美しき日本の花火

エッセイ

まだまだ暑いが、夏の甲子園が終わると、個人的に夏が終わった気分になる。

私はかれこれ10年ほど、江戸川区花火大会を、江戸川の河川敷まで見に行っている。

江戸川区花火大会 江戸川区ホームページ
第49回江戸川区花火大会

今年は、有名な花火師が、パリオリンピックの柔道の審判をすることになったとのことで、毎年、8月の最初の週末なのだが、最終週末になった。

3週間違うだけで、涼しさと、日が落ちるのが早くて、やっぱり秋に向かっているんだって思った。

花火を、真正面から見る為に、まず朝に場所取りに行く。

ブルーシートを敷いて、杭を打っている間にもう汗だく。

お日様もかんかんに照っている。

花火大会は、19時15分開始。

17時半くらいにゆっくり家を出て、自転車を漕いで、川沿いに行く。

駐輪場も道路ももう人でいっぱい。

今年は、枝豆、きゅうりの浅漬け、鶏肉の唐揚げ、フライドポテトを持参!

ビールも持っていくが、トイレが物凄い長蛇の列なので、トイレに行かなくてもいいくらいの量にしている。

今まで一度もなかったのだが、今年は、花火前に、ゲリラ豪雨があるかもって状態になって、焦った。

始める30分ほど前から、真っ黒な雲が近づいてきて、遠くで雷がピカッと光るのである。

足立区の花火大会が開始直前で中止になったニュースも見ていたので、うわー、本当にそれは悲しいからお願い、もうちょっと踏ん張ってって祈った。

100万人の来場者数だったとのことで、その多くの人々の願いが通じたのか、雨は、結局降らなかった!!

そして19時15分にカウントダウンの後、花火が上がった。

ドドーンと毎年派手に始まるのだが、毎回、感動で涙が出そうになる!!

この距離での花火は、大迫力。

音がお腹に響き、大空に広がる様は、とにかくすごい。

「花火」ってすごいいい名前と改めて感じる。

私の花火好きは、小さい頃に、新潟の花火を毎年、このように間近で見ていた事で培われたと思う。

新潟まつり花火大会
「新潟まつり花火大会」の情報は「にいがた観光ナビ」で。●花火の内容 3日間にわたり繰り広げられる新潟まつりを締めくくる花火大会。信濃川を花火が鮮やかに彩ります。※詳細については決まり次第新潟まつり公式HPにてお知らせ ●打上数:非公開

父も花火が大好きだったので、この江戸川区の花火も喜んでいた。

父は、その後、施設に入って、一緒に江戸川区の花火を見ることが出来なくなった。

ある日、父ももう先が長くないかもとちょっと感じた。

そこで、新潟の花火をホテルの部屋から見せられないかと考え、JALホテルからそれができることがわかり、連れて行った。

部屋の中からの花火は、窓が閉まっているので、音が小さい。

迫力には欠けたが、信濃川に舞い上がる花火をじーーっと眺めていた父の姿は、なんだか愛おしかった。

今年も花火を見ながら、そんな在りし日の父を途中で思い出したりした。

1時間、夜空を眺めた贅沢な時間。

今年も本当に綺麗だった。

日本の花火は、世界一だと思う。

海外での花火ももちろん好きだけど、”Fireworks”という英語の響きと日本の「花火」はやっぱり違う。

コロナで3年見れない時期もあった。

来年も元気でこうして花火を見れますように。

まだまだ暑いけど、鈴虫の音が聞こえたり、朝晩、確実に涼しくなっている。

暑いのも大変だけど、夏が好きな私は、ちょっと寂しい。

最後に、私の好きな花火の映画「おにいちゃんのハナビ」のリンクを貼ります。

おにいちゃんのハナビ (2010):作品情報|シネマトゥデイ
映画『おにいちゃんのハナビ』のあらすじ・キャスト・動画など作品情報:年に一度打ち上げられる花火に思いを託す余命わずかな少女と兄のきずなを描く感動のトゥルーストーリー。

<思い出ブログ>

海外での花火のお話

タイトルとURLをコピーしました