<昭和のよき香り、ウズベキスタンをゆく!(2)>地元の親戚の集まりに飛び入り参加!!その2

ウズベキスタン旅行

2024年6月末から7月にかけて、2週間、ウズベキスタンを旅してきた。

ハイライトがこちら↓

一番の思い出は、地元民の家族の夕食会に、飛び入り参加したこと。

前回は、その1↓

なんだか楽しそうな事が始まりそうという、私の嗅覚に従い、躊躇することなく早速、招いていただいた、ユルタに「お邪魔しますー」と入った。

ユルタの中には、大きな長いテーブルがあり、テーブルの上は、既に色々な食べ物でいっぱいになっていた。

飲み物は、大きなペットボトルの、ファンタオレンジ、コーラ、スパークリングウォーター、ミネラルウォーター。

大きなナン、桃やリンゴなどの果物、ピスタチオなどのナッツ類、レーズンが所狭しと置かれていた。

この日の気温は、30度を余裕で超えていて、暑い。

ユルタの中は、風が通らないので、更に暑く、蒸し風呂状態だ。

私は、扇子をパタパタさせながらお邪魔した。

ここでも「ムチュミ」コールだ。

この家族の長女らしき人を紹介してもらった。

「ムチュミ!」と呼ばれ、笑顔を見た時、「眩しい!!」となった。

彼女の歯は、それはそれは見事な全て金歯だったのだ!!

そして、この大家族の多くが、金歯だった。

後で、わかったのだが、この国は、医療費にお金をかけられる人が少ないらしく、虫歯になったら、抜いて、金歯を入れることが、抜きっぱなしという選択肢の次に安いらしい。

最初に出会った、ドゥラビクリーさん(おじさん)は、どうやら、ちょっと体調がよくないようで、横たわりながら、この会を嬉しそうに見守っていた。

横では、奥さんが甲斐甲斐しくお世話をしていた。

食べたいものを聞いて、口に入れてあげていた。

私もを扇子で仰いであげたら、喜んでくれた。

私達は、相変わらず、ジェスチャーのみの会話だが、なんだか、通じちゃうのがおもしろい。

彼らは、私達に食べろ、飲め!とドンドン勧めてくれた。

飲み物は、グラスではなく、小さな白い、中華を食べに行ったら、スープを入れるような食器を使っている。

小さい子供も3人ほどやってきた。

女の子1人と男の子2人。皆、8歳だという。

アッサローム(こんにちは!)と挨拶したら、恥ずかしそうにして、とっても可愛い。

そんな中、ユルタの入口の狭いスペースでは、女性達が、まな板なしで上手に野菜を切っていた。

大きなボールの中に、切られる野菜がどんどん溜まっていく。

肉を担当するのは、どうやら男性の役目のようだ。

こちらは、3種類ほどの肉をまな板の上で切り、スパイスなどにマリネしていた。

働いているのは、家族の中でも若い人達だ。年功序列がしっかりしている感じがした。

ふと、自分が子供の頃、父の実家の熊本に行った時の風景が私の脳裏に浮かんだ。

親戚一同の大集まりで、母など若い人達が台所に立っていたあの風景だ。

そうしているうちに、この中で、長男と思われる、頭角をを表しているおじさんを見つけた。

彼が、ウォッカのショットをクイっと飲み、私達にも勧めてきた。

この楽しい雰囲気で、ウォッカなんか飲んだら、私は、確実にぶっ倒れると思った。

それは、それで楽しいかなと思ったが、1泊しかできない、このユルタキャンプで、私には、4つ、やりたいことがあった。

  1. 砂漠の中での夕食を楽しむ、
  2. 砂漠に沈む夕日 
  3. 満点の星空、
  4. 砂漠から昇る朝陽を見るという4つだ。

今、ウォッカの一気飲みをしたら、全てオジャンになるだろう。

そんなわけで、ここは、お酒の強い、ミユキに托すことにした。

ミユキの飲みっぷりは、かっこよく、長男も「すばらしい!」と称えた。さすがミユキ!!

