通訳ガイドMutsi(ムッツィー)の日本探検隊!!暑さとの闘い!日本の夏を案内する その1

通訳ガイド

2024年、夏のパリ オリンピックが始まった。

今回は、セーヌ河での、選手入場ということで、生まれて初めて、オリンピックの開会式を録画して見た!

発想が自由で、やっぱりフランス人って面白いなーって思った。

夏真っ盛りの、ウズベキスタンも暑かったが、今年の日本の暑さも尋常ではない。

この夏は、電気代の心配を一旦、置いて、寝る時も冷房をつけている。

ちょっと罪悪感も感じるのだが、朝起きた時の疲労度が、冷房と扇風機では全然違うので、自分を大事にすることにした。

そんな中、真夏に初めてガイドをすることになった。

それも月曜日と金曜日の週2回。

天気予報は、どちらの日も最高気温35度を超える。

アメリカ人のお客さんだから、華氏を使うのだが、そうすると100℉になる!

ますます、暑さが増す気がする!

月曜日は、皇居に興味があるお客様。

ただ、月曜日は、東御苑が閉まっているので、皇居は、二重橋しか見せることができない。

東御苑の代わりに、浜離宮を案内することにした。

皇居は、日陰が何もない。今回、江戸城の鳥観図を取り入れた資料を作ってみた。

江戸城があった頃の、殿様の1日の生活や、大奥の資料も取り寄せて、日本人の私でも面白い!って思えるものを作ってみた。

ただ、せっかくこれを作ってもあの暑さの中で見せても、頭に入らないんじゃないかって思った。

そこで、前日の9時に桜田門から二重橋を歩いてみて、日陰チェックをしてみた。

そして、日陰は、予想通り、ほとんどなく、桜田門にちょこっとあるだけというのが分かった。

お客さんは、プリンセスクルーズで鹿児島、長崎などに行き、船を降りて、東京観光を3日して、翌日にアメリカに戻る行程。

50歳のご夫婦と9歳の娘さんの3人。

前日担当のガイドさんから、娘さんの体調が悪いので、奥様が心配していると報告を受けていた。

観光時間は、9時から13時の4時間のみで、専用車もついているので、ひとまず、朝、会った時にお客さんと話し合おうと思った。

ホテルは、フォーシーンズホテル大手町。

専用車は、中国人の若いドライバーさん。英語も話せる。

今日の予定を相談して、私は、39階のレセプションでお客さんを待つことに。

親子3人を探しているのだが、なかなかいない。

9時になったのに、誰もいない。

あれ?と思っていたら、ドライバーさんから、「お客さんが既に車に乗りました!」と電話がきた。

おっと、それは大変!

慌てて、エレベーターを降りて、車寄せに行き、ドアを開けたら、あれあれ?男性一人しかいなかった!

事情を聞いたら、娘さんの調子があまりよくないので、まず、自分が興味のある、皇居を見る。

それから、またホテルに戻り、娘さんと奥さんを迎えて、渋谷に行ってほしいと。

浜離宮は、暑いので、カット!できれば早く終わって帰りたいとのことだった。

旦那さんのジェームスは、お医者さん。

私が思う、典型的アメリカ人の人で、質問にシャキシャキ答えないと、ちょっと不満そう。

以前、ちょっと私の答えが止まると、keep going!(続けて!)って言ったマークさんを思い出す!

そしてマークも同じ、フォーシーズンズホテル大手町に泊まっていた!!(その時のお話し↓)

「娘さんは、大丈夫?」と心配顔で聞いたら、「いやいや、私は医者で、娘は、咳が止まらないものの、大したことはないんだよ。それを妻が心配し過ぎで、そっちのケアの方が大変さ!」

と愚痴っていた。

そして、これもKeep going タイプあるあるなのだが、メッセージは、ボイス機能を使って、送る。

タイピングしている時間がもったいないんだと思う。

「皇居の観光後、妻に何時に集合と伝えればいいか?」と聞いてきた。

もたもた考えて、回答が遅いと、keep going!っていわれそうだから、ざっと計算して、9時45分!と答えた。

そしたら、”9:45 pick up!”って奥さんにボイスメッセージしていた。

さて、私達は、車を降りて、二重橋へ。

彼は、既に日本で、ガイド付きの観光をしているので、日本人が日傘を使うことを知っていた。

で、私に、「日傘使いたかったら、遠慮しないで使って」って言ってきた。

そう!夏の観光では、自分だけ日傘は使いにくいなと思っていた。

なので、今回は、もう1本、お客さんに用に傘を用意していた。

ジェームスに、持ってきた予備の傘を使うか聞いたけど、NOって即答!!

