ボンジュール!
さて、オーストラリアの夏のクリスマスを前回紹介したが、本日は、フランスでのクリスマスのお話し。
ちなみにフランス語でクリスマスは、Noëlノエルというので、ここではノエルと表現していきたいと思う。
フランスも、オーストラリアと同様、ノエルは、1年で1番大事な行事だ。
11月末くらいから、お店のウィンドーもノエル仕様になり始め、ツリーも町のあちこちで見かけるようになる。
町は、プレゼントを買う人々でお店はどこも人で溢れかえっている。
町中のイルミネーションが豪華になりはじめる。
17時にはもう日没になるので、家に帰る前に、ちょっと帰り道の道順を変えて、イルミネーションを楽しむ日々が続いた。
ちなみに、日の出は、この時期、なんと8時15分。
学校に行くために、7時にいつも起きているのだが、この時期は、まだ真っ暗だ。
モンペリエは、南仏だが、日本の緯度にすると札幌あたりだ。
冬の夜は長いのである。
そして、雪が降りそうなくらい寒い。
私のホームステイのママのクリスティーンも12月になり、ノエルの準備で忙しくなってきた。
リビングにツリーと小さな人形をまず、飾り始めた。
小さな人形とは、フランスのノエルを語るのに欠かせない、伝統的な人形でSantons サントンという。
フランス、プロヴァンスで作られる焼き物の人形で、キリストの降誕場面を表現してクリスマス時期に飾られる。
フランスでは毎年少しずつ買い足していく家庭も多いそうだ。
歴史の話しになるが、1789年フランス革命勃発のあと、宗教的行事が規制を受け、富の象徴とされた教会がどんどん焼かれて、壊されていった。
教会でお祈りができなくなったので、人々が家で隠れてお祈りをするために、Jean-Louis LAGNELという人が、作ったと言われている。
小さな素焼きのテラコッタ(土)人形に手描きで色をつけたもの。
今でも、何代も続く工房の数々で手作りされて愛されている。
そして、そのサントンたちでキリスト生誕のシーンを再現しているのが、Crèche de Noël(クレッシュ・ド・ノエル)。
ものすごくかわいくて、写真を撮ろうとしたら、まだ完成じゃないから、完成するまでだめよといわれた。
学校の授業もノエルの話しばかり。
授業は、12月19日で最後。
この学校ともお別れなので、他のクラスの人達や先生も一緒に皆でパーティーがあった。
テーブルクロスをノエル仕様にして、ろうそくを立てる。
カーテンもノエル仕様。
これだけなのに、一気にノエル感が増す!
ミニキッシュや、チョコレート、クッキーとジュースがちょこっと用意され、Jeuexu noel(メリークリスマス)と乾杯した。
最後の授業は、バレリー先生が雑誌のELLEを持ってきた。
来年の占い特集があったので、それぞれの星座を聞いて、読んで盛り上がった。
フランス人は、星座占いが大好きな人が多い。
私は「来年は、恋愛運がとてもある!」といわれ、盛り上がったが、結局のところ、その占いは、当たらなかった。
町のMarche de Noel マルシェ・ド・ノエル いわゆるクリスマスマーケットもあちこちの広場で開催される。
マーケットにはさまざまな屋台が並び、Vin chaud ホットワインやクレープ、ワッフル、ジャガイモの上にとろけたチーズが乗ったラクレットなどが楽しめる。
寒いので、ホットワインは、喉から、お腹までにたどり着く過程を全身で感じられて、身に染みる。
温かくておいしい。おやじギャグになるが、「ホッとするワイン」だ!
また、大型の移動遊園地も設置され、子ども達が、観覧車やジェットコースター、メリーゴーランドを楽しんでいた。
スーパーでもお店でも、あちこちで 、メリークリスマスというフランス語、
Joyeux Noel ジョワユーノエル!!
と言われた。
というわけで、ノエル一色のフランス。
次回は、ノエル当日のお話しをしたいと思う。
またねー-!
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