お酒を私達に勧める前に、彼らは、私達の宗教は、イスラム教かい?みたいなことを聞いてきた。

よくよく言葉を聞いていたら、ここ数日、耳にしていた、ウズベキスタン語とはちょっと違う感じがした。

あれは、カラカルパク語だったと後でわかった。

カラカルパクは、「黒い帽子」という意味で、彼らはトルコ語系民族とのこと。

確かに、話している言葉は、トルコ語の響きに似ていると思った。

あと、英語よりロシア語の単語を使った方が通じた。

確かにここは、1997年まで、ソ連だったから当たり前か!

そうしていたら、今度は、それぞれ皆が、この家族会に来れなかった、息子や娘にビデオ電話をし始めた。

あちこちで、また、「ムチュミ」「ムチュミ」コールがはじまり、私もスマホの向こう側にいる見知らぬ人に、手を振って笑顔で挨拶をした。

そして、今、話した子の結婚式のビデオだよと踊っている動画を見せてくれた。

いかにも、伝統舞踊のような曲に合わせて、おめかししたドレスをきて、女性が踊っていた。その音楽を聞いてたら、皆、うずうずしてきたらしく、次々と立ち上がって、踊り始めた。

私達ももれなく、一緒に踊れとのことだったので、踊ってみた。

今度は、私が記念写真を撮らせてもらう。

彼らは、常に、動画を送りあっている文化なのか、スマホで写真を撮ろうとしても、動画と勘違いして、手を振りっぱなし

つまり、シャッターチャンスがない!

そんなわけで、STOP ーーと、合図して、強引に止まってもらった。

そうしているうちに、元々、私達が、宿泊する予定でオーダーしていた、夕食が出来上がったから、どうぞとキャンプのオーナーのラニアさんに呼ばれた。

こちらの家族グループから、一旦、離れて、私達の夕食場所、最初にリラックスしていたテラスに戻った。

サウナ状態のユルタを出たら、外はいい風。

ひとまず、自分達の夕食場所に行った。

最初にこの家族に声をかけられてから、3時間ほど経っていた。

ミユキと「うわー、なんだかすごいことになったね!」と話しながら、砂漠に囲まれたところで夕食を食べた。

スパイスの効いた、肉じゃがのようなものや、そうめんのようなものや、揚げ茄子も出てきた。

野菜は、トマト、きゅうり、ピーマンが丸ごと、ドンと置かれ、それを塩をつけて食べたりと、どれも美味しい。

そしてもう食べきれない量!!

テラスの横に大きな、ブランコがある。

気分は、砂漠の中のハイジ!

このブランコにさっきの子供達が乗りにやってきた。

さらに、別の子供達もきて、2つのブランコのどちらが高く上がるか、競争し始めた。

私もそれぞれのチームに加担して押してあげた。

子供達はとっても楽しそうだった。

そうしていたら、ラクダの乳しぼりをしに来た、家族がやってきた。

息子と両親の3人。息子さんは、中学生くらい。

今日ここに泊る、イタリア人を連れてきて、そのグループの乳しぼりツアーを案内していた。

あー、のどかだなーって思っていたら、スマホで皆で自撮りしていて、「インスタに上げていい?」という会話が聞こえた。

古代からずーーっとある、この「砂漠」と「インスタ」という現在の文明のミスマッチがおかしくて笑ってしまった。

私達のところにもやってきて、一緒に写真を撮り、お決まりの、「インスタに上げていい?」とまた聞いたので、やっぱり笑ってしまった。

こうしてお腹もいっぱいになり、ゆっくりしていたのだが、「ムチュミ」コールがまたはじまったので、大家族が集まっている、さっきのユルタに戻ってみた。

続きはまた次回までお楽しみ!!

<思い出ブログ>

今年もまた美味しい立派な栗を頂いたので、早速、栗ご飯を作ってみました。

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