゼンチンは今、上昇気流に乗っている。

大会初戦でサウジアラビアに逆転負けを喫した時とは別のチームになった。

それまでは、ピッチをぶらつくメッシが視界に入ると、周りの選手はびっくりしたようにパスを差し出していた。

振り向いたら、そこに社長が立っていた、みたいな感じ。

メッシは、ただぶらっと立ち寄っただけかもしれないのに。

それが3戦目のポーランド戦からメッシのアクションを ’既読スルー’する選手が現れ始めた。

「メッシ先輩の手を煩わせることもないだろう。俺たちでやっちゃおうぜ」みたいなこの蛮勇がアルゼンチンには一番必要だった気がする。

対してクロアチアの10番モドリッチと周りの関係はすごい既読スルーどころか、間髪入れず、最適なレスポンスをモドリッチに返し、モドリッチもそれに瞬時に応える。

プログラミングされたレベルの応答。

アルゼンチンの10番と周りの関係ははるかに人間くさい。<<<

実にこの記事は面白い!

そう、このアルゼンチンチームの人間臭さが人々の心を捉えるのかなと思った。

2011 アルゼンチン ブエノスアイレスの路上にて。

そんな決勝戦。

メッシと長い間苦楽を共にしてきた、ディマリアが先発でそれだけでも鳥肌ものなのに、その2人が前半に2点入れたので、アルゼンチンの勝利を確信した。

決勝じゃなかったら、眠気に負けて、寝てしまったと思う。

だって,フランスは、ジルーやグリーズマンという主力選手が、もうピッチから出てしまっていたのだ。

Abemaの本田圭佑の解説に切り替えたら、面白い!

サッカー部の男子と試合見ている気分になって、目が覚めた!

2011年 アルゼンチン ブエノスアイレスにて

後半、本田圭佑もフランスの負けを確信していた。

そうしたら!急にエムバぺがニョキニョキ出てきた!35分、36分に立て続けに点を入れたのである!

それまで彼に、全然ボールが回って来なかった。

一瞬のチャンスをこうやって点にする!やっぱりスターだ。

気が付いたら2-2の同点!

ひえー--!!

一気に目がギンギンしてきた!!

そして延長戦。

2011年 ブエノスアイレス。このオベリスク広場も試合当日は、人が凄かったらしい!

後半3分でメッシが得点した。

なのに時間切れの直前の13分にまた、エムバぺがゴールするのである!!

もう訳がわからなくなってきた!!

PK戦。

エムバぺ、メッシ、どちらも決める。

サッカーの神様は,相当迷ったみたいだが、アルゼンチンに勝利を渡した!

メッシ伝説作りました!

本当にこんなことが現実にあるんだなってただただ、興奮した。

フランスは負けたが、エムバぺが、サッカーファンに与えたインパクトは半端ない。

決勝戦でハットトリックなんて、すごい!もっと驚くのが、それでも負けたのだ!

すごい試合だった!

メッシから、次世代のヒーローにバトンが託されたような試合だった。

そんな、エムバぺ、本日12月20日、お誕生日。

24才。1998年生まれっていうと、フランスがワールドカップが優勝した年だ。

監督のデシャンが選手だった時だ。

もうなんだかよくわからないが、色々、凄い!凄い!

24時間経ってもまだ余韻が残っている私である!

さて、次回の後半は、この1か月の私の寝不足祭りの死闘をお届けします!

お楽しみー!

更新記事↓

開幕前も盛り上がっていた、記事です。↓

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