そんなわけで、私も遠慮しないで、日傘を使用した。

二重橋で、例の資料を見せながら、説明。

本当は、前日に下見してチェックしていた、桜田門に誘導して、日陰でゆっくり話したかったけど、奥さんの集合時間も気になり、結局、また駐車場に戻りながら、資料をざっと見せた。

日本の皇室の資料も見せて、とても興味深く話しを聞いてくれたのでよかった。

時計を見たら、集合時間まで、まだ20分ほど時間がある。

What’s next? 次は何?って言ってきた!

即決大事!!どうしよう!!

そして、皇居を車で一周してもらうことにした。

国立劇場や国会議事堂も見えるので、時間が潰せた。

よかった!

さて、奥さんのケイティと娘のリーフちゃんがやってきた。

このままだと渋谷には、10時過ぎには着く。

渋谷スカイの展望台の予約は、11時40分。どうしても変えられない!

1時間半の渋谷。

何をしたいか聞いたら、おばあちゃんに買う、日本製のスカーフを探したいという。

うむ、結構これ難問。

ひとまず、スクランブル交差点を渡り、ハチ公像を見せた。

リーフちゃんに日傘を貸してみたら、「これいい!」って気に入ってくれたようでよかった。

そして、GAZBYの汗拭きシートも配ってみた。

これまた大好評!

そして、渋谷スカイへ。

展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」について
展望せよ。渋谷。世界。自分。未来。渋谷上空229mの展望装置SHIBUYA SKY 。展望施設を空間装置ととらえ、入口から出口までを一貫した体験ストーリーで演出。渋谷上空から広がる360度の景色を眺めるにとどまらず、一連の体験を通じて知的好奇心を刺激し、想像力を育む展望装置です。

夏の観光は、とにかく、冷房の効いた建物に入るのが一番。

その頃から、やっぱり娘のリーフちゃんが調子が悪いのか、泣き出してしまった。

そこで、ジェームスとリーフちゃんが飲み物を買って、座って休憩。

私と奥さんと一緒にスカーフ探しをすることにした。

時間もあるので、ひとまず、上の階からお店を回ることにした。

ハンズから始めたのだが、スカーフタイプの手ぬぐいしかない。

洋服屋さんに売っているスカーフは、洋風の柄のものになる。

奥さんのリクエストは、日本っぽい柄物。

お店の人にも聞きながら、ようやく、良さそうなものを見つけることができた。

よかった!

こうして、いい具合に、渋谷スカイの展望台の入場時間になった。

暑さで屋上展望台は、クローズ。

それでも3人共、景色を楽しんだようなのでよかった。

さて、ホテルに戻る事になったのだが、奥さんとリーフちゃんは、車で戻り、ジェームスさんは、地下鉄を使って戻りたいとのこと。

一緒に、半蔵門線に乗って、大手町まで行った。

彼は、結婚前は、バックパック旅行が大好きだったとのことで、電車やバスを使って、自由に旅行をしていたそうだ。

「結婚するとそういう自由がなくなるから、大変だよ!」と言っていた。

なので、今回、15分ほどの地下鉄旅行で、一般の人の様子を興味深そうに観察していた。

ちょうど女性専用車両のステッカーが貼っていた車両だったので、その説明をしたら、おもしろい!って喜んでくれた。

こうして、予定時間で終了。

最初は、どうなるかと思ったが、ジェームスも満足だったみたいで、チップをいただいた。

これが、私が初めて、渋沢栄一とご対面した日になりました!

そんなわけで、無事に本日のガイドも終わりました。

皆さま、くれぐれも熱中症にお気をつけくださいませ!

<思い出ブログ>

海外に住んでいた時にオリンピックのお話。↓

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