コックピット潜入レポート

客室乗務員
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今日は、久しぶりに客室乗務員(クルー)時代のお話し。

ある日のフライトで、クルーが定員を超えて多く乗務する関係で、私は仕事をしないで、お客さんと同じように搭乗するPaxingという形でシドニーに戻ってきた

通常、乗客と同じ座席なのだが、プーケットからのフライトが満席で、パイロットのいる、コックピットが私の座席となった。

フライト中7時間、ずっとコックピットで過ごせる機会なんてなかなかないし、パイロットも、プーケットで一緒に遊んで仲良くなっていたので、夜間飛行だけど、私寝れないかもなんてワクワク。

7時間のフライトだと、キャプテンと副操縦士の2人だ。

離陸前のコックピットは、様々な機内の整備のチェックと書類提出で大忙しだ。

車輪の点検をする為、機内から出て、見に行ったりもしている。

前輪

乗客の荷物の他に、貨物もある。

搭載後、重さのバランスがよくないとわかり、コンテナの入れ替え作業の指示をパイロットが出している。

パソコンを使って、重さのバランスを計っていた。

すごい、すごい!

管制塔との連絡、天気図のチェックを含め、キャプテン、副操縦士、エンジニアが時間と戦いながら、きびきび行動していた。

そして、離陸。

緊張の一瞬。

なんだか、レバーをすーーーーーーーっと上げただけで、飛び、気が付けば上空。

私でもできそう!なんて殴られそうなことを思うのだった!!

夜のフライドだったので、星空がとーーーっても綺麗だった。

プーケットからマレーシア、シンガポールをあっという間に通過。

ある程度、上空の高度の安定したところに入ると、パイロット2人が順番に休憩に入る。

通常、クルーシートというのが設けられ、そこで休むのだが、今回は、その席も、乗客に取られるくらいの満席状態だったので、パイロットもコックピットで寝始めた。

私も気が付いたら、寝ていた。

目を覚ましたら、ちょうど、朝日が昇ってきていた。

広大なオーストラリア大陸を飛び、シドニーは、もう間近。

上空からは、オペラハウスや、ハーバーブリッジがより一層綺麗に見えて、スムーズに着陸。

思わず、拍手!!

シドニー上空
ハーバーブリッジ

パイロットってやっぱりすごいなー。

生まれ変わったら、私は絶対、イタリア人の子だくさんパイロットになる!

ちなみに、初フライトの時の着陸の際、コックピットに乗せてもらった。

また、最後のフライトの時もコックピットに招待してもらった

コックピットは思い出の場所だ

ところで、パイロットのお世話係りは、ビジネスクラスのポジションになるクルーだ。

ある日、パプアニューギニアの上空を通過した時に、パイロットから、コックピットに来てごらんと呼ばれた。

そうしたら、島がたくさん浮かんだ、綺麗な景色で感動した。

地上からの交信が頻繁にある中、周波数を合わせていたりで、パイロットは忙しそうだった。

朝方の上空からの空
朝日が昇るのを空から見るのは幻想的。

ちなみに、パイロットは、やはり男性が多い

でも、もちろん女性もいる。

女性パイロットのフィオナは、子供が3人いて、旦那さんが、子育てをしているそうだ。

フィオナは、4人目の子供が欲しいそうだが、旦那が「もう勘弁して!」と言っているそうだ。

なんかうけた!

お母さんが、パイロットってかっこいいなー。

パイロットは、色々なエアライン出身者が多い。

ベテランパイロットのマイクは、ベトナム航空でずっと飛んでいたそうだ。

とても社会情勢の話しが好きで、その当時、日本は、安倍政権だったのだが、小泉政権の話しや広島原爆などの話しなど多岐にわたって詳しく、面白かった。

オーストラリアの税金は、とても高い。所得税は、30%ほど持っていかれる。

それに関して、マイクと話していたら、「税金が高いおかげで、道路や町が整備されているから感謝しないと。ベトナムは、後進国は、税金収入がないから、町がめちゃくちゃなんだから」と言われてしまった。

確かにそうかもしれない。

パイロットの中には、曲者もいて、そういう日にあたると、面倒くさいなーなんて思うが、

この仕事をしないと、パイロットとはなかなか会えないと思うので、貴重な経験だった。

あー。またなんだか、飛行機に乗りたくなってしまった。

というわけで、またねー。

私がイタリア人の子だくさんパイロットに生まれ変わったらなりたいという過去の記事はこちら!👇

コメント

  1. 高野 義朗 より:

    今ならは絶対にあり得ない、9.11以前の昔の話になります。

    ムッツィさんに比べればあっと言う間の短時間でしたが乗客だった私も、一度だけコックピットに入れてもらった経験があります。

    冬の寒い時期の東京から米国東海岸行きの直通便がアラスカ上空通過した際に、数少ない私以外の他の乗客は皆ぐっすりと寝静まっていました。一人眠れないで左側窓際の席から窓のシェードを開け、窓ガラスに顔を密着して地上の雪山や空を眺めていたら、暗闇の中にかすかに薄緑色の雲のようなものがたなびいているではありませんか。

    丁度通りがかったCAさんにあれはオーロラですかと聞いてみたら、CAさんからは小声で「今はオーロラが見える時期にあたるので、その可能性が高い。一番よく見えるのは客席窓からでは無く操縦席前方窓から。もしキャプテンのお許しが出るようならばコックピットに行ってみますか」という趣旨の答えが返ってきました。

    操縦席は実際に座ってみると、穴倉に潜りこむ感じでエコノミークラスの座席よりも狭い空間でした。しかし、そこから前のめりになって見上げる上空には、北極のオーロラが真上に広がり次々に変化する様がガラス越しに見え、堪能することができました。

    私はこのことがあって以降、この航空会社の大のファンになったのは言うまでもありません。

    • 素敵なお話しですねー。9.11の前は、そういう自由がもっとあったと聞きました。9.11後は、いろんな規制がとても厳しくなってしまって、残念ですね。その時のクルーの対応もとっても素敵だなと思いました。一生の思い出ですね!
      オーロラは、私はまだ見たことがないので、いつか見たいなーー。

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