【海外添乗員の仕事】行かせる価値はあるか?小学生の海外英語研修ツアー

海外旅行/北米

海外添乗員、おもしろ話しをご紹介。

本日も、Mutsiツアーにご参加いただきありがとうございます。

今日は、小学生の海外英語研修ツアー!

これまで色々な、「語学研修」という名のツアーのアテンドをした。

カナダやら、姉妹都市提携している、アメリカのセーラム、オーストラリアのゴールドコーストなどなど。

今回のお客様は、小学生限定。

この写真は、中国の新疆ウイグル自治区で出会った子供達。

小学校2年生から6年生だ。

どのツアーも出発前の保護者説明会があり、私も同行添乗員として、事前にご挨拶する。

高い旅費をかけて、子供を海外に行かせるので、親御さんの熱意を感じる。

子供達は、緊張しているのがわかる。

私は、ツアーの間は、「添乗員さん」ではなく、「先生」となぜか呼ばれる。

いよいよ出発当日。

子供達のほとんどは、既に、ガチガチに緊張しているのがわかる。

ほとんどの子供が、前夜、眠れなかったようだ。

忘れもしない、最初のキッズツアーでは、今は無き、North West エアラインに乗って、デトロイト空港の乗り継ぎがある、長時間移動の行程だった。

いきなり、アメリカのエアラインにドカンと乗らされる子供達。

ここのキャビンクルーは、全員アメリカ採用。

日本人は、IFSR(In-Flight Service Representative )という機内通訳が2名ほど乗務する。

IFSRは、機内サービスは担当しない。

なので、ミールサービスの時は、英語を話すクルーとのやり取りが必要だ。

ここで、子供達の緊張がいきなりMAXだ。

英語の先制パンチを食らう。

飛行機に乗ることさえ、慣れてないおチビちゃん達が、アメリカ人の話す、勢いのある英語で、

What would you like to drink? お飲み物いかがしますか?

なんて言われて、パニックだ。

クルーの皆さんは、気を効かせて、

Orange Juice? オレンジジュース?Apple Juice? りんごジュース?

Chicken? チキン?Beef?ビーフ? 

とゆっくり言ってくれるので、なんとか食事を乗り切る子供達。

トイレには、こちらが促さないと、子供達は、行かないので、私も保護者として目を配る。

食事の後は、もうぐったりで、ほぼ全員、口を開けて寝ていた。

ようやく、デトロイト空港に到着。

日本は夜中だが、こちらは、朝で時差ぼけの始まりだ。

この巨大なデトロイト空港を乗り継ぎの為に、電車で大移動する。

その時、1人が気分を悪くして、吐いたら、ドミノ式に、皆、吐き出した!!

げー------!すごいすごい!大変!

予め、ゲロ袋を機内から、持たせていて助かった。

皆、顔面蒼白。

いやはや、とても親御さんに見せられない悲惨な姿だ。

そんな感じでスタートするのだが、さすが、子供達

数日すると、慣れてくる。

だいたい、どのツアーも平日、スクールバスで学校に行き、語学研修。

夕方、ホームステイ先に帰る。

小学生だと、2人1組ということが多い。

ホームステイ先では、英語がうまく話せない為、借りてきた猫のようになっているのだろう。

翌朝のスクールバスの中は、日本語を皆、まくし立てるようにして、話す。

それが、びっくりするくらいの騒音で本当にうるさい。

耳をつんざくって、こういうことなんだと思う。

そうそう、スクールバスは、よく、アメリカのドラマに出てくるような黄色の車体。

あれって何度乗っても、私も気分が上がる。

カナダのウイスラーというスキーで有名な場所に夏の子供研修で行った時は、毎朝、NHKのラジオ体操を皆でした。

空気が澄んで、爽やかな朝にぴったりだった。

ホストファミリーは、通常、こういう子供たちの受け入れに慣れている家庭をアレンジしてもらうのだが、相性が合う、合わないで、色々揉めることもある。

ところで、ホストファミリーが作ってくれたランチは、日本のキャラ弁とは、かけ離れたもの。

食パンにピーナツバターや甘ー--いジャムを挟んだだけのサンドイッチが定番だ。

お互いのランチを比べ合って、ワイワイ盛り上がっている。

こういう体験によって、日本の親にまた感謝できることだろう。

そして、やっぱり、ホームシックになる子がこの年代だと多い。

「先生、あのね、、」と泣きそうな顔で近づく子がいると、この先が読める。

予想通り、「私、ホームシックになっちゃった、うちに帰りたいの。」と泣く。

ホームシックにそれまでなったことがなかったので、気持ちがわからない私。

ひたすら、慰めて、「もうちょっとで帰れるから、がんばろうね。」と言っておく。

かわいいなー。

こうして1週間ほどの海外体験をして、最後は、楽しみなことが待っている。

ディズニー、ユニバーサルスタジオ、ワーナーブラザーズ ムービーワールドなどのアミューズメントパークで思い切り遊ぶのだ

その頃には、子供達もすっかり英語にも馴れて、Thank you!と片手を上げちゃえるくらいになっている。

英語のパンチを食らってから10日近く。

確実に子供達は、成長していた。

英語力は、海外に2週間行ったくらいで、そう簡単には、伸びないが、若いうちにこういうカルチャーショックを受けると、きっとその先の人生のどこかで役立っているんだと思う。

人生に無駄なことは1つもないのだ!

というわけで、Mutsi ツアーにご参加いただきありがとうございました。

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