以前、新人美容師さんを連れて、ロンドンに研修に行った話しを紹介した。
今日は、2年間住んだ、ニュージーランドでの、美容室のお話し!
ニュージーランドのオークランドは、日本と同様、たくさんの美容室がある。

ロンドンでの研修でもお世話になった、老舗のビダルサスーン、Tony & Guyというところから、日本人経営の美容室、そして「髪型設計」という大きな看板を掲げている中国人経営の10分カットなど様々だ。
私の働いていた会社では、ほとんどの人がちょっと高いが、日本人経営の美容室に行って、髪を切ってもらっていた。
私は、日本にいる頃から10分カットに行っている人だ!
せっかくニュージーランドにいるし、何かこちららしい面白いところで、髪を切りたいな って思っていた。
ちょうどその頃、会社の長のマーガレットが素適な髪型で会社に現われた。

どこで切ったのかと聞いたらなんでも、美容学校に通っている生徒 さん、つまり「美容師の卵」に切ってもらえる場所があるという。
「先生が横についてその都度教えながら切ってくれるからひどいことにならないよ」と言う。
日本人経営の美容院に行くと、50ドルのカット料金だが、美容師の卵のお店は、15ドルという安さ。
これは、なんだか楽しそうだし、面白そう!
そんなわけで、3回お世話になった。
毎回、担当者は、違う。
髪の毛を最初に洗ってくれる時は、 大抵 、耳に水が入ったり お湯の温度が極端に熱かったり冷たかったりする。

日本みたいに、「お湯加減どうですか?」なんて聞いてくれない!
生徒さんは、髪を切るときもやっぱり緊張するらしくとても慎重になっているのがわかる。
2度目に行った時の生徒さんは、はさみを数回入れるたびに、手を止めて、「先生!」と呼び、指示をもらう。
先生は、生徒5人に対して、1人くらいの割合でいるので、特定の生徒に付きっ切りというわけにはいかない。
先生も生徒達にちょこちょこ呼ばれて、なかなか忙しそうだ。
本日の私の担当の、慎重なこの生徒があまりにも先生を呼ぶので、根気強く教えるのが面倒くさくなった先生は、慣れた手つきで、私の髪をさっさと切り始めた!!
そのおかげで私の髪型もいい感じになった!

3回目に行った時の生徒さんも、緊張からか、とても慎重に切っている。
「先生,これでいいですか?」と確認が入った時のことだ。
先生が彼女が使っているはさみを見て、
「なんでこのはさみを使っているの?これはよくないわ」
と言い、そのハサミを没収してしまった。
注意を受けた生徒の顔を見たが、平気な顔をしている。
「えーー、今の先生の発言、聞きたくなかったー」なんて思うが、後の祭りである。

先生は、別に怒る様子もなく指示を続けていた。
外国の多くの国がそうだが、ニュージーランドで生きている人々も、褒め上手だ。
生徒さんが、「先生、最終チェックお願いしますー」と先生を呼ぶと、必ず、
「いいわー、上手ねー。まあ、素晴らしいわー。成長したわー」
などなど、それはそれは、美辞麗句が並ぶのである。
間違ったハサミを使った生徒にも「このハサミで、これだけできるのは、素晴らしいわー」
なんて言うのである。

まあ失敗もきっとあるだろうが、生徒さんが一生懸命なのは毎回とってもよく伝わる。
この3人目の人は、ものすごーくゆっくりで、通常カットとブローで50分くらいで終わるのに、1時間半もかかった。
それでも毎回こうやっていろいろなネタがあって、翌日同僚に話したりできる土産話しつきで15ドルはなかなかよい値段だと思う。
ちなみにこの美容室はいつもとても混んでいる.

お店の雰囲気も普通のおしゃれ美容室と一緒だ。
この中から、どれくらい自分のお店を持てるくらいの人がいるかなー、なんて添乗員時代の美容師研修旅行を思い出すのであった。
おしまい。
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