ボンジュール!
さて、昨日に引き続き、フランスのクリスマス、ノエルのお話し。
昨日のお話しは、こちら↓
移民の国、フランスだが、基本的にはカトリックの国。
ノエルを家族と過ごすため、24日のクリスマスイブに向けて、帰省ラッシュが始まる。
空港も、駅も多くの人でごった返す。
日本の年末年始のようだ。
さて、ノエル当日の12月25日。
ホームステイしている、クリスティーンとクロウドの元にバレリーとコリンという2人の娘とおしゃべり息子のダビットと、そして、クロウドのお母さんがやってきた。(それぞれの逸話の過去のリンクは最後に)
総勢10人。この家族にも、何度も会っているので、私も気が楽だ。
私も、仲間に入れてもらい、フランスでのノエル体験はじまり、はじまり!
教会は、町にあちこちあるのだが、どこもクリスマスミサが開催されていた。
24日の真夜中、つまり、25日の0時にミサに参加する人が多い。
フランス人の夕食は、いつも20時なのだが、ノエルの始まりは、21時から。
開始時刻がやっぱりフランスは遅い。
オーストラリアのケネディさん宅のクリスマスディナーは、17時には、始まっていたので、夜型フランス人が垣間見れる瞬間だ。
まず、アペリティブで始まる。
ダイニングテーブルの傍のソファに座り、ゆるりと始まる。。
ナッツや、クラッカー、キャビア、オリーブ、サラミなど。
スパーリングワインもある。ノエルは、特別なので、シャンパンだ。
フランス人は、実は、コカ・コーラを結構好む人が多い。
コーラは、フランス語では、「コカ」という。
テーブルは、クリスマス仕様だ。
クリスマスの模様のテーブルクロスに赤いナフキン。
緑の葉っぱのような飾りをおいて、クッションもクリスマス柄だ。ろうそくもやっぱりある。
さあ、いよいよお料理。
A table! 食事よー-!とクリスティーンに呼ばれて、各自の席に着席。
生ガキ、魚介類が最初にでてくる。
生ガキは、レモンたっぷりかけて、これにしゃっきとしてキンキンに冷えた白ワインとたしなむ。
そういえば、家で食事をする時も含め、クリスティーンの家では、ビールが食卓にのぼることはなかった。
バーに行くときは、たまに飲んでいるのが、元々あまりこの家の人達は飲まなかったのかもしれない。
もちろんフランスパンのバゲットもたくさんある。
そしてメインは、七面鳥。
サラダやインゲンの炒め物などの野菜と一緒に食べる。
赤ワインも出てくる。
ケーキは、ブッシュドノエルだ。
お水を入れるボトルもノエル仕様でかわいい。
料理上手のクリスティーン。伝統のこの家庭料理も全部、とっー-てもおいしかった。
フランスでもプレゼントは、オーストラリアと同様、クリスマスツリーの下に置く。
通常、日付の変わった真夜中の12時にならないとプレゼントを開けられないらしい。
しかし、クリスティーンがプレゼントが気になって、いてもたってもいられないないと騒ぎ始めた!
「ウララーー、また始まった!」と、クロウドが、仕方ないといった具合にサンタの帽子をかぶり始めた。
この家では、主のクロウドがサンタクロースになって、プレゼントを配るらしい。
ちなみに、サンタクロースは、フランス語で「Père Noël(クリスマスのお父さん)」という。
プレゼントを渡す際、この家の伝統で、いつも流す恒例の曲もあるらしい。
それを流しながら、クロウドサンタが皆がそれぞれ、誰宛のプレゼントか書いてある、札を見ながら、Joyeux Noël !(ジョワイユ ノエル)メリークリスマスと渡していく。
皆、嬉しそうにプレゼントを開ける。
日本人の私は、ラッピングを綺麗にはがしながら、開けるのだが、フランス人は、気持ちがいいくらい、雑に開ける!
皆、子供に戻ったように嬉しそう。
プレゼントは、CD,セーター、ワイン、ギフト券などなど。
私は、プロバンス地方の料理の本と星の王子様の本をいただいた。
お料理上手なクリスティーンには、エプロンをプレゼントした。
キリスト様って絶妙ないい日に生まれたと思う。
年が終わる、1週間ほど前に生まれたことによって、世の中の人々が、年の瀬をこうやって、家族と過ごせる時間を与えてくれる。
オーストラリアのケネディさんもフランスのクリスティーンの家族も、お互い、物凄く家族や友人とのいい距離感があって、私が自分の家族との距離というものを考える機会になった。
そして、自分の家族を改めて、大事にしなくちゃいけないなってそこから更に思って今日まで過ごしている。
今年は、2つのクリスマスを紹介したが、もし来年、まだこのブログが続いていれば、また他のクリスマス体験のお話しをしたいと思っている。
というわけで、またねー。
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